腰簑(こしみの)は、腰にまとい、腰から下を覆う、短い簑である。フラダンスで着用することがある。能装束でも用いられる。材料は、藁、菅(すげ)、蒲(がま)その他である。石川県能美郡の藁製のドギノは腰簑の1つであろうという。越中石動山でも行われていた(「人類学雑誌」11巻、126号)。肥前五島でお盆の「おねおみで念仏」の蒲製の袴(「風俗画報」8)も腰簑の1つであろうという。伊勢山田の羯鼓踊の菅製の腰簑はツクといい(「三重県案内」)、かつては漁労者、また猿引きなどが着けた。「筆の霊」には、「腰簑の状は西行物語の画、十二類の画巻、また福富草紙の絵などの中にも見えたり、今猟師の著る物と同じくて、大方腰のほどにのみまとひぬ」とあり、「板坂卜斎記」、関ヶ原の戦いののち石田治部少輔の捕はれる条に、「笠を被り腰簑をして端折れり」とあり、「応仁乱消息」には、織田信長の装束について、「御腰簑白熊」とあるから、必ずしも民間、下層に限られたものではなかったらしい。
出典:wikipedia
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