ファラオ・サンダース(Pharoah Sanders、1940年10月13日 - )は、アメリカ合衆国のジャズ・サクソフォーン奏者。アーカンソー州リトル・ロック出身。晩年のジョン・コルトレーンと活動を共にしており、彼の後継者として知られている。クラリネットを始めた後に、テナー・サックスへと転向した。当初はブルースを演奏し、ボビー・ブランドがリトル・ロックを訪れた際、バックを務めた経験もある。大学進学のためにカリフォルニア州オークランドへ移り、1961年、拠点をニューヨークへと移す。サン・ラとの共演を経て、1964年、自身初のリーダー・アルバム『Pharoah's First』をESPから発表した。1965年にはジョン・コルトレーンのグループに加入する。コルトレーンにとって唯一の日本公演にも帯同し、彼が1967年に他界してからはバンド・リーダーとしての活動が中心となる。インパルス!レコードから発表した諸作では、ゴスペルやファンク、アフロビートなど幅広い黒人音楽をフリー・ジャズに取り込んだことで知られている。32分に及ぶ「The Creator Has A Master Plan」を収録した『Karma』(1969年)は、『Black Unity』(1971年)とならぶ彼の代表作のひとつである。なお、『Love In Us All』(1973年)では自らボーカルを披露している。インパルス!時代における彼のサイドマンとして、ロニー・リストン・スミスやセシル・マクビー、ロン・カーター、スタンリー・クラークなどが挙げられる。1977年にアリスタ・レコードへ移籍してからは、コンテンポラリー路線にも手を染めるようになる。1987年にはオランダのジャズ・レーベル、タイムレス・レコードに移籍。ヴァーヴ・レコードから発表した『Message From Home』(1996年)と『Save Our Children』(1998年)は、バーニー・ウォーレルやジャー・ウォブルが参加し、ビル・ラズウェルがプロデュースを担当している。日本のジャズ・レーベル、ヴィーナス・レコードが監修した『The Creator Has A Master Plan』(2003年)には、同名曲の再演や、ホイットニー・ヒューストンのカバー「Greatest Love Of All」が収録されている。2004年には日本のバンドSLEEP WALKERと共演し、その時の音源は同バンドの『The Voyage』(2006年)に収録されている。自身のリーダー作においては、コルトレーンが作曲した楽曲(「Naima」「Welcome」)や、彼がレパートリーとした楽曲(「The Night Has A Thousand Eyes」)を頻繁に取り上げ、師としての彼に対する敬意を表明している。アルバート・アイラーは、三位一体になぞらえて「トレーン(ジョン・コルトレーンの愛称)が父、ファラオが子、私が聖霊」と述べている。さらに、オーネット・コールマンは「おそらく世界で最高のテナー・サックス奏者」と彼を評している。近年は、日本のクラブ・シーンでも人気が高く、沖野修也(DJ、音楽プロデューサー)は「クラブ・ジャズ界における最重要レジェンド」と評している。サイドマンとしての主な参加作品
出典:wikipedia
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