コール オブ デューティシリーズ(Call of Duty Series)は、戦争をテーマとしたファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)である。2003年に発売された『CoD』が大ヒットしたことで、続編が制作される人気シリーズとなった。『CoD3』までのシリーズ7作品で累計2,000万本の売り上げを記録。『CoD4』は全世界でPC版の数百万本を含む1,000万本以上を出荷し、2007年で最も出荷されたゲームとなった。また、『CoD:MW3』は発売初日で400万ドル以上の売り上げを達成した。ミリタリー系ゲームの「元祖」とも言われることのある『メダル・オブ・オナーシリーズ』とは長年のライバル関係にある。コール オブ デューティブランドは、Infinity Wardが初期に開発した第二次世界大戦を題材にしたオリジナルシリーズ、同スタジオが後に現代戦を題材にしたモダン・ウォーフェアシリーズ、設定を一新したゴースト、Treyarch社製のシリーズの三つに分かれており、それぞれのシリーズの間に接点はない。モダン・ウォーフェアシリーズ、ゴースト、およびTreyarch社製のブラックオプスシリーズでは少数精鋭の特殊部隊にスポットライトが当てられている。元来はシングルプレイヤーゲームとして評価されていたシリーズであったが、モダン・ウォーフェア以降はマルチプレイヤーの人気が絶大となり、対人FPS最大のプレイヤー数を誇る超人気シリーズとなっている。ほとんどのシリーズ作品には立場の異なる複数の主人公が登場し、群像劇(グランドホテル方式)のような仕上がりとなっているのも特徴。多くの作品において主人公は駆け出しの兵士として戦場に身を投じることになり、ストーリーに沿って各地を転戦していく。オリジナルシリーズ、およびTreyarch開発のワールド・アット・ウォーのシングルプレイヤーモードの特徴は「一兵士」の視点から見た戦場の描写にある。それまでのFPSでは、超人的な戦闘能力を持った一個人が敵を単身でなぎ倒していくというスタイルのものが一般的であったが、本シリーズでの主人公は形式上戦場にいる一兵士として設定されており、プレイヤーもその立場でプレイすることになる。操作中の主人公は基本的に無言である(ブラックオプス、モダン・ウォーフェアシリーズを除く)。戦闘においては多数のAI兵士(NPC)が同時に登場し、主人公の周りでは敵味方が入り混じる銃撃戦が展開される。とはいえ、演出的な要素が強く、味方AI兵士の活躍のみで戦局が動くことはない。その混沌の中で戦局に応じて味方の指示に従い、目的を達成することになる。AIの挙動にも人間臭く見えるような工夫が凝らされており、例えば敵兵が手榴弾を投げたら頭を低くして爆発に耐える兵士もいれば、走って逃げる兵士、あるいはそれを投げ返す兵士など、様々なアクションで演出する。特にモダン・ウォーフェア以降はこの演出重視の傾向に拍車がかかった。また、比較的美麗なグラフィックでありながら、コンシューマーゲーム機でも全体が60fps(フレームレート)と軽快な動作を実現している点も評価されている。効果音にもこだわっており、使用する銃器の発射音などは全て本物から録音され、特に『CoD3』では実物のM4中戦車や高射砲から実物の発射音を収録している。日本語版のタイトル表記は発売元によって異なり、次の3種類がある。本項の項目名はアクティビジョン日本法人(現在は撤退)の表記に則り『コール オブ デューティ』としている(アクティビジョン日本法人から発売される日本語版『CoD1』と『CoD2』の表記は『コール オブ デューティー』となっている)。また、タイトルの「CALL OF DUTY」は使われている名詞2つが抽象名詞なので意味し得る範囲は非常に広く、使用する文脈により様々な意味を持ち得る。戦争ゲームという文脈において、英語話者の感覚を強引に日本語に訳すなら、「愛国心・理念・信仰・国家が命じる義務、またはそれを履行する使命感」となる。 なお、『CoD:FH』のパッケージ裏には『理想を求めた叫び(コールオブデューティ) に応えた英雄たちの・・・』とある。現在、シリーズ全体で11作品(+拡張パック1作)が発売されている。しかし、一部のタイトルには何作目かを示す数字が含まれていないため、「シリーズ第何作目」という場合にタイトルに数字がない作品を計算に入れるか入れないかで順番が変化する。