TOP500は、世界で最も高速なコンピュータシステムの上位500位までを定期的にランク付けし、評価するプロジェクトである。1993年に発足し、スーパーコンピュータのリストの更新を年2回発表している。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)における傾向を追跡・分析するための信頼できる基準を提供することを目的とし、LINPACKと呼ばれるベンチマークによりランク付けを行っている。リストの作成はマンハイム大学、テネシー大学、ローレンス・バークレイ米国立研究所の研究者らによる。毎年6月のInternational Supercomputing Conference(ISC)および11月のSupercomputing Conference(SC)の開催に合わせて発表されている。1990年代に入って並列計算機が増加すると、有意な統計を得るためにスーパーコンピュータの新たな定義が求められるようになってきた。1992年にプロセッサ数によるランク付けが試みられた後、実際に設置された計算機の性能をもとにリストを作成する案がマンハイム大学により提案された。1993年にプロジェクトに加わったテネシー大学のジャック・ドンガラによりLINPACKベンチマークが提供され、既存の資料をもとに試行版が1993年5月に作成された。1993年6月からは設置機関及びベンダの申告による年2回の発行となった。1993年以降に1位を獲得したシステムは以下の通り。2014年11月23日、SC14にて第44回TOP500リストが発表された。1位~9位は順位・演算性能ともに前回と同じで、天河2号は4回連続一位となった。TOP500全体で最近2年は性能向上の鈍化が見られ、プロセッサは1位 インテル(85.8%)、2位 IBM(8%)、3位 AMD(5%)、OSではLinuxが1位(97%)、国別ではアメリカ合衆国と中国の台数がやや減少した。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。2014年6月23日、ISC14にて第43回TOP500リストが発表された。1位~9位は順位・演算性能ともに前回と同じで、天河2号は3回連続一位となった。OSにLinuxを採用したシステムは上位500中の485システム(97%)で過去最高となった。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。2013年11月18日に第42回TOP500リストが発表された。1位~5位は前回と同じ。6位にスイスのPiz Daintが入り、ヨーロッパでは1位となり、また上位10位中で最も電力効率の高いシステムとなった。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。2013年6月17日に第41回TOP500リストが発表された。初登場の天河2号が1位となった。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。2012年11月12日に第40回TOP500リストが発表された。タイタンが1位となった。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。2012年6月14日に第39回TOP500リストが発表された。開発中のセコイアが初登場で1位となり、前回1位の京は2位となった。3位と4位も初登場で、4位のSuperMUCはヨーロッパおよびx86系プロセッサ搭載システムとしても最上位となった。前回2位の天河一号Aは5位となった。7位~9位も初登場。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。主な項目別のシェア(上位500システム中に占める該当システム数の割合)は以下の通り。消費電力の実測値は、上位10システムの平均は4.09 MW、上位500システムの平均は 671.3 kW(キロワット)。エネルギー効率指標である電力当り性能では、1位のセコイアは2068 MFlops/watt(メガフロップス/ワット)、2位の京は830 MFlops/watt、またベースシステム別での最上位はBlueGene/Qの2,099 MFlops/watt。2011年11月14日に第38回TOP500リストが発表された。日本の京が、最終構成での測定で世界で初めて10PFLOPSに達し、2回連続で1位となった。2位~10位の各順位と各性能値(LINPACK測定値)は前回と同一。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。主な項目別のシェア(上位500システム中に占める該当システム数の割合)は以下の通り。2011年6月20日に第37回TOP500リストが発表された。開発中の京が1位となった。2位~5位は前回の1位~4位で、性能値(LINPACK測定値)も前回と同一。以下はTOP500リスト中の上位10システムの一覧である。主な項目別のシェア(上位500システム中に占める該当システム数の割合)は以下の通り。TOP500の保有台数での台数:2014年11月にアメリカは現在世界最速の中国の天河2号を超える2台の新しいスーパーコンピュータを開発中であると発表した。2台のコンピュータはSierra とSummitでそれぞれ天河2号の最大性能の55PFLOPSを超える見込みである。Summitは2台の中でより高性能で最高150-300PFLOPSに達する。 2015年4月10日にアメリカ政府機関はインテル社、NVIDIAにチップを中国の核研究へ関与する機関への輸出を禁止した。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。