ラジドリとは、ラジコンカーを用いてドリフト走行を行うことである。ラジドリ用の代表的な製品にヨコモのドリフトパッケージがある。広義で言えば、グリップタイヤでも、短時間、コーナーでタイヤをスライドさせ車体の向きを変えるドリフト走法や、リヤタイヤのグリップを超えた出力で後輪を滑らせながら走らせるドリフト走行もラジドリに含める。狭義で言えば、ドリフト専用に作られたラジコンカーでドリフト走行のみを目的に走行させる事を指す。本項で解説。ドリフト専用に作られたラジコンカーは「ドリラジ」と呼称する様になり、ヨコモ等から完成品が販売されている。ドリラジでのラジドリはツーリングカーと比べ速度が遅く、初期投入コストや運用コストも低いという敷居の低さも有り、ラジコンカーの1カテゴリーに急速に成長した。 実車のドリフトと同じように飛距離(ドリフトしながら進む距離)や角度(ドリフトアングル)などの用語が用いられるのも特徴である。短時間、コーナーでタイヤをスライドさせ車体の向きを変えるドリフト走法や、レース用のグリップタイヤで雨の中を余剰出力で滑らせながら走らせるドリフト走行は1990年代以前から存在していたが、塩ビ管をタイヤに代用してグリップ路面でも恒久的に長時間ドリフトできるようにした事を「ラジドリ」と呼ぶようになったのは2000年代初期からである。ラジコンカーでドリフトするにはほとんどの場合、4輪駆動(以下4WD)のものが用いられる(理由は後述)。主に、改造の容易なホビー用ラジコンを用いる。また、玩具店等で販売されているラジコン(トイ・グレードRC車)でもドリフト専用を謳って販売している製品もあるが、対象年齢が低い事もあり、改造できる範囲は狭い。車体は主にホビー用電動ラジコンカーの標準サイズである1/10がドリラジの主流だが、走らせるフィールドを節約できるサイズとして、ヨコモが提唱する1/16サイズの「ICHIROKU-M」や1/15サイズの「ドリフトパッケージ ミニ」、京商の1/27スケールの「ミニッツ」でもドリラジが普及している。上記ラジコンカーにドリフト用タイヤを装着する。当初はJIS規格の塩ビ管の内径が1/10ラジコン用のホイール外形と同一だったためこれを輪切りにして自作していたが、ラジドリが盛んになってからは模型メーカーなどから樹脂・ゴム・ポリカーボネート製などのドリフトタイヤが販売されている。また大規模な専用サーキットでは目の細かいアスファルト、平滑なコンクリートやパンチカーペット、Pタイルなど、スリップしやすい路面を造っている所もある。そういったグリップ力の低いドリフト用タイヤや路面で意図的にタイヤを空回りさせ、ドリフト走行状態を作る。実車のドリフト走行では主にFR車が用いられるが、ラジコンカーの場合、実車換算では100km/hを超える高速状態が多く、その小ささと外部コントロールであるが故のタイムロスによりカウンターステアが間に合わずすぐにスピンしてしまうので、安定性の高い4WD車が用いられていた。しかし、舵角を自動的に調整するジャイロセンサー(後述)を用いる事で、後輪駆動(以下「RWD」)のみでのドリフトは難しくはなくなった。2015年1月段階では4WDが主流となっている。現在ドリフト走行の人気に伴い最初からドリフト走行向けの仕様を施したキットもあり、現在はそれが主流となっている。RWD車ではドリフト発生自体は簡単だが、RWDの押しだけで駆動輪の無いフロントタイヤをどれだけスムーズに転がせるかが走行の肝であるため、前でも引っ張れるAWDのドリフトよりセッティングの難易度が高い。このため二駆ドリフトがラジドリの主流になれない一因となっている。シャーシにドリフト用タイヤを装着すればドリフト走行が可能だが、ほとんどの場合、これに加えてデフやサスペンション等も手が加えられている。
出典:wikipedia
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