山崎製パン株式会社(やまざきせいパン)は、東京都千代田区に本社を置く日本大手の製パン業者である。略称は「ヤマザキパン」、「山パン」など。創業当時は食糧管理制度下で製パン業が厳しく統制され、創業者飯島藤十郎は既に別団体でパン製造に関わっていたため飯島名義では許可が下りず、義弟の「山崎」名義で許可を得た。商号が「山崎製パン」となったのはこの経緯による。青森県では工藤パン、秋田県ではたけや製パンに一部商品の製造・販売を委託しており、両県ではそれぞれ地元企業商品として扱われる。青森県に山崎製パンの十和田工場が所在してヤマザキブランドの商品も流通し、全国向けCMも放送されている。十和田工場は山崎製パンが地元製パン会社「栄作堂」を吸収合併以後、工場を十和田工場として稼動したものである。四国では一部商品の製造を子会社「高知ヤマザキ」(高知県高知市)へ委託している。沖縄県には工場が所在せず輸送コストなどの理由によりスイスロールなど一部商品を除き販売していない。フランチャイズ方式のコンビニエンスストア業態としてデイリーヤマザキやニューヤマザキデイリーストア(ヤマザキデイリーストア)、ボランタリー・チェーン方式の小売契約業態としてヤマザキショップやヤマザキスペシャルパートナーショップ(YSPS)を展開している。また、自家用トラックを保有して独自の自社輸送網を築いており、配送トラック車両は自社持ちのため白ナンバーで車体裾に「製パン業」と表記されており、車体に描かれシンボルマークとして知られる「スージーちゃん(本名はスージー・ポーマン)」は、1966年当時東京在住の3歳女児である。シンボルマークで社章でもある「太陽マーク」は、万物の太陽の源、明るい太陽のように食卓の光となる願いを込め、また自然への感謝と仕事への誇りの気持ちを込め、伸びゆく企業を象徴するということから、創業者の理念を具現化した物である。『おいしさと品質で毎日を応援します。』を企業スローガンと定めている。千葉県船橋市本町のマツマル製パンで修行し1948年に千葉県市川市で前身となる「山崎製パン所」を飯島藤十郎が開設する。当時は配給小麦をパンへ加工して儲ける委託加工をコッペパンから始め、後にロシアパンなど菓子パンも製造している。1949年に一般消費者へ和菓子と洋菓子製造を開始する。1955年にナイロン包装のスライス食パンを商品化した。1970年10月にアメリカ合衆国ナビスコ社、ニチメン(現・双日)と合弁で菓子製造販売会社「ヤマザキナビスコ」を設立する。1971年4月、西日本(近畿・中国・四国・九州)の製造・販売部門が「株式会社関西ヤマザキ」に分社化されるが、1986年1月に吸収合併されて解散、本社直営に戻った。1977年に直営コンビニエンスストア「サンエブリー」を設立し、パン以外の多角的経営も行なう。2007年2月5日に、消費期限切れ原料を使用した商品出荷の発覚後に生産停止している不二家の救済策として衛生管理などの業務支援を発表し、後に不二家と資本提携して2007年4月に関連会社化、2008年11月に連結子会社化している。2013年7月1日、コンビニエンスストアを運営する当社連結子会社の株式会社デイリーヤマザキを吸収合併し、当社内のデイリー事業部としてコンビニの経営に本格参入した。2016年2月12日、ヤマザキナビスコがモンデリーズ・インターナショナルとのライセンス契約を終了するのに伴い、9月1日付けを持って新社名「ヤマザキビスケット株式会社」に移行すると発表。モンデリーズ社のライセンス製品である、リッツ、オレオ、プレミアムクラッカー、チップスアホイ!の4商品についてはモンデリーズの直営日本法人「モンデリーズ・ジャパン株式会社」に製造・販売権を委譲する。チップスターなど、現・ヤマザキナビスコのオリジナル商品は今後「ヤマザキ」ブランドで継続して販売するとともに、上記4商品に代わる新製品の製造を計画しているその後、「リッツ」に代わるクラッカーの新ブランド名を「ルヴァン」とすることを発表し、社名変更の日から発売を開始した。