猫娘(ねこむすめ)は水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』(旧題:『墓場の鬼太郎』)の主人公・鬼太郎のガールフレンド。ねこ娘等と表記されている場合もある。※身長・体重共に原作設定。アニメ版は第3作以降それ以上(特に第3作と第5作)のより成人に近い体形となる。詳細は後述。普段は尖った耳以外は人間と変わりないが、ネズミ(ねずみ男を含む)や魚を見たり怒ったりして興奮すると、眼が金色に染まり、裂けた口に鋭い牙をむきだした猫の形相になる。魚、鰹節、ネズミが大好物。鬼太郎・目玉おやじ・ねずみ男同様に、水木しげるが創作したキャラクターでありつつ妖怪としても認知されている。鬼太郎にしおらしい恋心を抱いている。アニメ第5作から「ゲゲゲの鬼太郎」と「ビビビのねずみ男」に対して「ニャニャニャのネコ娘」という通称ができた。水木プロ監修の書籍等で、公式に「ねずみ男と同じ半妖怪」と設定されているが、ねずみ男のように作中でそのことに触れられる描写は滅多にない。一度、鬼太郎が「アイツ(ねずみ男)は半妖怪だから信用ならない」と猫娘に対して直接言ったが彼女は平然としていた。原作『国取り物語』においては猫娘がねずみ男について「あいつは半妖怪なのよ、人間の血が混ざってるんだわ」と半妖怪であることを蔑むような発言し、ぬりかべから「半妖怪だからと言って仲間外れにするのは良くない」とたしなめられたこともあった。原作の初期ではねずみ男の天敵として様々なタイプの猫娘妖怪、猫女妖怪が登場しているが、ほとんどが1話限りのゲストキャラクターだった。おかっぱ頭でワンピース姿の猫娘が原作で初登場したのは『週刊少年マガジン』版第1シリーズの「猫娘とねずみ男」から。鬼太郎のガールフレンドとして猫少女がレギュラー化するのは『週刊少年サンデー』版から。和服姿のボサボサ頭で、マガジン版の猫娘とは容姿が大きく異なり、「猫子」(ねここ)という名前であった。この猫子はねずみや魚を見て化け猫と化す奇病を持つ人間であり、妖怪ではない。アニメ版と同様の大きなリボンを結んだ猫娘が原作で登場して定着したのは1980年代のアニメ第3作の頃に連載していたシリーズからであり、アニメ版からの逆輸入キャラクターといえる。この時初めて上記の身体サイズが設定され、当時の講談社などで発行された鬼太郎百科関連で発表された。また、同時期の『週刊少年マガジン』では鬼太郎が「猫娘は妖怪小学校で同期生であった」というようなことを言っている。水木が昭和33年6月に「東真一郎」名義で発表した『怪奇猫娘』に登場する、サンマの匂いで思わず猫顔に変貌してしまう主人公の猫娘が、後の鬼太郎シリーズに登場する猫娘の前身らしい(このときの猫娘はみどりという名前で、出生は彼女の父が巨大な烏猫という猫を殺したため、そのたたりで猫のような性質を持ってしまった。生まれる時は埋葬した母の墓から這い出してくるという鬼太郎の生い立ちとよく似ている)。服装は原作でもアニメでも白いブラウスに赤~ピンクの吊りスカート姿が基本だが、第2作だけは白い襟の付いた赤に黄色の大きな水玉模様のワンピースを着ている。「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語」第1部ではゴスロリ調の漆黒ドレスを着用、髪は肩ほどの長さのセミロングだったが、第2部からはアニメ第5作同様のショートカットとなった。ヒロイン的存在であるためか、原作・アニメ(2~4作)共に初期からいわゆるパンチラ等のサービスカットを担うことが多かったがアニメに対する規制強化後に製作された第5作、墓場では全く見られなくなった。