数字がある作品(いわゆるナンバリングシリーズ)のみで並べると、順に「『CoD』『CoD2』『CoD3』『CoD4』『CoD:WaW』」となり『CoD:WaW』で第5作目となる。数字がない作品を含めて計算した場合の順番は「『CoD』『CoD:FH』『CoD2』『CoD2:BRO』『』『CoD3』『CoD4』『CoD:WaW』『CoD:MW2』『CoD:BO』『CoD:MW3』『CoD:BO2』『CoD:G』『CoD:AW』」となり、『CoD:BO3』で第15作目となる。PC用日本語版が2003年12月18日に発売。一兵卒として投げ出される戦場の臨場感と状況の多彩さ、スクリプトによる映画的演出、そつのないマルチプレイヤーモード、MODフレンドリーな姿勢などが多くの支持を集め、シリーズの礎となった。PC用日本語版が2004年10月6日に発売。本作はシナリオ拡張パックであり、プレイには『CoD』本体が必要。前作同様アメリカ・イギリス・ソビエト兵となり、バルジの戦いやハスキー作戦などに身を投じる。新兵器や乗り物の追加、パーティクル表現の強化がなされた。PS2・Xbox用日本語版が2005年10月27日に発売。シリーズ初のコンシューマーゲームでもある。また、主人公(プレイヤーキャラクター)が6名と、シリーズ最多である。本シリーズの主人公は基本的に台詞を発しないが、本作の主人公にはセリフがあり、ムービーのナレーションも行っている。また、主人公の一人であるタニアという女兵士は、現時点でシリーズ唯一の女主人公である。PC用日本語版がラッセルから2006年3月24日に、Xbox 360用がコナミから2006年6月15日に発売。スクリプト多用・演出重視というスタンスは引き継いでいるものの、前作にあった単独潜入ミッションは除かれ、一兵卒として戦場を体験できるというコンセプトがいっそう強化されている。DirectX9対応となり、グラフィックも大幅に進化した。PS2用日本語版が2006年6月29日に発売。従来と異なりアメリカ編のみで構成されている。前述『CoD2』とは別の作品である。なお、ビッグ・レッド・ワンとは、アメリカ陸軍第1歩兵師団の愛称。日本語版はXbox 360用が2007年3月29日、PS3用が2007年6月14日に発売。Wii用は海外版のみ。ソビエト編は登場せず、カナダ編とポーランド編が登場する。プラットフォームが次世代機に移ったことでグラフィックがより一層強化され、ジョエル・ゴールドスミスの作曲によるフル・オーケストラとも相まって、戦争映画のような雰囲気を醸し出している。開発はTreyarch。2007年11月6日に北米で全機種(PC・PS3・Xbox 360・DS)用同時発売。日本語版はPS3・Xbox 360用が2007年12月27日、DS用が2008年3月13日に発売。これまでの作品と異なり、中東や東欧を舞台にした現代戦(モダン・ウォーフェア)をテーマにしている。シングルプレイではスクリプトの多用による演出重視のコンセプトが継承されている。マルチプレイではクラス制や「パーク」と呼ばれる特殊能力を採用しており、クラス昇進に伴いアイテムがアンロックされる。なお、DS版はその他の機種と内容・シナリオなどが異なる、こちらは、日本語版はローカライズ面での誤訳が目立つ。発売から約9年後となる2016年には、シリーズ初となるリマスター版、「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード」が発売される。(ただし、ゲーム本体はコール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェアに付属となる。単体での販売の予定はない。)2009年11月10日に発売(日本語版は2009年12月10日に発売)された。プラットフォームはPC・Xbox 360・PS3。開発元はInfinity Ward。舞台は前作に続き現代戦となる。ストーリーは『CoD4』の5年後にあたり、一部の人物が引き続き登場。日本語版は誤訳が多く、ローカライズ面で問題が多かったため、プレイヤーから批判が噴出した。また、本作のPC版ではSteamを経由したアクティベーションが求められるが、日本国内のIPアドレスからアクセスした場合、海外版のインストールができないという問題があった。2010年に発売された。製作は『CoD:WaW』などを手がけたTreyarchが担当する。冷戦時、秘密作戦を行っていた特殊部隊を中心に描いたものである。欧米では11月9日に発売。日本ではスクウェア・エニックスが字幕版・吹替版の発売を担当。