パン類はセブン-イレブンの「セブンプレミアム」など一部プライベートブランド商品も受託生産している他、各種量販店向け商品として、表面は無記載で裏側にJANコード、商品種別、原材料、消費期限、製造所固有記号、社名、本社住所など法令記載事項のみ記された透明包材に封入された商品や、通函と俗称される工場出荷時の社名入り樹脂製コンテナに並べた状態で数量割引して販売される商品もある。詳細は公式サイトを参照。1992年に国際連合食糧農業機関「FAO」と世界保健機関「WHO」の合同委員会であるコーデックス委員会「CODEX ALIMENTARIUS COMMISSION」が臭素酸カリウムの発癌性(イニシエーターおよびプロモーター)を発表したことを受け、厚生省は山崎製パンの商品に臭素酸カリウム溶液を用いることを控えるよう要請し、同社はこれに従い使用を自粛していた。2003年に厚生労働省から定量分析限界の技術向上に伴う新たな公定法が通知され、正常な製パン工程を遵守するならば焼成後のパンに臭素酸カリウムの「残存は検出されない」知見を得て、2004年に臭素酸カリウム溶液を用い製造する商品を発売している。FAO/WHO合同食品添加物専門家会議「FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives (JECFA)」は「臭素酸カリウムの小麦処理剤としての使用は適切でない」との評価を、1992年と1995年の会議では変えていない。山崎製パンは2014年2月より臭素酸カリウムの使用をやめている。これは近年の臭素酸カリウム使用に関する批判を受けてではなく、技術が向上し、臭素酸カリウムを使用しなくても国産小麦をふっくらと焼き上げるようになったためとしている。山崎製パンは国内に27箇所の直営工場のほか複数の関連会社を有し、各商品の製造工場は製造所固有記号として消費期限と列記で商品包材に印刷されている。放送時間はJST表記。※ラジオCMでは最後にサウンドロゴが流れるが、JFN系列の時報CMでも使われた時期がある。2013年9月現在、ニッポン放送で平日14時の時報CMを放送している。文化放送でも2013年頃より日曜日の7時 - 9時、正午、13時で時報が流れている(ただし、「全日本大学駅伝」や「横浜国際女子マラソン」で本来の時報CMが流れない場合は後日時報なしのスポットCMで穴埋めされる)。STVラジオでは、平日の午後3時と土曜日の正午に、札幌近郊の工場員、社員による時報CMが放送される。(2015年10月現在)1981年に開始されている販売促進活動の一環で、「白いお皿のキャンペーン」として例年2月 - 3月頃より開催される。季節感を考慮して北海道地区は一箇月ほど遅く開始する場合もある。対象商品に点数シールが貼付され、一定点数を収集するとヤマザキ商品取扱店で景品交換される。なお、デイリーヤマザキではパンの他におにぎりや惣菜、弁当も対象商品となっている。景品のフランスアルク・インターナショナル社製の白いガラス皿は、オパール加工されたガラスを通常ガラス比3 - 5倍強度に強化した全面物理強化ガラスで、電子レンジ調理も可能だがオーブンや直火は使用できない。年によりオーバルプレートや小鉢など形状は異なり、それぞれに愛称が付与されている。2011年は4月30日、北海道地区は5月31日に終了予定が、東日本大震災の影響により3月18日以降休止後に、4月25日から6月7日、北海道地区は7月8日まで「『白いお皿プレゼント』キャンペーン」として再開され、同年の「春のパンまつり」点数シールと台紙は移行して用いている。2012年は予測数量を超える需要により期限内の景品交換に不足が発生し、増産の上で7月以降に配布している。ほかほか
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