後述の寝子についてのものを除けば、鬼太郎と猫娘の出会いが描かれた公式作品は講談社刊「小説 ゲゲゲの鬼太郎」第1話「鬼太郎の誕生」のみ。鬼太郎が育ての親の家を出た直後、猫娘は魚を横取りしたねずみ男を追って来たところを鬼太郎と出会う。鬼太郎のことは砂かけ婆などから予め聞いており、この時点から彼の力を高く評価していた。ねずみ男が悪事を働いた時に彼を懲らしめることが多く、その鋭い爪でねずみ男をボロボロにするまで引っ掻き回すこともあり、ねずみ男からは「我が生涯の天敵」「猫は猫娘だけでコリゴリ」と言われるほど恐れられている。しかし、ケンカするほど仲がいいという面もあり、ねずみ男とコンビで行動することも多い。鬼太郎の青年期を描いた『続ゲゲゲの鬼太郎』の「猫娘の巻」では、鬼太郎が高校に通う一方で、怪奇女子大の不思議学科に在籍する女子大生として登場。両頬にねずみ男のような髭を生やし、豪華なコートを着込み、かなり高慢な性格となっていた。アニメ第5作で定番となる“アルバイト収入で鬼太郎親子に御馳走する”描写はここで初めて見られる(「猫娘とねずみ男」では鬼太郎が猫娘におごった)。鬼太郎の家に住み込むため、ねずみ男を鬼太郎のもとから追い払うが、逆にねずみ男の罠にはまり、古書の中に吸い込まれて姿を消した。しかし、さらにその後の『新ゲゲゲの鬼太郎』で、鬼太郎の母校・墓の下高校の生徒として再登場。『続』とは外見が大きく異なり、前髪を左右に分けて後ろ髪をおさげにしている。この容姿の猫娘は、原作『ゲゲゲの鬼太郎挑戦シリーズ』第3話「地上絵の秘密」でも見られる。同じ猫娘と称するキャラクターでも著しく容姿が異なることから、これらをすべて別人とする解釈もある。松竹製作の実写映画版は、出演した田中麗奈に合わせて身長158cmと設定されている。他にも年齢設定が鬼太郎ファミリー全員が江戸時代以前に誕生したこととなっており、猫娘は400歳である(鬼太郎350歳、ねずみ男1000歳、目玉おやじや砂かけ婆たちはそれ以上とされている)。なお、映画版が猫娘の実写初登場であるが、「月曜ドラマランド版」にもシナリオ準備稿段階では登場が予定されていた。オムニバスドラマ水木しげるのゲゲゲの怪談においては鬼太郎不在の鬼太郎の家で目玉おやじの話を猫娘が聞く体裁でストーリーテラーとして登場している。原作およびアニメ墓場鬼太郎に登場した猫娘の元になったキャラクター。アニメではタレントの中川翔子が声優を務めた。性格はアニメにおける猫娘とは相反して清楚で控え目である。仲間妖怪の中では能力の種類に乏しい方で、強力な妖怪の部類に区分される事もないが、猫由来および妖怪としての基礎的な運動能力などは優れている。前述の通り半妖怪であり、上記のような能力を備えているものの、攻撃の武器が自らの肉体しか無く、これといった特殊能力も無いため、戦闘力も低い。敵妖怪に無謀な戦いを挑んで返り討ちに遭い、鬼太郎や仲間たちに助けてもらうというパターンに陥るのもしばしばである。アニメの描写でもねずみ男よりは妖力や霊力は上であるが、妖怪世界では五十歩百歩であり最低レベルと評されている(ただし姿を瞬時に闇の中に溶け込ませる能力はある)。アニメ第5作では(ヒロインとしては当然ながら)、いつも鬼太郎に守られてばかりいることへの自責の念から、カラス天狗の道場で武道を学び、想いを寄せる鬼太郎の役に立てる存在となることを健気に切望した。また、第4作では砂かけ婆には及ばないが薬草の知識も持ち合わせている。
出典:wikipedia
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