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4チャンネルステレオ

4チャンネルステレオ () とは、アナログオーディオテープの4トラック録音、またはアナログレコードに通常の2チャンネルステレオに加えてリアスピーカー2チャンネル分の信号を追加し、4つのスピーカーによる立体的な音響効果が得られるようにした方式である。ここでは後者を扱う。1970年代前半に各社からいくつかの方式が発表され、対応ソフトも発売されたが、規格乱立による消費者の混乱、ソフトの不足、完成度の低さといった要因が重なり主流となることはなく、短期間のうちに市場から消え去った。記録再生の手法による分類では、ディスクリート方式4チャンネルステレオとマトリックス4チャンネルステレオに大別される。1970年に日本ビクターが開発した方式で、4チャンネル完全分離(ディスクリート4チャンネル方式)である。通常のベースバンド(15kHz以下)の音声信号「左チャンネル(左前チャンネル+左後ろチャンネル)、右チャンネル(右前チャンネル+右後ろチャンネル)」に加えて、30kHzをキャリア周波数として(有効占有帯域は20kHzから45KHz程度)FM変調したリアチャンネルの合成差信号「左側合成差信号(左前チャンネル - 左後ろチャンネル)、右側合成差信号(右前チャンネル - 右後ろチャンネル)」を重複し4ch分の音声を記録する(つまりベースバンドにおいては通常のステレオレコードと変わりない記録方式になっており、+2チャネルの記録はFMステレオ放送の方式と原理的には同じである)。よって、CD-4の音楽ソフトには可聴域とされている20kHzよりも高い周波数帯域が記録されているため、CD-4デコーダを用いてCD-4の音楽ソフトを忠実に再生するには、レコード針およびカートリッジには(周波数特性が50KHzまで再生できる)専用の物が必要であるほか、高い周波数帯域を減衰させない低容量シールドケーブルを用いたフォノコード(アームコード)が必要である。一般的なステレオ再生装置において20KHz以上の再生が困難であった当時の性能からして、2チャンネルレコード再生装置との互換性を考慮した規格といえる。しかし1970年代後半より後にみられる高性能な再生装置において、逆を言えばCD-4には対応しないステレオ若しくはモノフォニックの再生装置を用いてCD-4の音楽ソフトを再生させる場合には、リアチャンネルの合成差信号が記録されている15kHz以上の周波数帯域(20kHzから50kHz)を除去する必要がある。1972年に日本コロムビアが開発した方式で、4チャンネル完全分離(ディスクリート4チャンネル方式)である。マトリックス方式4チャンネルステレオを大きく分けてCBS・ソニーのSQ方式とシャイバー方式を基盤技術にもつシャイバー系方式にわけられる。シャイバー系方式にはQSなど各種方式が含まれる。RMは、一般的なマトリックス方式(レギュラーマトリック)のことである。最終的にマトリックス方式4チャンネルステレオの業界標準となった規格である。規格統一に関しては#4チャンネル・レコードの規格統一を参照のこと。1971年にCBSが開発した(*1)「4チャネル録音 - 2チャネル伝送 - 4チャネル再生」のマトリクス4チャンネル方式である。主に位置情報を位相で表す方式である。ディスクリート方式と違いチャンネル間の分離に乏しい反面、ソフトを通常のステレオレコードプレイヤーで再生しても問題がないため比較的ソフトが充実していた。このフォーマットを採用したレコード会社は、CTI、コロンビア、EMI、エピック、ユーロディスク、ハーベスト、HMV、セラフィム、スプラフォンとバンガードであった(各レコード会社はオリジナルの親会社)。1970年に山水電気が開発した「4チャネル録音 - 2チャネル伝送 - 4チャネル再生」のマトリクス4チャンネル方式である。日本において最初のマトリックス方式4チャンネルステレオとなる技術である。LPレコード以外に、QS方式で録音された音源を放送する番組『サンスイ4チャンネル・ゴールデンステージ』が、FM東京、FM大阪、FM愛知で放送された。通常のステレオ音源から、単純なスピーカー結線、またはオペアンプ回路の自作による位相差でリアスピーカーの信号を作成する擬似4チャンネルステレオの作成は当時のオーディオ自作の定番工作であった。「2チャネル録音 - 2チャネル伝送 - 4チャネル再生」の4チャンネルステレオで、通常のステレオフォニック再生装置の出力から、単純なスピーカー結線で4チャンネル再生をする方式。理論的には、左チャネルと右チャネルの位相差より、後ろ側左チャネルを左チャネルから右チャネルの差 (L-R)、右後ろ側チャネルを右チャネルから左チャネルの差 (R-L) となるように結線することで立体的な音響効果を得ようとする擬似的4チャンネルステレオである。代表的な結線の方法は、このようにスピーカ・マトリックスは、スピーカコードとスピーカさえあれば特別な機材無しに簡便に実現できるのが特徴である。また、デコーダーを通さないので音質の劣化が無いのが長所とされた。ただし、使用するスピーカーの能率・音色を考慮する必要があり、組み合わせが限られるのが欠点である。なお、単なるスピーカー結線に限らず、コイルや抵抗を繋ぐ方法も存在する。抵抗の値を変える事で能率のコントロールが可能でスピーカーの組み合わせの自由度が高まるが、音質劣化を伴う。メーカー製品であっても、ミニコンポやラジカセのような安価な製品、テレビのようなオーディオ部分にコストをかけない製品の場合は、デコーダーを内蔵せず、スピーカ・マトリックスを採用した4チャンネル再生の例も見られた。オーディオ評論家の長岡鉄男によるものが特に有名である。長岡は上記のような4チャンネル再生に限らず、3チャンネルや5チャンネルなど、様々な方法を提起している。各社からいくつかの4チャンネルステレオの方式が発表された規格乱立の状況で、1971年に規格統一の動きが、米国ではEIA、RIAA、日本では、電子機械工業会(EIAJ)(現・電子情報技術産業協会:JEITA)、日本レコード協会においてあった。ディスクリート4チャンネル・レコードにおいては規格の提案がCD-4のみであったのでそのまま承認された。マトリックス4チャンネル・レコードにおいては、RM(レギュラー・マトリックス)方式のほか、SQ方式と1969年シャイバー (Scheiber) によって発表されたシャイバー方式を基盤技術に持つ各種方式にわけられるが、規格の提案が多岐にわたっているため規格統一は困難であった。その後の1972年に日本レコード協会ではRM方式、SQ方式、CD-4方式の3方式を技術部会規格と定めた。電子機械工業会においてもRM方式、CD-4方式を技術部会の技術基準と定めた。商業的には失敗した4チャンネルステレオだが、その技術開発はレコード針およびカートリッジの周波数特性の飛躍的な向上に貢献した。CD-4方式においては、低速カッティングや、ノイズリダクションなどの、多くの新技術が開発された。また、後のサラウンドをはじめとするマルチチャンネルオーディオの始祖になったといえる。

出典:wikipedia

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