『クレヨンしんちゃん 爆発! 温泉わくわく大決戦』(クレヨンしんちゃん ばくはつ おんせんわくわくだいけっせん)は、1999年(平成11年)4月17日に公開された『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズ7作目。上映時間は99分。興行収入は約9億円。キャッチコピーは『脱いだら無敵。』。予告編においては、野原一家が口論し、離散して別々に旅に出る「野原一家離散」という深刻なエピソードが流されたが、本編にはそのような展開はなかった(野原一家が別々の旅に出るのは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』で見られる)。2009年9月11日に、原作者の臼井儀人が事故により急逝したため、臼井が出演した最後の作品となった(次回作では声の出演はないが、春日部市民として扱われているシーンはある)。これ以降の映画に臼井は全く関わっていない。2016年現在では歴代の劇場版の中で興行収入が最も低く、初めて10億円を切った作品となってしまっている。劇中、巨大ロボットの出現シーン、自衛隊戦車の登場シーンでは伊福部昭による『ゴジラ』シリーズの楽曲(ゴジラメインテーマ、怪獣大戦争マーチ)が使われた。また、アクションシーンだが、ある程度は意識されているものの前作のようなリアリティは追及されておらず、巨大ロボットの登場や対決などフィクション重視となっており、全体的には軟化している。ただし、政府や自衛隊が物語に直接関与するなど、世界観のほうは劇場版の中で最も現実世界の要素が取り入れられている作品である。なお、本作は塩沢兼人演じるぶりぶりざえもんが一瞬とはいえ台詞付で登場した最後の作品である。日常の舞台である春日部市全体が事件に巻き込まれるため、従来劇場版ではあまり登場してこなかったキャラクター(ミッチーとよしりん、埼玉紅さそり隊のメンバーなど)が多数登場。また、アクション幼稚園の教諭・上尾先生、しんのすけが恋する女子大生・大原ななこ、ななこの友人・神田鳥忍、風間トオル・桜田ネネ・佐藤マサオの母親たちが劇場版に初登場した作品でもある。ある夜、慰安旅行で秩父に来た、ふたば幼稚園の先生達がゆっくり温泉に浸かっていると、大きな地響きと共に、謎の巨人が通り過ぎて行った。翌日、散歩をしていたしんのすけは、道の真ん中で行き倒れているおじさんを発見。温泉の精・丹波と名乗り、風呂に入りたいと言うそのおじさんをしんのすけは家に招き、一緒にお風呂を楽しむ。だがいつの間にか、おじさんはいなくなってしまっていた。数日後、しんのすけ達野原一家は、警官を装った者達の手によって、何処かへさらわれてしまう。目覚めるとそこは何処かの基地の内部で、そこで一家は隊員らに事の説明を受ける。彼らは、日本の温泉を守る政府直属の秘密組織「温泉Gメン(おんせんジーメン)」と名のり、野原一家に協力を要請してきた。彼らは、「風呂嫌いテロ組織YUZAME(ゆざめ)」が、地球温暖化ならぬ"地球温泉化計画"を実行に移そうとしていることを突き止め、その野望を阻止するために、不思議なパワーを秘めた伝説の温泉"金の魂の湯(略して「きんたまの湯」(この時、みさえとひろしは「略すな!!」と突っ込んだ。)"を探していた。そして、ようやく見つけ出した金の魂の湯は、なんと野原家の地下にあったのである。そのとき、YUZAMEが突然、Gメン基地を襲撃してきた。辛くも脱出した野原一家とGメン隊員・後生掛と指宿は草津の指示により、奥秩父にあるYUZAMEのアジトへ偵察に向かうことに。だが任務は失敗、野原一家は拷問レジャー施設「不健康ランド」をさせられ、御所掛と指宿は"金の魂の湯"の情報を話してしまう。ついに YUZAMEは巨大ロボットを動かし、自衛隊の攻撃を蹴散らして、温泉Gメンが"金の魂の湯"の発掘作業を進める野原家に向かってくる。果して、野原一家はみんなの家を守る事が出来るのか。温泉GメンはYUZAMEの野望を阻止する事が出来るのか。そして、敵の首領・Dr.アカマミレが執拗に風呂を憎む理由とは…!?☆は実在の組織ほか、寄居町、桶川市など。『クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉』(クレしんパラダイス メイド イン さいたま)は、『クレヨンしんちゃん 爆発! 温泉わくわく大決戦』と同時上映された短編アニメーション映画。水島努が監督した作品。上映時間は12分。劇中ミュージカルの「私のささやかな喜び -A motion for a long time.-」(作詞、作曲:水島努/編曲:荒川敏行)には洋画のパロディが数多く登場する。また、「ヒーロー大集合」では敵として『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』に登場したス・ノーマン・パーが出演しているがセリフはない。最後の「ぶりぶりざえもんの冒険 銀河篇」の内容は「(しんのすけの声)むかしむかしあるところにぶりぶりざえもんというぶたがおりました・・・おわり」これに対してぶりぶりざえもんが「おわるなーッ!!」と言って地球に落下していく。この直後に「クレしんパラダイス! メイド・イン・埼玉」そのもののエンディングとなる。その後の一応の続編として本編中に「ぶりぶりざえもんの冒険 流星篇」というアニメが登場する。ぶりぶりざえもんが流星となって地球に下り立つ内容だがすぐに臨時ニュースに切り替わる。更に本編のスタッフロールの最後には「ぶりぶりざえもんの冒険 ニューヨーク篇」が登場し、「ニューヨークで入浴」と言うダジャレを言っただけで終わり、やはりぶりぶりざえもんが「おわるなーッ!!」と叫んで映画を締め括っている。エンディングのスタッフロールでは、キャストとスタッフ全員(団体は除く)に星座のマークを併記しており、後に水島が監督する『撲殺天使ドクロちゃん』でも同様のスタッフロールが流されている。
出典:wikipedia
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