風邪の神送り(かぜのかみおくり)は、落語の演目の一つ。元々は上方落語の演目である。江戸時代に行われていた「風邪の神」を追いやる行事をもとに作られた。短い噺なので、一席の落語としてではなくマクラに使われることが多い。主な演じ手は、3代目桂米朝、8代目林家正蔵など。風邪で命を落とす人が多かった時代、悪性の風邪がはやると「風邪の神送り」をやった。紙で風邪の神の人形を作り、鐘や太鼓で囃し立てながら隣の町や村の境まで送っていく。終いには川や海へ流すのである。「送れ送れ風邪の神送れ、どんどと送れ」とやっていくと、「お名残り惜しい」という奴がいた。誰かと思ったら町内の薬屋 (または医者) であった。さてある町内に風邪が流行し、若い衆が風邪の神送りのための寄付を集めに回るが、なかなか思うように集まらない。やっと風の神送りを催すことができ、川へ投げ込まれた風邪の神の人形が夜になって魚獲りの網に掛かった。大勢の人の思いが込められたものか、風の神がズーッと立ち上がった。「なんだお前は」「わしは風邪の神だ」「それで夜網(弱み)につけ込んだな」サゲは「弱みにつけ込む風邪の神」という慣用句を踏まえたもの。
出典:wikipedia
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