鹿邑県（ろくゆう-けん）は中華人民共和国河南省周口市に位置する県。河南省の東南部に位置し、商丘市などに接する。古くは苦県、鳴鹿、真源、仙源などと呼ばれ、多くの文人や武人を輩出した。特に道家の開祖・老子（李耳）の生地として名高い。易学家の陳摶も鹿邑県の生まれである。現在も老子に関係する記念物が多いが、その中でも重要なものは老子を祀る太清宮（たいせいきゅう）である。現在は大極殿が一つと碑などがあるが、唐宋代にはより大きかった。この近くには唐代に築かれた高さ13mの祭壇・老君台（昇仙台、拝仙台とも）があり、頂上には老子を祀る殿閣が建つ。また太清宮の西からは殷から周にかけての墳墓群も出土し、その内の「長子口墓」は殷の帝辛（紂王）の兄・微子のものである可能性が高い。4つの街道，13の鎮，7つの郷を管轄する。

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