北条 綱房（ほうじょう つなふさ）は、戦国時代の武将。後北条家臣。今川家臣・福島正成の子と伝わる。父の死によって兄綱成や妹とともに北条家に身を寄せたという（異説あり。福島正成を参照）。当時弁千代と名乗っていた綱房は北条氏康の小姓となり、また兄妹とともに玉縄城主北条為昌の養子に入った。元服後は兄同様北条氏綱からの偏諱を受け綱房と称した。天文15年（1546年）、河越夜戦のおり、兄綱成が城将を勤める河越城が上杉憲政・上杉朝定・足利晴氏らの連合軍に包囲されると、自ら氏康の使者を名乗り出た。かねてより美男子と噂された弁千代は堂々と敵中を徒破し、河越城にへの使者としての責務を全うしたという（関八州古戦録他）。以降は北条綱房として史料上に登場するが、天文18年（1549年）以降史料から姿を消す。なお一説には、河越夜戦後も綱成を重臣として補佐し深沢城の戦いでは松田憲秀らとともに奮戦したとある。

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