平成筑豊鉄道400形気動車(へいせいちくほうてつどう400がたきどうしゃ)は、平成筑豊鉄道が2007年(平成19年)から2010年(平成22年)にかけて導入した鉄道車両(気動車)である。本項では、ほぼ同形の500形気動車についても記述する。平成筑豊鉄道の第三セクター転換開業時から使用している100形・200形・300形の取替えを目的として2007年から製造された。新潟トランシスが製造しているNDCと呼ばれる地方鉄道向け軽快気動車で、車体長さは従来の200形、300形と同じ18m級とされ、車内はセミクロスシートとなっている。ワンマン運転に対応した構造である。2007年4月8日に401 - 403、2008年2月23日に404・405、同年12月20日に406・407、2009年3月14日に408、同年12月14日に409・410、同年12月21日に411、2010年12月18日に412が運用を開始している。この412の製造をもって400形の製造は終了し、同車の運用開始とともに300形以前の車両はすべて定期運用を終了した。いずれも伊田線、糸田線、田川線で運用されている。トイレの有無の差はあるものの、ほぼ同型の車両が錦川鉄道や肥薩おれんじ鉄道などで使用されている。普通鋼製車体で、車体形状は2004年に導入された肥薩おれんじ鉄道HSOR-100形に類似し、前面には貫通扉を設けている。前面左右の窓の上部に前照灯と尾灯を1個ずつ設置しており、貫通扉の上部にLED表示式の行先表示器を設けている。側面は両端部に引き戸の出入口扉を設け、側窓は固定式としている。車体塗装は従来車両と異なる。401 - 407は黄色地に青色・緑色・空色の斜めのストライプを入れた塗装となっており、「なのはな号」の愛称が付けられている。黄色は沿線の菜の花を表し、青色・緑色・空色は水・緑・空を表している。408は平成筑豊鉄道のマスコットキャラクター「ちくまる」をテーマとしたラッピング車両「ちくまる号(ブルー)」となっている。409は沿線の行橋市にあるゆめタウン行橋の広告ラッピングを施した「ゆめタウン号」、410は石炭産業全盛期の筑豊の風景を描いた「炭都物語号」となっている。411は408と同様「ちくまる」を描いたラッピング車両であるが、デザインと地色は408と異なり「ちくまる号(グリーン)」の愛称が付けられている。412は100形と同様の旧標準色を施した。エンジンは出力(330PS/2000rpm)、直列6気筒横形ディーゼルエンジンのコマツ製SA6D125で、台車は動台車2軸駆動方式のボルスタレス空気バネ台車となっている。なお、400形同士や500形との連結はシステム上は最大6両までできるが、100形・200形・300形との総括制御はできない。座席は両側に二人掛けの座席を向かい合わせに配置した固定クロスシート(ボックスシート)を1組ずつ(計8席)設置しているほかはすべてロングシートとなっている。運転室は従来車両と同じく半室式で、運転室脇には運賃箱を設置し、運転室の横のスペースはバリアフリースペースとなっている。車内にトイレは設置されていない。なお、410のクロスシートは撤去された。運転装置は列車情報制御装置TICSを装備したワンハンドルマスコンとなっている。冷暖房装置として、機関直結方式の冷房装置と、温水温風ファン方式の暖房装置を備える。500形は車体・台車・機器などの基本構造を400形と共通とし、内外装をレトロ調とした車両で、2008年に1両 (501) が製造された。車体外部塗色はマルーン地に金色の模様を配した塗装とし、車内は座席をすべて転換クロスシート、床・手すりを木目調とし、テレビモニターやカラオケ機器などのAV装置を装備している。愛称は公募により「へいちく浪漫号」とされた。2008年3月15日に運用開始した。
出典:wikipedia
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