青ヶ島(あおがしま)は、伊豆諸島に属する火山島で、本諸島の有人島としては最も南に位置する。日本の気象庁によって火山活動度ランクCの活火山に指定されており、また、常時観測火山にも選定されている。青ヶ島は本州から遥か南方の太平洋上に位置し、行政では東京都青ヶ島村に属している。最も近い八丈島からは南へ約60km程度離れている。気候は温暖湿潤気候。いつ頃から人が本島に定住するようになったかについては不明であるが、徐福伝説によれば、男女が同じ島に住むと神の祟りがあると信じられた時代があり、女人禁制の島だったとされる。本島が歴史上に表れるのは15世紀頃からであるが、海難事故を記録したものが殆どである。連絡船のあおがしま丸やゆり丸の悪天候に因る欠航が多く、ヘリコプターの『東京愛らんどシャトル』は定員が少ないという往来の困難さゆえに観光目的で島を訪れる人は年間900人から多くても1800人程度である。海面上の本島は北北西-南南東3.5km、西南西-東北東2.5kmであるが、これは海面下の基底15km×8km、海底からの比高は1100mの火山の頂上部である。海面上の青ヶ島火山は,北部の黒崎火山とそれを覆う南部の主成層火山の2つの火山体で構成されている。主成層火山の頂部には直径約1.6kmの小カルデラ(池之沢火口)があり、その中に中央火口丘の丸山火砕丘がある。この島における最高地点は丸山を取り囲んでいる外輪山の北西部分に当たる大凸部で、そのは標高423mである。島の外周部は、高さが50mから200m程度の切り立った海食崖でとり囲まれている。砂浜は無い。青ヶ島は第四紀火山である。最近1万年間の活動は主成層火山で発生している。約3600年前に北西山腹で割れ目噴火があった。18世紀の活動以降は、顕著な火山活動は無い。噴気活動も少なく、池の沢火口内壁と丸山周辺に水蒸気を主成分とする噴気が見られるだけである。本島の北部でカルデラの外側の岡部に、休戸郷と西郷の2つの集落が存在する。また、本島の北端部やカルデラ内の数か所には多数の地熱蒸気噴気孔『ひんぎゃ』が在り、黒崎海岸には海中温泉も在る。青ヶ島内における公共交通機関は皆無である。また、三宝港から集落までは遠く離れており、その道中の勾配も急峻であり、徒歩や自転車での移動は困難である。観光客に関しては、レンタカーを利用するか宿泊先の民宿に車での送迎を頼む場合が多い。本島に存在する港は2箇所あり、それらのいずれも集落から遠く離れたカルデラの断崖絶壁の下に建設されている。一つは南西部の存在する三宝港(青ヶ島港)で、他方は南東部の存在する大千代港である。嘗ての三宝港は、漁船やはしけ程度の船舶しか着けられないようなささやかな船着場であり、沖合いに停泊した船から、艀に拠るピストン輸送で人の乗降や物資の搬入出はする他は無く、荷揚げに時間を要した。また、少しの高波でも作業が出来なくなるために就航率が極端に低く、天候急変による作業中の船舶の離脱も遭って積み残しが多かった。しかし、その後151億円を投じて整備された同港には防波堤を兼ねた貨物船用の波止場も建設され、500t級の船舶が着岸できるようになった。就航率は、付近の黒潮の激しさと天候に左右され易く、6割弱で、特に海が荒れやすい冬場は、週に1度から10日に1度程度という低い状態が続いていた。このため、それを補うべく、本島の南東部に大千代港が建設されたが、港へ至る道路が大きく崩壊して利用できなくなっている。空路の『東京愛らんどシャトル』は航路のあおがしま丸よりも運賃は高いが、気象条件に左右されて欠航しがちな航路に比較して就航率が約9割と遥かに高いために、本島民の主たる足となっている。八丈島に向けてヘリコプターが離陸する際には、送迎者が手を振り青ヶ島駐在所の警察官が敬礼する風景が見られる。このヘリコミューターが開設される前は、一旦海況が悪化すると、一切の物資が届かず来島者も帰れないという状態が半月以上続くことが珍しくなかった。
出典:wikipedia
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