ベッコウサンショウウオ(鼈甲山椒魚、"Hynobius stejnegeri")は、サンショウウオ科サンショウウオ属に分類される有尾類。日本(鹿児島県、熊本県、宮崎県)固有種全長14-16cm。体側面に入る皺(肋条)は左右に13本ずつ。尾は太く基部が円筒形だが、先端は側偏する。体色は黒褐色で、黄色い斑紋が入り鼈甲や琥珀の様に見えることが和名や英名(amber=琥珀)の由来。上顎中央部に並ぶ歯の列(鋤骨歯列)は切れこみの深いアルファベットの「V」字状。四肢は短く、胴体に沿って前肢(および指)を後方へ後肢(および趾)を前方に伸ばしても接しない。趾は5本。標高500-1,500mの渓流やその周辺に生息する。食性は動物食で、昆虫やクモ、ミミズなどを食べる。幼生は水生昆虫や甲殻類などを食べ、しばしば共食いをする。繁殖形態は卵生で、4-5月上旬に底質が砂や礫で倒木や岩等で日の当たらない淀みなどに、20-30cmになる大型の卵嚢に包まれた21-57個の卵を産む。5月頃に卵から孵化する。通常7-9月に変態し幼体になるが、幼生のまま水中で越冬し翌年の4月に変態する個体もいる。種小名"stejnegeri"はLeonhard Hess Stejnegerへの献名。以前は薬用とされ、近年まで燻製にされることもあった。開発による生息地の破壊、水質汚染などにより生息数は激減している。熊本県の天然記念物、鹿児島県および宮崎県の指定希少野生動植物に指定され捕獲などは禁止されている。
出典:wikipedia
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