セス (Seth) は、カプコンの対戦型格闘ゲーム『ストリートファイターIV』に登場する架空の人物。同作のボスキャラクター。担当声優は大塚明夫。『ストリートファイターIV』(以下、『ストIV』)シリーズにおける全キャラクター共通のボスキャラクターで、アーケードモード最終ステージでファイターたちの前に立ちはだかる。『ストリートファイター』シリーズにおける悪の組織・シャドルーにも深く関わっているほか、多数のキャラクターのエンディングにも登場している。初代『ストIV』の家庭用版では条件を満たすことでプレイヤーキャラクターとして使用可能になるが、キャラクター性能はボス時のものより劣る。『スーパーストリートファイターIV』(以下、『スパIV』)では最初から使用可能だが、プレイヤー時とボス時の性能差がある点は初代『ストIV』と同じ。「他のファイターの技を使うボスキャラクター」として作られているため、同様のコンセプトを持つ『バーチャファイター』のデュラルと似通ったキャラクターにならないよう注意してデザインされた経緯がある。『ストIV』開発初期からイメージが変わっていないキャラクターだが、最終ボスとしては浮き沈みが激しく、ベガを超える悪役という設定がどんどん降格し、一時期は最終ボスの座をベガに譲り中ボスになる予定もあった。『ストIV』のスタッフインタビューでは「発表時から『ストリートファイターIII』(以下、『ストIII』)のユリアンやギルに似ていると言われているが、関連性についてはノーコメント」、「『CAPCOM FIGHTING Jam』でユリアンがトゥエルヴのことを語っていたが、『ストIV』でも何かあるのかも」と語られている。立場は軍事企業・S.I.N(Shadaloo.Intimidation.Network)社のCEO。S.I.N社はベガを首領とする犯罪組織・シャドルーの兵器開発部門であり、事実上はベガの手下である。自身の肉体はベガの肉体が崩壊したときに使用されるスペアという扱いだが、ベガの代替ボディでしかない自分の肉体に疑念を感じて、シャドルーを乗っ取るべく暗躍を始める。セスは自らの体に改造を施して、さまざまな格闘技術をその身にインストールしており、戦いの際にはリュウやガイルなど他のファイターの技を使うことができる。外見はスキンヘッドの筋肉質な巨漢で、青白く光る肌をした男。黒目と白目の色が反転した特徴的な瞳を持つほか、腹部にはすっぽり空洞があり、そこに「丹田エンジン」と呼ばれる陰陽魚太極図の模様の球体が絶えず回転している。一糸纏わぬ完全な全裸であるが、体毛や頭髪は全くなく、股間部分にも性器が存在しないなど既に普通の人間とは言いがたい外見をしている。また「丹田エンジン」使用時や自身のKO時などに体色が変化する。作中ではセスとまったく同じ姿、似た姿をした人物が登場しており、セスの体には個体識別のために「15(フィフティーン)」のナンバーが記されている。なお作中ではNo.15(セス)のほかにNo.21の存在が確認されているが、セス自身は自分のことをナンバーで呼ばれることを激しく嫌っている。前述したとおり戦闘時は基本的に全裸であるものの、CEOとして職務を行う際やプライベートの場面では紫のスーツに身を包み、赤を基調とした手袋とアスコットタイで正装する姿も存在する。映画などのマスメディアを愚かなものと考えているが、その影響力に注意を払っているようでフェイロンの出演する「街頭覇王2」の撮影に圧力をかけた。ザンギエフのストーリーに登場するロシアの少年たちも彼を知っていることから、一般社会でも相応の知名度を持っている。本編では語られていないが『ストIV』におけるヨーロッパステージの巡航船は彼の所有する船という設定である。また、開発初期の設定ではヨーロッパ出身のインテリであるとされ、「社長」の愛称で呼ばれていたとされている。シャドルーの研究から生まれた究極のエンジン。