『サイレントデバッガーズ』("Silent Debuggers")は、1991年3月29日にデータイーストから発売されたPCエンジン用コンピューターゲームで、3Dタイプの3Dアクションシューティングである。外宇宙に進出した人類。高度に発展した法秩序をコンピュータの「システム」に例え、そこに生じた「バグ」を駆除し秩序を保つため、「デバッガー」と呼ばれる便利屋が存在していた。新人デバッガーの主人公は、様々な噂が取り巻く無人の大型貨物ステーション「ゲイン」の謎の解明に向かう。様々な銃器やアイテムを駆使して敵を発見して攻撃、フロア内の敵を全滅することで次のフロアに進めるというファーストパーソンシューティングゲームで、大きな特徴として、こちらからレーダーによって敵の姿を探知することはできず、音の強弱で感知するセンサーと、連動して点滅するランプの反応によって敵との位置、距離関係を把握する必要がある。音感センサーの反応は敵との距離に比例して音の間隔が狭くなり、センサーの反応が警告音に変わると異形のエイリアンが奇声を発しながら襲い掛かってくる危険に晒される。舞台は無人の宇宙ステーションという無機質な施設内であり、ステーション内探索中は探知音・移動時の足音以外のBGMなどは流れない。探知時の静と発見後の動の対比が恐怖を大きく演出している。こうした音による恐怖感の演出は、後に斬新と言われる「音で探知」システムで高い評価を受けた『エネミー・ゼロ』(飯野賢治制作)よりも5年ほど先行しており、飯野本人も参考にしたことをゲーム雑誌で言及している。エネミー・ゼロのもう一つの特徴である「見えない敵に襲われる」ネタ元として、サイレントデバッガーズのパスワード入力画面で“ワタ?イシ”と打ち込むと全ての敵が不可視になるという、高難易度化する裏技があった。また、音で敵の接近を探知する他に、一つのフロアに長く居続けると補給施設や電源施設が落下して使用不能になり、より不利な状況へとプレイヤーは追い込まれる(電源が落ちた場合は暗視装置を装備することで続行は可能だが視界は悪くなる)これらと同様のシステムはファーストパーソンシューティングゲーム『ベルトロガー9』の音感センサーや暗視装置、時間経過で自爆するフロアなどにも見られる。さらに、やり直す度に時間が10分経過するというペナルティのあるコンティニュー制というものが挙げられる。サイレントデバッガーズでは2層以降は100分以内にクリアしなければならないという時間制限が設けられるため、このコンティニューのおかげでやられても即ゲームオーバーにこそならないが、繰り返しやられることで2回目以降のプレイではさらに緊迫感が増すというシステムになっている。これらと同様のコンセプトとして、『エネミー・ゼロ』のバッテリー消費式のセーブ&ロード、『鉄騎』の脱出すると生還できるが機体を失い、脱出に失敗するとセーブデータが消失するという、再挑戦に一定のペナルティを設けることでプレイヤーに危機感を抱かせるというものが挙げられる。エンディングは多くの伏線を残した続編を想起させる内容だったが、続編は登場していない。
出典:wikipedia
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