光楯類(こうじゅんるい、学名:Aglaspida)は、化石のみで知られる節足動物であり、鋏角亜門に属する。やや細長い体の三葉虫様の体長 2~6cm 程度の動物であった。体は腹背に偏平で、前体 "prosoma" と中体 "mesosoma"、それに後体 "metasoma" が区別できる。前体はやや幅広く半円形で、背面の両側に離れた位置には一対の複眼があった。この部分は頭胸部に当たり、下面には鋏角と五対の付属肢があった。鋏角は四節からなり、付属肢は歩脚型で、前体部の外まで伸びていた。なお、前端に一対の糸状の触角があるとされたこともあるが、どうやらこれは間違いで触角は全くなかったらしい。中体部は前体とほぼ同じ幅から次第に後方に狭まり、9体節からなる。そのうちの前の7節には前体とほぼ同じ付属肢があった。後体は幅の狭い尾部となり、先端は剣尾となる。下面には短い付属肢があった。このような構成はほぼカブトガニ類と共通するものだが、カブトガニ類では前体部の両側が広がり、腹部の体節がより少なく(光楯類が11-12節に対して、カブトガニ類は10節)、全体に短縮している点が異なる。海産で浅い海底に生息していた。海底をはい回ったあととされる生痕化石も発見されている。化石は北アメリカ大陸とヨーロッパから産出する。古生代のカンブリア紀前期からオルドビス紀後期まで発見される。中生代の記録もあるが疑問視されている。このような点から、この動物はローレシア大陸中央部に生まれ、この大陸周辺でのみ発展を遂げたものと考えられる。この点ではカブトガニ類とも共通している。この類は鋏角類の構造を持っているが、全体に三葉虫に似ることから、また以前には触角があると考えられていたことからも、これが三葉虫から派生したものでこれから他の鋏角類が出たとする「三葉虫類と鋏角類の間のミッシングリンク」であると考えられたことがある。ただし現在ではこれを認めることは少ない。形態的にはむしろカブトガニに近いが、ウミサソリ類にも似た点があり、両者の祖先的なものとの見方もある。分類体系の上ではカブトガニ綱の下に光楯目として置く事があるが、確定した扱いはない。3科11属が知られる。なお、いわゆるバージェス生物群のエメラルデラ "Emeraldella" もこれに含まれるとされたことがある。
出典:wikipedia
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