T・F・グリーン空港（ティー・エフ・グリーンくうこう、T. F. Green Airport、IATA: PVD）は、アメリカ合衆国ロードアイランド州中部、ケント郡にある空港。州都プロビデンスの南郊約10km、ウォリック市に立地し、プロビデンス都市圏およびニューポートをカバーしている。また、ボストンから70kmという立地条件から、発着便数の多いローガン国際空港を補助する空港としても機能している。マサチューセッツ州港湾局は、ローガン国際空港の代用空港の1つとしてT・F・グリーン空港を紹介している。ロードアイランド州空港公社（RIAC）が運営する6つの空港の中では、規模が最も大きく、使用頻度が最も高い。T・F・グリーン空港は全米最初の州営空港として1931年に開港した。空港名はロードアイランド州知事、および24年にわたってロードアイランド州上院議員を務めたセオドア・フランシス・グリーンからつけられた。空港は1996年に全面改築された。改築されたターミナルビルには、元州知事ブルース・サンドランの名が冠せられた。周辺を住宅地に囲まれているため、空港の拡張余地は限られている。しかし、RIACは空港の東側の住宅用地を既に取得している。空港の東に隣接するシダー・スワンプ・ロードおよびペンブローク・アベニューに沿って建つ住居はほとんどが取り壊されており、わずかではあるものの空港用地の拡張が可能な状態にある。T・F・グリーン空港は450haの敷地に2本の滑走路を有する。かつては3本の滑走路があったが、滑走路5L/23Rは2003年に誘導路に転用された。空港のターミナルビルには北と南の2つのコンコースがある。南コンコースには8のゲートがあり、北コンコースには13のゲートがある。南コンコースのゲート7Aは国際線到着のために設計されており、コンコースの下の階の税関に直結している。ターミナルには多くの店やレストランがあり、中央にはフードコートがある。T・F・グリーン空港は国道1号線に面し、州間高速道路I-95と直結している。空港にはプロビデンスとその周辺をカバーするロードアイランド公共交通局（RIPTA）の路線バス3系統が停車する。そのうち1系統はニューポートへ、また1系統はロードアイランド大学へも通じている。地元のタクシーも空港ターミナルビルに乗り入れている。また、リムジンによる送迎サービスもある。大手のレンタカー会社も店舗を置いている。アムトラックは空港ターミナルから約380mの至近距離を走っているが、空港付近に鉄道の駅はない。しかし、ボストンとプロビデンスを結ぶMBTAの近郊電車の駅の建設が2010年の完成を目指して進められている。この駅の建設にあたっては2005年に連邦の高速道路建設予算から費用が計上され、2006年7月17日に着工した。完成すれば、T・F・グリーン空港駅（仮称）は全米で最も空港ターミナルに近い都市間交通電車の駅となる。2007年9月に工事用地が確保され、2008年には駅の工事が始まった。

出典:wikipedia