


西新井工場(にしあらいこうじょう)はかつて存在した東武鉄道の検車施設・工場。検査表記の略称は「西工」。1923年に伊勢崎線が電化された際に電動機・制御器の整備・定期検査を目的に開設された。以後、本線系列のほとんどの列車と東上線の一部の列車(8000系など)の電車群の検査はここで行われていたが、埼玉県久喜市に南栗橋工場が完成したことを受け、2004年3月31日に杉戸工場とともに廃止された。現在、跡地では再開発が進み、再開発マンション「リライズガーデン西新井」を中心とした街区が形成された。なお工場の一部線路は、1923年の荒川放水路開削に伴い、ルートを東寄りに変更する前の伊勢崎線の旧線を再利用したものとなっていた。当工場は検査の他に、車体修繕および冷房改造も行っていた。国鉄63系電車から73系への改造、78系から5000系列への更新、53系などから3000系列への更新、8000系電車の冷房改造と車体修繕工事などが該当する。これらは当工場内の津覇車輌工業により行われていた。8000系の冷房改造は、当工場が3000系列の更新工事で手一杯であったことから、アルナ工機にて改造工事を行っていたが、3000系の更新終了後は当工場で行うようになった。また、当時非冷房だった快速用6000系の6050系への改造工事は、当工場が78系から5070系への更新工事や8000系電車の車体修繕工事を実施していたため、東武向け車両を製造していた各メーカーが担当した。東武鉄道では、車体の載せ替えを更新とし、リニューアル工事を修繕としている。
出典:wikipedia
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