この作品から2012年までにリリースされる本シリーズのDLCは全てXbox 360に先行して配信される。シリーズの中でも出血表現が過激となり、コール オブ デューティシリーズ初のCERO18歳以上のみ対象作品でもある。2011年11月18日に日本語字幕版が発売、12月22日に日本語吹き替え版が発売された。前作『CoD:MW2』の後日談ストーリーを描く。2012年11月22日に日本語字幕版が発売、同年12月20日に日本語吹き替え版発売の作品。『CoD:BO』の続編で、シリーズで初めて近未来が舞台となった。キャンペーンモード・ゾンビモードではマルチプレイに収録されなかった銃火器も登場している。マルチプレイでは、シリーズ初の架空銃が登場している。2013年11月14日に日本語字幕版が発売。今作からXbox OneとPS4でもリリースされるが、DLCの配信に関しては例年通りXbox 360とXbox Oneが先行する。今作ではそれまでのInfinity WardのCoDから新しい世界観に突入し、いくつかのファンサービス要素を用意しつつも、これまでの流れを断ち切って全く新しいストーリーが展開された。2014年11月13日、日本語字幕版が発売。今作はの開発元である、SLEDGEHAMMERGAMESが開発。今までのCoDから世界観を変え、近未来を舞台に戦いが繰り広げられる。また、近未来ということもあり、今までになかったブーストジャンプ、ブーストダッシュ、レーザー兵器など新要素も追加され、新たなCoDが展開された。『CoD:BO2』の続編で、およそ40年後の2065年が舞台になっている。海外・国内ともに発売日は2016年11月4日。シリーズ初となる宇宙を舞台とした戦闘を描く。「レガシー版」「ダウンロード特別版」には「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア リマスタード」が付属する。シリーズ初の過去作リマスター版。「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」をリマスターした作品で、Infinity Wardの監修のもと、開発はRavenが行う。ゲームシステムはそのままに、グラフィック面などが現行機向けに大幅に強化される。マルチプレイヤーモードも搭載され、原作マップ10種が発売当初から実装、その後12月に無料DLCとして残りの数マップが実装される予定。ゲーム本体は「コール オブ デューティ インフィニット・ウォーフェア」のレガシー版、またはダウンロード特別版のみに付属し、単体での販売は現在のところ予定されていない。2007年3月14日にPSP用海外版が発売。日本語版は未発売。アメリカ軍第82空挺師団(アヴァランチ作戦、デトロイト作戦、マーケット・ガーデン作戦)、カナダ第1軍団(インファチュエイト作戦、スヘルデの戦い、ブロックバスター作戦)、イギリス・パラシュート降下連隊(マーケット・ガーデン作戦、ヴァーシティー作戦)の戦いを描く。2008年11月11日発売。プラットフォームはPC・Xbox 360・PS3・Wii。舞台は再び第二次世界大戦(太平洋戦争、独ソ戦)となる。日本語版は発売されていない。ゲームエンジンは『CoD4』用を拡張したもの。マルチプレイにはシリーズ中初めてCo-op(協力プレイ)モードが搭載される。開発は『CoD3』などを手懸けたTreyarchが担当。『CoD3』は開発期間が短すぎたが、今回はおよそ倍の期間を費やしているという。なお、ニンテンドーDS版はその他の機種と内容・シナリオなどが異なる。2009年11月10日『CoD:MW2』と同日に発売予定。開発元は、対応機種はニンテンドーDSのみ。2009年11月10日『CoD:MW2』と同日に発売予定。『CoD4』のWii移植版。開発元はTreyarch。Spark Unlimitedが開発する『CoD:FH』の続編として計画されるも、「まったく新しいゲームを作りたい」というSpark Unlimitedとアクティビジョンが対立し、最終的にアクティビジョンがSpark Unlimitedとの契約を解除したことで2003年に開発中止。Underground Developmentが開発する第二次世界大戦のイタリア戦線を題材とした作品として計画。『CoD4』のゲームエンジンを使用し、PC・Xbox 360・PS3向けに開発していた。Vicarious Visionsが開発する第二次世界大戦を題材とした作品として計画。