下丹田にあり、陰陽太極図があしらわれた球体状のエンジンを挟み込む様に上半身・下半身にそれぞれ八卦の先天図・後天図が挟み込まれている。気や波動と呼ばれるエネルギーを練り上げ増幅し、また経絡を通じ全身に行き巡らす。全世界から収集した格闘家のデータを解析して得た波動を再現し、その「波動」を練り上げることで、それぞれの動きや技を「体現」できる。ただ「体現」とある通り、実際はオリジナルの劣化コピーであり、技の精度・性能共にオリジナルに著しく劣る物が多い。ハン・ジュリが義眼として用いる「風水エンジン」はこの技術の応用であり、彼女の場合は自身の敏捷性を増幅させる効果が在る事がゲーム内で技として確認されている。セスの肉体は人類として生命維持・種の保存が不可能な構造(股間に排泄孔および生殖器が見当たらないため、排泄・性交は不可能)で、食事を無価値で不要なものと考えている。またこの肉体を持つ自分を「人類の最終進化形態、即ち人類の支配者」と捉えている描写も見受けられる。アベルやハン・ジュリのエンディングでは丹田エンジンを破壊され機能停止していることから、丹田エンジンがその生命維持に重要な役割を果たしていることがわかる。セスの正体は、シャドルーの極秘プロジェクト「リビングインキュベータ計画」によって人為的に生み出された27体の人造人間の内の1体であり、文字通りベガの代替ボディとして使われるためだけに作られた存在である。アベルや「No.21」と肉体的な共通点があるところも、彼らが同じ経緯で作られ、同じ遺伝子を持って誕生したクローンの一人だからである。これらの事実は、当初は関係を匂わせるのみで、その具体的な理由や詳細は明らかになっていなかったが、アーケード版稼動から約1年後の2009年8月の公式ブログの記事において明らかになった。目の前に立ちふさがる者を全て倒した後、自身の兄弟の一人であるNo.21との対決に臨み、これを倒す。「我らとおまえ(No.15)は同じもののはず」とつぶやくNo.21に激昂したセスはその場で彼を亡き者にし、兄弟全てとベガの抹殺を決意する。その後、邪魔者を排除して念願の王となったセスはシャドルー幹部を集め、新時代の幕開けを宣言する。ベガを倒し、頂点に君臨したセスは、最後の仕上げとしてジュリを呼び出す。セスはジュリの野心に気付いており、彼女にこの場で決着をつけるか尋ねるが、当のジュリは「あんたについていくのも面白そうだ」と協力関係を維持することを告げる(『スパIV』)。前述した通り様々なファイターの技を肉体にインストールしており、他のキャラクターが使用する中でも特に性能が高い飛び道具、対空技、コマンド投げ、瞬間移動技などの各種必殺技を使用可能。更に三角飛びなどの特殊能力や、相手を引き寄せるトリッキーな技も持ち合わせているため、基本的に間合いを選ばず、どんな相手に対しても戦うことができる万能型のキャラクターであるといえる。ボスキャラクター版のセスは、体力面などの各種性能が強化されており、プレイヤーキャラクター版のセスよりも高い性能を誇る。初期状態では通常技しか使ってこないものの、一度勝利すると真の力を見せるというデモシーンが入り、次のラウンドから必殺技やスーパーコンボなども使用してくるようになる(ラウンド設定を1本先取にした場合は、最初から全力モード)。プレイヤーキャラクター版のセスは対人戦でのバランス調整のため、防御力と気絶値が豪鬼以下になり、全キャラクター中でも最低値になる。また、攻撃力もボス版のものより低くなるため、豊富な必殺技や高性能なスーパーコンボとウルトラコンボを駆使して大ダメージを受けないように攻めていく必要がある。他のキャラクターに近接する要素を持った技を使う。技名称のみ記載。なお、技名は『スパIV(AE)』時のもの。
出典:wikipedia
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