櫻正宗株式会社(さくらまさむね)は、日本の酒造会社である。常用漢字である「桜」と表記されることもあるが正しくは「櫻」である。灘五郷の一つ、魚崎郷に本拠を構える老舗中の老舗。1625年(寛永2年)兵庫県池田荒牧村(現・伊丹市)にて創醸し、1717年(享保2年)創業。六代目当主山邑太左衛門は酒の仕込み水として全国的に知られる宮水の発見者とされている。また、1906年(明治39年)には官立醸造試験所の技師高橋偵造によって櫻正宗酒母から分離された櫻正宗酵母が日本醸造協会より“協会一号酵母”として全国に頒布された。江戸時代末期に現在の場所に移転し、築後200年余り経過した内蔵(1973年兵庫県重要有形文化財)にて酒造りを行ってきたが、内蔵は阪神淡路大震災で門以外全ての建物が倒壊し、現在は震災の前年に完成した櫻喜蔵で製造を行っている。倒壊を免れた内蔵の門は現在記念館の入り口となっている。商標が「桜正宗」であることもあり、酒蔵や記念館、酒蔵付近のゴルフ練習場の敷地には多数の桜の木が植えられている。口あたりの良い「やや辛口」の酒が特徴。創業の頃は俳優の名に由来する「薪水(しんすい)」と言う酒銘で流通していた。しかし、酒銘が女性的で酒客の嗜好に投じないとの理由から時代に応じた命名を考えていたところ、山城国深草の「元政庵」瑞光寺住職を訪ねた時、机の上に置かれていた経典に書かれた「臨済正宗」の文字を見て、「正宗(セイシュウ)」が「清酒(セイシュ)」に語音が通じる事から、天保11年(1840年)「正宗」を酒銘とした。当初はセイシュウという読みが正しい読みであったが、マサムネという読み名で親しまれていたためマサムネが一般的に定着し、明治期に至るまで「正宗」の銘で流通した。なお、正宗という銘の入った酒銘が今日においても全国的に多く見られるように「正宗」という銘は江戸期に流行った酒銘であり、櫻正宗だけが「正宗」であったわけではない。明治時代になり、商標制度ができると、正宗を正式に商標登録を申請しようとしたが、他にも多くの蔵元が正宗の名を名乗り出たために”正宗”が普通名詞として扱われたが故に受理されず、国花である櫻花一輪を冠し「櫻正宗」と名付けられ今日に至る。
出典:wikipedia
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