テディ・リネール(、1989年4月7日 - )は、フランスの男子柔道家。2007年の世界選手権で史上最年少での世界王者となった。2007年より世界選手権8大会連続優勝、100kg超級7連覇中(2015年8月現在)。身長204cm、体重129kg。愛称はテディ・ベア。得意技は大外刈、内股、隅返。現在はルヴァロワSCに所属している。リネールはフランスの海外県であるグアドループで生まれ、その後フランスに移って5歳の時に柔道を始めた。その他にも陸上競技、水泳、ゴルフ、バスケットボール、サッカー、スカッシュなど多くのスポーツを体験した。柔道の大会に参加できる年齢になって勝利を重ねていくうちに、他の競技をやめて柔道に専念するようになった。少年時代のリネールは日本の重量級選手の試合を沢山見て影響を受けたということもあって、日本の柔道スタイルが気に入っていたという。この当時、リネールにとって最高の柔道家は野村忠宏と井上康生だった。14歳になるとフランスの指定強化選手に選ばれ、2007年の世界選手権では憧れの存在だった井上を返し技の効果ポイントで破るなどして、男子では史上最年少となる18歳5ヶ月で優勝を果たした。2008年のフランス国際柔道大会では準決勝で井上と再戦、効果1つの差で勝利し、決勝戦も制し優勝を果たした。同年の北京オリンピックでは優勝候補の筆頭に挙げられていたものの、準決勝でウズベキスタンのアブドゥロ・タングリエフを攻めきれず、ゴールデンスコアに入ってから指導を与えられて敗戦、敗者復活戦に回った末に銅メダルを獲得した。2007年より2010年まで世界選手権4大会連続優勝を果たした。2階級制覇を目指した2010年世界選手権の無差別級決勝では、新鋭の上川大樹に1指導を与えたものの1-2の判定負け、銀メダルに終わった。判定に不満のリネールは礼をしないまま畳を去り、フランス国内でバッシングの対象になった。「この敗戦で僕は生まれ変わったんだ」という言葉通り、この敗戦を機に積極的に技を仕掛けるスタイルに変更、国際大会で連勝を重ね、2011年世界選手権では100kg超級で4連覇を果たした。2012年7月のロンドンオリンピックでは決勝でロシアのアレクサンドル・ミハイリンに指導3で優勢勝ちして金メダルを獲得した。2013年の世界選手権では、決勝で地元ブラジルのラファエル・シルバを合技で破るなどオール一本勝ちして、世界選手権で6度目の優勝を飾ることになった。また、IJFは選手の声をまとめるアスリート委員会の委員長にリネールを選出した。2014年8月の世界選手権では決勝で七戸龍と対戦すると、指導3でリードしながら終盤に七戸の大内刈で崩されるもポイントにならず、世界選手権7度目の優勝を果たすことになった。11月にはフランス選手権に出場すると、決勝で同じクラブの練習パートナーでもある100kg級のシリル・マレと対戦するが、終了1分前まで指導2でリードされるものの、その後合技で逆転勝ちした。2015年4月には、非オリンピック競技を含めた各種の国際スポーツ団体が加盟するスポーツアコードのスポーツヒーロー部門の大賞に選ばれた。5月のワールドマスターズでは3度目の優勝を飾った。8月の世界選手権では決勝で七戸から技ありと有効を取って勝利して、世界選手権では史上初となる8度目の優勝を果たした。今回の優勝で2010年の世界選手権無差別決勝で上川に敗れて以来、95戦無敗となった。2016年の最初の試合となったグランプリ・サムスンでも勝利したが、ウォーミングアアップの最中にコーチである元66kg級世界チャンピオンのラルビ・ベンブダウの手首を骨折させてしまった。普段からスピードをつけるために軽量級とも練習に取り組んでいたが、こんな事態になったのは初めてのことだという。続くヨーロッパ選手権では準決勝でグルジアのレヴァニ・マチアシビリに苦戦するも終了間際に一本勝ちすると、決勝でもイスラエルのオル・サッソンを破って今大会5度目の優勝を果たした。8月のリオデジャネイロオリンピックでは準決勝でサッソンに終了間際の隅返の技ありで勝つと、決勝では初対戦となった原沢久喜から序盤に指導2を取ると、終盤に指導1を取られるが逃げ切ってオリンピック2連覇を達成した。なお、2012年時点では模範とする柔道家として井上、ダビド・ドゥイエ及びダルセル・ヤンジの名を挙げている。IJF世界ランキングは2950ポイント獲得で1位(16/8/1現在)。隅返、大外刈、内股を得意としている。2013年6月、パリにある無国籍料理レストランのブッダ・バーにリネールが兄弟と立ち寄って食事を済ませると、店内でブラジリアンショーが始まった。その時、周囲の客が写真を撮るために席を離れてショーに近づいたので、自分たちも近づいて見物しようとした。すると兄弟が女性の接客係に腕を掴まれて、クレジットカードないしはIDカードの提示を求められると、今度はリネールも腕を掴まれて同じことを要求された。人種偏見が疑われる行為ではあったが、この時は過分な申し立てをせずに会計を済ませて店を出た。この後、リネールは自身のフェイスブックで、「他の客もショーに近寄っていたのに自分たちだけがこのような態度を取られたのは、他の客が白人だったからだ」と述べるとともに、黒人はブッダバーに近寄るなと警告を発した。一方ブッダ・バー側は、「ショーが始まって離席すると支払いを済ませずに店を後にする客が時々いたためにクレジットカードの提示を求めたのであって、決して人種差別的行為を意図していたわけではない」と釈明するとともに、接客係はリネールが誰だか認識できていなかっただけではあるが、リネールの腕を掴んだことは不適切な振る舞いであったとしてこの接客係を解雇したと述べた。(出典、JudoInside.com)。
出典:wikipedia
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