タン・フールー (,ピン音:Tang Hu Lu) は、SNKの対戦型格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズに登場する架空の人物。漢字表記は糖 胡芦。初代『餓狼伝説』(以下『餓狼』と表記)から登場している、スキンヘッドに白い髭面の小柄な老人。八極正拳の創始者にして、テリー・ボガードとアンディ・ボガードの養父であるジェフ・ボガードの師匠。かつて、ジェフとともにギース・ハワードも弟子に取っていた。タンは自分の後継者にジェフを選んだが、やがてジェフが何者かの手によって殺されたことをタンは知る。実はジェフがタンの後継者に選ばれたことを不服に思ったギースが、ジェフを殺害したのであった。ジェフの死を知ったタンは、急遽サウスタウンに駆け付ける。ジェフにも伝授していない究極の奥義をタンは持っている。『餓狼』での設定によると、その究極の奥義とは自らの肉体を瞬時に鋼鉄化・巨大化させて凄まじい力を引き出す「鋼霊身」であるが、『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)での設定では、本作で超必殺技として追加された「旋風剛拳」が、その「究極の奥義」ということになっている。ジェフやギース以外にもチン・シンザンなど多くの格闘家を育てており、その中でもギースは最も凄まじい「気」を発動させることができたという。しかしタンは「格闘家の模範となるべき男」として、ジェフを選んだ。自身の後継を巡った果てにギースがジェフを殺したことを知ったタンは深く悲しんだ。ジェフが死んだ経緯から弟子を取らなくなったが、テリーは例外として門弟に取っているという設定が『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)にて追加された。『餓狼伝説2』では、途中のデモにてヴォルフガング・クラウザーに倒されている描写がある。『餓狼伝説3』ではボブ・ウィルソンのエンディングに登場。アンディ、不知火舞、ジョー・ヒガシ、ダック・キングとともにテーブルを囲んで食事をしている(テリーは隣の席で、ホットドッグを口に詰め込むように食べている)。『餓狼SP』での戦いの舞台は中国大陸の河北省。険しい山々の中で、左端に吊橋がある。このステージでダック・キングと戦い、ラウンド4(エクストララウンド)まで進んでダックが勝利すると、ステージの中央部分の岩穴からヒヨコが現れて飛び跳ねる。岩穴が見えていないとヒヨコは現れない。『餓狼SP』以降は戦闘中に挑発を出すと、手拭いで頭を拭き、拭いた頭がきらりと光って効果音が流れるという滑稽な一面を見せる。『餓狼SP』のエンディングでは、高齢の身で無理がたたって入院し、見舞いに来たテリーとアンディに対して「大人しくしておけばよかった」と語っている。また、スタッフロールではテリーの投げた帽子がタンの頭にちょうどはまるという演出を見られることがある。『リアルバウト餓狼伝説』では3rdステージ「イースト・サイド・パーク」の背景に登場しており、左側の壁(施設の案内図が描かれた看板)を破壊するとタンがいる事が分かる。『RBS』では、勝利ポーズで魂が抜けかかったり、裏性能のEXタンのエンディングではテリーのことも分からなくなった認知症のような状態になっている。『リアルバウト餓狼伝説2』(以下『RB2』と表記』)では、秦崇雷のエンディングで崇雷とともに修行に励んでいる。『餓狼』シリーズ以外の登場作品には『ネオジオバトルコロシアム』(以下『NBC』と表記)、『THE KING OF FIGHTERS XI』(PlayStation 2版、以下『XI』と表記)、『THE KING OF FIGHTERS XIV』(以下『XIV』と表記)がある。『KOF』シリーズでは鎮元斎とは知り合いという設定で、本格的に参戦となった『XIV』では新たな弟子のシュンエイと明天君とチームを組んで登場する。『餓狼』においてテリーとアンディはタンが養父ジェフの師匠であったことは(少なくとも対戦するまでは)知らず、またタンもジェフが孤児の2人を引き取り養育していたことはジェフの死後、2人がギースへの復讐を誓って旅立ったあとに知ったという設定になっている。細井雄二執筆の『コミックボンボン』掲載コミックは、この設定に準拠している。一方、アニメ『バトルファイターズ餓狼伝説』においてはストーリー展開の関係からテリーやアンディとは旧知の間柄で、2人もジェフに育てられていた幼少時から彼を『タン先生』と呼び慕っていた。『餓狼SP』での対タン戦で勝利した際のテリーとアンディの台詞にある「タン先生」という呼び方は、このアニメ版からフィードバックされたものである。また前述されている八極聖拳や、ギースが伝承者に選ばれなかった怨みと秘伝書を目的にジェフを殺害したという設定も、全てアニメ版での描写が『餓狼SP』以降の設定に組み込まれたもの。『餓狼』においては太極拳の使い手と設定されていた(すなわち、この時点ではジェフは我流の喧嘩殺法に磨きをかける過程で太極拳を極めたということになる)。なおアニメ版における八極聖拳の創始者はタンではなく、古来から続いてきた八極聖拳を先代から受け継いでいる。これはアニメ版の脚本を手がけた山田隆司が執筆した、アニメ版ベースの小説(小学館スーパークエスト文庫)で明らかにされた。この小説では、タンが時の権力者による迫害から逃れるために中国を離れて来訪した日本で山田十平衛と知り合い、同じ格闘家として腕を競い合う親友となった過去や、アンディは当初タンの紹介で十平衛から柔道を学ぶ為に来日するが、紆余曲折のすえに十平衛から不知火半蔵を紹介されて不知火流体術=骨法を学ぶようになったという経緯が描写されている。その体格上、攻撃のリーチは全体的に短く、遠距離戦は不得手とする。初登場となる初代『餓狼』では一定のダメージを受けると、服が破れて筋骨隆々の大男の姿に変身、技の攻撃判定が一気に大きくなり、攻撃力も上昇する(その状態でさらに一定のダメージを受けると元に戻る)。また、この状態でしか使用できない技もある。『餓狼SP』でも技のリーチは短いが、体全体を使って攻撃する足払いを出すしゃがみ強キック「剪腿法」のリーチは、タンの技の中でもっとも長い。突進技の「箭疾歩」、溜めコマンドだが隙は小さく飛ばない飛び道具の「衝波」、コマンド投げの「烈千脚」を初め、間合いに応じて使用可能な技を持つ。今作でお披露目となる超必殺技「旋風剛拳」は、発生が遅いことに加えて相手の攻撃に潰されやすいが、攻撃を全段ガードさせれば相手の体力を大きく削り取ることが可能。また、クラウザーの必殺技「上段ブリッツボール」を立ったままかわすことができる(ガード操作を行うとガードしてしまう)。『RBS』では隠しコマンドを入力することにより、EXタンが使用できる。「衝波」をはじめ、『餓狼SP』からある技が通常とEXとで分けられており、性能は異なる。EXタンはコンビネーションアタックを使用することが一切できないため、連続技の種類が大きく減ってしまうが、潜在能力の「ブラボー烈千脚」の性能の高さは全キャラクターの中でも群を抜いている。
出典:wikipedia
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