センカクモグラ(尖閣土竜、学名:"Mogera uchidai")は、トガリネズミ目モグラ科に属するモグラの一種。日本固有種。沖縄県尖閣諸島の魚釣島でのみ採集されている。頭胴長129.9mm、尾長12mm、後足長16mm、体重42.7gである(タイプ標本個体の測定値)。アズマモグラ等と比べて小型であり、吻が短い。歯の数が他のモグラよりも少なく38本のみである(アズマモグラは42本、ミズラモグラは44本)。1976年6月に魚釣島の海岸近くの草地で採集されたメス1個体の標本があるのみで詳細は不明である。1991年に新種として記載され、当時はセンカクモグラ属("Nesoscaptor"属)を新しく作り1属1種としていた。しかし、台湾や中国南部に生息するタイワンモグラ"Mogera insularis"と頭骨の形態が酷似しており、現在はモグラ属("Mogera"属)に含めるとされている。魚釣島では1978年に与那国島から雌雄1頭のヤギが持ち込まれた。ヤギの導入は民間政治団体によって行われ、その目的は建造物の建設に合わせるかたちでの領有権の主張のための既成事実づくりともいわれている。このヤギは、1991年の調査で300頭が観察されており、急速に個体数を増やしている。その結果として魚釣島の植生の破壊や裸地化が進み、土壌の流出が懸念されており、センカクモグラの生息地の破壊が進行し個体数を減らしているのではないかと推測されている。IUCNのレッドリスト1996年版ではEndangered(絶滅危機)と評価していた。しかし、1970年代に尖閣諸島付近で発見された天然資源を巡り、日本と、中国及び台湾間で起きている領土問題のため、ヤギによる問題などを含め調査が難しくなり、現在はData Deficien(データ不足)と評価している。2010年10月7日に、登山家の野口健や獣医学博士で元衆議院議員の山際大志郎、富山大学の横畑泰志准教授を発起人とする「センカクモグラを守る会」が設立された。同会はセンカクモグラをはじめ、センカクサワガニやセンカクツツジなど、魚釣島固有の動植物11種を守る対象とし、日本政府へ上陸調査を要請していくとしている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。