可算名詞は、英語など数を文法カテゴリーとして持つ言語の名詞のうち、1つ、2つと数えられるものを指す名詞のことをいう。それに対して、物質や一部の抽象概念のように直接的に数えられない(量的な多寡でのみ表現可能な)ものを指す名詞は不可算名詞である。ある表現対象が可算か不可算かは言語によって異なり、同じ言語で表現方法によって異なる場合もある。英語の場合、名詞には、純粋可算名詞、純粋不可算名詞、文脈によって可算名詞にも不可算名詞にもなるものの3つのタイプがある。通常、英語の辞書では、可算名詞には [C] (countable の略)、不可算名詞には [U] (uncountable の略)などといった記号が付けられている。いわゆる"モノ"(物体)である。形で定義されるもので、それを数えるとき、モノ自体が単位となる。形も、単位性も、数の関係もないもので、「○○というもの」を一般的に表現するものである。集合的・総体的に表す場合など、文脈によっては可算名詞にも不可算名詞にもなる場合もある。例えば、rope (ロープ)という単語は、「始端と終端のある1本のロープ」という意識がある文脈では可算名詞の "a rope" という使われ方をし、漠然と「ロープというもの」という意識がある文脈では不可算名詞の "rope" という使われ方をする。"Smoke" なら「煙」だが "a smoke" は「タバコの一服」で、"Wood" は材木だが "woods" は「森」。"I ate a chicken." と言うと「ニワトリ一羽をまるごと食べた」となるので、「鶏肉を食べた」は "I ate chicken." と言わねばならない。名詞の可算性がはっきりと定義されない日本語のような言語で数詞を付けて1つ、2つと数えられる名詞が、英語では不可算名詞とされているものも多い。一例では野菜のアスパラガス(asparagus)やブロッコリー(broccoli)が不可算名詞とされ、逆に数としては数えにくい光線(ray)や日焼け(tan)が英語では可算名詞とされているなど、日本語の概念と異なるものも多い。初学者を悩ませる不可算名詞の代表には家具(furniture)が挙げられる。個々の語の可算・不可算については、辞書で確認のこと。英語の場合、単数の不定の可算名詞は「不定冠詞 "a" / "an" +単数形」、複数の不定の可算名詞は無冠詞の複数形で表す。不定の不可算名詞は無冠詞(の単数形)で表す。定性(文脈から「どれ」と特定されうるもの)のものは、可算・不可算、単数・複数に関係なく、「定冠詞 the +名詞」という形で表す。また,「可算名詞+ of +不可算名詞」の形で不可算のものが可算化されたものを数えることもある。例えば、物質であり不可算であるコーヒーは、カップに入れられて形のあるモノとなり、1杯、2杯と数えることができるようになる。このようにして可算化された「カップ1杯のコーヒー」を a cup of coffee と表現する。2杯ならば two cups of coffee となる。レストランでコーヒーを注文する時などに a coffee や two beers と言うことも可能である。この場合も、どれか特定の1杯のコーヒーなら the cup of coffee となる。前述のアスパラガスやブロッコリーを数える場合は、以下のような表現が使われる。純粋不可算名詞の具体的な成果や構成要素などを表すときは a piece of を使う。フランス語では、名詞が可算か不可算かは、人が物を見るときの有界性(「ここからここまで」と境界線が引かれている状態)によって決まる。冠詞によって意味が転換される名詞がある。不定単数の場合は、不定冠詞単数形 un / une がその名詞の前に付く。不定複数の場合は、不定冠詞複数形 des がその名詞の前に付く。不定不可算の場合は、部分冠詞 du / de la / de l' がその名詞の前に付く。このような事情があるため、通常、フランス語の辞書には、可算名詞には [C]、不可算名詞には [U] などといった記号は付けられていない。
出典:wikipedia
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