RPK(ロシア語:エルペカー;ルチノーイ・プリミョート・カラーシニカヴァの略・「カラシニコフの手持ち機関銃」の意)は、RPD軽機関銃の後継分隊支援火器として、1961年にソビエト連邦軍が制式採用した軽機関銃。アサルトライフルであるAKMを発展させた軽機関銃である。第二次世界大戦後に発足したNATO(北大西洋条約機構)加盟諸国では、歩兵の装備する小火器を自動小銃と短機関銃、汎用機関銃で構成する道を選んだが、ソ連は、分隊にAK-47と分隊支援火器を配備し、中隊に汎用機関銃を置く道を選び、第一世代の分隊支援火器としてRPDを採用していた。しかし、RPDの弾薬はAK-47と共通だが、部品の互換性がなかったため調達上の効率が阻害されていた他、給弾方式がベルトリンク式であるため、部隊ではAKの弾倉が使用できないことに不満が出ていた。そのため、主用アサルトライフルであったAKMをベースとした軽機関銃の開発が計画され、RPKが開発された。RPKの内部構造はAKMとほとんど同一だが、弾丸の初速を増大させて射程を延長するため銃身長が通常のAKMより長く、また、フルオート連射により銃身が加熱し反ることによる命中率の低下を防ぐためと、フルオート連射時の反動を抑えやすくするために肉厚の銃身を装備している。銃身はAKと同様に機関部へ固定されているため交換できない。銃本体のレシーバーはAKMと同様に鋼板のプレス加工によって製造されているが、鋼板の厚みはAKMの1mmから1.5mmに強化されている。他に、レシーバー前方に強化リブがある、マガジン装着部上部に窪みがないなど、AKMとは異なる部分がある。AKMをベースとしているが、グリップやトップカバー、デッキロックはAK-47と同型であるなど、AK-47とAKM両方の仕様が入り混じった構成である。これはAK-47からAKMへの更新の過渡期に製造開始されたためである。また、銃口部下方にプレス加工による軽量の折りたたみ式二脚を追加してある。これに伴い、銃床は伏射時に左手を添えて肩付保持するのに適した大型のものに変更された。AKと共通の30発弾倉の他、それを長くした40発の弾倉、75発のドラム型弾倉などが開発され、供給された。使用する弾倉は、AKMの30発バナナ型弾倉、40発バナナ型弾倉、75発ドラム型弾倉などがある。しばしば「100連ドラム型弾倉は存在しない」とされるが、ノリンコによって製造されたものが存在する。AKMと部品の交換性を達成してAKの弾倉が使用できなかった問題をクリアした他、取扱法も統一されたため兵員の訓練にかかる手間も大きく減少した。その後、ソビエト連邦軍のみならず、多くの東側諸国に輸出され、第三世界にも広がるなど世界中で使用された。暗視装置を装着するためのマウントプレートがレシーバー左側面に付属した、RPKの夜間戦闘型。1970年代に小口径の5.45x39mm弾を使用するAK-74が制式採用されると、AK-74と同一の弾丸を使用するRPK-74が新たに登場した。RPKからは、銃口にフラッシュサプレッサーが装着され、レシーバーカバーのリブが無くなるなどの改良がなされている。弾倉はAK-74用の30連発バナナ型弾倉か延長型の45連発バナナ型弾倉がある。旧来のようなドラム型弾倉は開発時にテストされたが、最終的には採用されなかった。しかし、RPKのものを5.45x39mm用にコンバートしたサードパーティ製品が複数存在する。ほかにも、弾倉内部でダブルカラムを二つ並べて、その頂点で二個のマガジンフォロアーが合流するという、(日本では複々列式などと呼ばれる)非常に珍しい構造を持った60連装弾倉も存在する。初期に生産されたものはAK-74に準じて、合板のストックとハンドガード、赤茶色のベークライト製グリップに、オレンジ色のベークライト製弾倉(ルーマニアなどではRPKのようなデザインの金属製)を採用していた。1980年代に入って生産された後期型は、ストックとハンドガードが新素材であるポリマー製に改良され、プラスチック製弾倉も、リブの数を大幅に増やした新形状となった。また、プラスチック部品の成型色は焦げ茶色になった。暗視装置を装着するためのマウントプレートがレシーバー左側面に付属した、RPK-74の夜間戦闘型。RPK/RPK-74の改良型であり、AK-74Mの分隊支援火器仕様である。ストックが折り畳み式となり、銃床右側の本体付近にスイベルリングが存在する。ハンドガードとグリップの形状はRPK-74後期型と同じである。プラスチック部品の成型色が、RPK-74後期型の焦げ茶色から黒色になった。バリエーションはRPKM(RPK-203)が7.62x39mm弾を使用し、RPK-74Mは5.45x39mm弾を使用する。どちらも弾倉はプラスチック製の黒色で、RPKMは40連発バナナ型、RPK-74Mは45発バナナ型である。また、5.45mm用のみマガジン横に凸線が入っている。どちらも現在ロシア連邦軍が使用している。RPKシリーズの最新型である。AK-101に対応した分隊支援火器仕様である。RPK-74M同様、ハンドガードやストック、グリップにプラスチックを使い、プラスチック製の折りたたみ式銃床を標準装備し、銃床右側の本体付近にスイベルリングが存在する。RPK-201は5.56x45mm NATO弾に対応しているので、輸出向けモデルと見られる。以下、RPKやAKをベースにした軽機関銃。
出典:wikipedia
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