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上位運動ニューロン

上位運動ニューロン(じょういうんどうにゅーろん、英:upper motor neuron)は大脳皮質運動野や脳幹に始まり、運動情報を下位運動ニューロンに伝える経路、またはその神経細胞。目標器官である筋を直接刺激する下位運動ニューロンに対する概念である。上位運動ニューロンの主要な経路である皮質脊髄路ニューロンの細胞体は、大脳皮質一次運動野(前頭葉の中心前回、ブロードマンの脳地図の第4野)の第Ⅴ層(内錐体細胞層)にあり、ベッツ細胞と呼ばれる。この細胞の細胞体は大脳では最も大きい部類に入り、その径は100μm 近くである。上位運動ニューロンは大脳からさまざまなレベル(高位)の脊髄(頸髄から仙髄まで)に向かい、そこで神経信号が下位運動ニューロンを通して筋に伝えられる。上位と下位の運動ニューロンの間の信号伝達は、シナプスにおいて神経伝達物質の一つであるグルタミン酸が上位運動ニューロンから放出され、それが下位運動ニューロンのグルタミン酸受容体によって感知される。シナプスは下位運動ニューロンの神経細胞体がある脊髄前角に存在する。中枢神経内での上位運動ニューロンの伝導路には以下のようなものがある。上位運動ニューロンの障害があると、錐体路徴候と呼ばれる症状、すなわち痙性、筋力低下、深部腱反射の亢進、バビンスキー反射が現れる。

出典:wikipedia

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