リアルタイムストラテジーゲームとして開発していた。Upper Deck Entertainmentが開発する第二次世界大戦を題材とした作品として計画。トレーディングカードゲームで2008年秋に発売が予定されていたものの、開発中止。Sledgehammer Gamesが開発する、ベトナム戦争を題材とした作品として計画。サードパーソン・シューティングゲームでPC・Xbox 360・PS3向けに開発していたが、2011年10月に同社のグレン・スコフィール氏が「最も開発を中止する可能性が高い作品」と述べ、その後正式に開発中止された。Infinity Wardを中心として複数の開発会社がシリーズに関わっている。Infinity Ward『CoDシリーズ』の生みの親であり、一般に最も高い評価を受けている。『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』を開発した2015, Inc.を意見の相違(「ヒーロー」ではなく「一兵士」を描きたかったという)によって離れたメンバーが設立した会社であり、そうした経緯や必然的に見られる共通の特徴(スクリプトによる映画的演出など)故に『CoDシリーズ』は『MoHシリーズ』と比較されることが少なくない。『CoD:MW2』発売後、開発元であるInfinity Ward社と販売元のアクティビジョン社で報酬を巡る争いが起きた結果、Infinity WardからはCoDを手がけてきたスタッフの多くが離職した。このため、続編の『CoD:MW3』はInfinity Ward、Sledgehammer、Raven Softwareの共同で開発が行われた。Gray Matter Interactiveは、『CoD2:BRO』を制作していたTreyarchに協力し、2005年に同社と合併した。TreyarchRebellionSledgehammer GamesSledgehammer Gamesは、DEAD SPACEで有名なの元幹部二人、グレン・A・スコフィールドおよびマイケル・コンドリーにより結成された。作曲には映画音楽でも著名な作曲家たちが参加しているのも特徴。マイケル・ジアッキーノが担当した作品。『CoD』制作当時の彼はほとんど無名の作曲家だったが、このシリーズでの音楽が多数の賞を受賞し、これを出世作としてテレビドラマやハリウッド映画界に進出。2009年に『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー作曲賞を受賞した。ちなみに彼は『メダル・オブ・オナーシリーズ』の音楽も手がけている。『CoD』には予約特典としてアクティビジョン制作のサウンドトラックCDが添付された。彼の公式サイトでは担当したシリーズの楽曲を視聴することができる。グレーム・レヴェルが担当した作品。数多くのハリウッド映画のスコアを担当している、ベテランの作曲家。ジョエル・ゴールドスミスが担当した作品。静かで大人しめだった『CoD2』と対照的な、迫力ある楽曲が特徴。『CoD:RtV』で使われ『CoD3』でもメインテーマとして採用された音楽は公式サイトでも使用されている。サウンドトラックがリリースされている。ハリー・グレッグソン=ウィリアムズが担当した作品。メインテーマなど数曲を担当。他は彼のスタジオを借りたStephen Bartonによるもの。ショーン・マーレイが担当した作品。『バフィー 〜恋する十字架〜』などの音楽で知られるマーレイは、歴代音楽担当の中で初めてエレクトリックギターなど現代楽器を取り入れた。また、作中にソビエト連邦の国歌も歌われる。ハンス・ジマーが担当した作品。映画『ブラックホーク・ダウン』や『ティアーズ・オブ・ザ・サン』のような戦争映画のみならず、多彩なジャンルの音楽を手がけるドイツのベテラン作曲家。彼はこれまでに100作品以上の作曲を担当したが、本作が初めてのビデオゲーム・スコアになる模様である。彼が作曲したのはテーマのみで、サウンドトラックはローン・バルフェによって作られた。ブライアン・タイラーが担当した作品。本シリーズはボイスアクター(声優)にも映画俳優(ハリウッドスター)を起用していることがしばしばである。俳優でない著名人すら起用してしまうこともある。『CoD:BO』では史実の人物(ケネディ大統領など)を登場させ、「声の出演」ではなく本人が本人役で出演した。
出典:wikipedia
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