日本寮歌祭(にほんりょうかさい)は、旧制高等学校OBを中心とする日本寮歌振興会の主催による寮歌祭の一つである。1961年に文京公会堂で第1回が開催され、日比谷公会堂や日本武道館などを会場に毎年秋に開催され、日本テレビ系列で1時間の枠組みで放映されたこともあった(ただし1988年は昭和天皇の重病のため自粛となり開催されなかった)。参加者の高齢化により運営に困難をきたしたことなどから2010年の第50回開催をもって打ち切りとなった。なお、2001年の第41回以降は、個人参加と宴会方式の開催に変更され(以前は各校の同窓会単位での参加であった)、会場も新宿NSビルイベントホールにて開催されていた。参加校は狭義の旧制高校に限らず、大学予科や陸軍士官学校・海軍兵学校などの旧制教育機関にも門戸を開いていた。最初の頃は新制大学などの参加もあり、旧制教育機関が主になってからも、後身である現在の学校のOBが旧制時代のOBに混じって参加した例がある(東京高等師範学校→東京教育大学→筑波大学など)。第1回の発起人は作曲家の呉泰次郎。ただし呉は旧制高校が寮歌祭の主体となっていくことに不満で運営から遠ざかっていった。第3回までで呉は日本寮歌振興会委員長を退任して会長となり、第4回以降は神津康雄(1919年~2013年、山形高校出身、医師)が委員長として運営の中心となった。日本寮歌振興会の歴代会長には安川第五郎、稲山嘉寛、藤林益三などの著名人が名を連ねた。参加者は高下駄姿のバンカラ学生姿を演じた参加者が寮歌を歌うという形式であった。哈爾濱学院の現地の民族衣装、旧高等商船学校(現東京海洋大学)のセーラー服などの例外はあったが、それにしても在校当時を思わせる衣装が主体であった。寮歌を伝えるという運営方針のもとで広く門戸を開いていたが、プライドが高く高齢の参加者によるケンカや口論が絶えなかった、最後まで戦前のエリート学生の内輪の懐古趣味といった趣は払拭することは出来なかった。
出典:wikipedia
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