ボルクヴァルトIV(Borgward IV)またはB IVは、第二次世界大戦でドイツ軍の使用した、遠隔操作する爆薬運搬車輌のシリーズの一つ。ゴリアテの拡大版とも言える兵器で、爆薬を搭載し無線誘導もしくは有人走行で敵陣や地雷原に肉薄する。そこで傾斜した前面装甲上に搭載した爆薬を滑り落とし、安全距離まで後退したところで起爆、目標を破壊する。ドイツでは第一次世界大戦当時から、無線や有線による誘導兵器の実験が行われていたが、敗戦によりその開発は停止を余儀なくされていた。一方、フランスのポンメレットは1937年に小型装軌式車輌に爆薬を搭載、無線誘導で敵陣に突入して自爆する「VP(陸上魚雷)」を開発、これは採用され2,000輌の生産が命じられた。しかし少数が完成したところで、1940年のドイツ軍のフランス侵攻を受け、セダン付近で実戦に用いられたに止まった。ボルクヴァルト社は、使い捨て・自爆専用であるB I、B IIと違い、目標付近に450kgの爆薬を投棄して後退、本体は再利用することもできるタイプの爆薬運搬車輌を開発した。また、完全無人型だった以前のタイプと異なり、ある程度までは人間が搭乗、目標手前で脱出し、以後は無線操縦に切り替える方式となった。また、これ以外にも軽偵察車輌や煙幕展開用車輌としての運用も考慮されていた。そしてフランスのルノー UEのような小型装甲弾薬運搬車として開発していた試作車輌VK302をもとに、新型のB IVが完成した。
出典:wikipedia
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