本項目『コブラ (アニメ)』では、寺沢武一のSF漫画『コブラ』を原作としたアニメ作品について解説する。解説する作品は以下のとおり。100分の劇場用アニメ映画として、1982年7月3日公開。日本の劇場アニメ初の「4チャンネルドルビーサラウンド」を使用した作品。また特殊視覚効果「立体3-D方式」を採用している。DVD 化時のタイトルは『スペースアドベンチャーコブラ(劇場版)』。ストーリーは、左腕にサイコガンを持つ海賊コブラは、第7銀河崩壊を目論む海賊ギルドの陰謀を阻止するべく幻の惑星ミロスへ向かう、というもので原作の「『刺青の女』編」「『黄金の扉』編」をベースにした劇場版オリジナルストーリーとなっており、クライマックスは惑星ミロスでのコブラとクリスタル・ボーイの対決シーンである。原作ではコブラのサイコガンは義手である左腕を外すと中から現れるが、本作では左腕が輝いてサイコガンに「変形」したり、原作のロイヤル三姉妹をもとにしたキャラクターとしてフラワー三姉妹が登場。彼女たちはミロス星の最後の女王の娘という設定でドミニクが次女、キャサリンが末妹ということになっている。また三姉妹に刺青はなく、「生まれたときは1つだった肉体が3つに分けられ、3人が同じ男を愛して再び1つの肉体になるか、2人が死に1人が生き残ることで次の女王となる」という設定になっている。それ以外のキャラクターでもギルド側の傘下組織スノーゴリラが「ルルージュ星解放戦線」と名乗ってコブラとドミニクに味方したり、 原作のキャラクターと同名のトポロという人物が登場するが、その容姿・設定は全く別のものとなっていてフラワー三姉妹を見守ってきたミロス星のコンピューターであるなど、キャラクター設定も大幅に異なる。ビデオおよびDVDでソフト化された際に、英語版パイロットフィルムが収録された。また、本作の予告編はこのパイロット版の映像を一部使用して製作されている。上記2曲ともに 作詞 - ちあき哲也 / 作曲 - 鈴木キサブロー / 編曲 - 東海林修劇場作品『SPACE ADVENTURE コブラ』 公開後に放送されたTVアニメ第1作。1982年10月7日から1983年5月19日までフジテレビ系で全31話が放送された。現在のところ、フジテレビで放送された最後の東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)製作アニメである。ストーリーの骨格はほぼ原作に忠実だが、登場人物や物語の展開に大幅な脚色が加えられている部分がある。例えば、ドミニクは原作版ではロイヤル家の三女だが、アニメ版では長女になっているほか、姉妹の絆を強く打ち出した演出などが加えられた。シドの刑務所が宇宙船となっているなど、劇場版の設定を踏襲している部分もある。TVアニメは低年齢視聴者が見ることもあり、原作者・寺沢武一の作風の特徴である肉感的ヌードシーンについてはそれなりの配慮がなされ、エロティシズムよりアクションが強調されている。とはいえ、女性キャラクターのボンデージ風のファッションまでがなくなっているわけではない。本作も劇場版と同じく監督が出崎統であるため止め絵が多用されている。そのため、各回の前半パートと後半パートの最後は、原作とは異なる荒々しいタッチによる止め絵となっている。また、作画も動きが優先され、原作の緻密な画風はあまり再現されていない。コブラの乗る高性能宇宙船「タートル号」も、玩具化を前提としたデザインに変更されるにあたり、当時流行した合体変形ロボットアニメや前年発売のヒット玩具ルービックスネークの影響もあり、「ヘビのように変形する」というギミックが盛りこまれた。このギミックは結局のところ、原作に忠実なストーリーにはあまり絡まないものとなったが、原作における装甲兵員輸送車や歩兵戦闘車などの軍用車両のデザインを踏襲した無骨なものとは一風違ったものとなっている。また、コブラが使用する「エアーバイク」やコブラの敵・海賊ギルドが使用するメカもアニメ版オリジナルのものが多数登場している。ギルド戦闘員のコスチュームも黄色い鬣(たてがみ)のついたマスクと青い戦闘服というアニメ版のオリジナルデザインとなっている。これらアニメ版オリジナルのデザインの一部は後に原作にも登場し、ギルド戦闘員のコスチュームや、ギルドの戦闘機「ヘルキャット」として登場している。コブラのキャストには、クリント・イーストウッドの吹き替えを担当していた山田康雄の名も挙がったが、同じ東京ムービー作品であるルパン三世とイメージが重複するという理由で、野沢那智が担当した。なお、両者は同じ俳優の吹き替えや、同じ役を、機会を異にして演じている作品が多い。山田によるコブラも、後にゲームで実現している。BGMは羽田健太郎が担当し、セルゲイ・プロコフィエフの「トッカータ」からの引用がある。ただし電気変調が入っている。同様にドヴォルザークの「新世界より」からの引用も見られる。放送時のスポンサーは、BANDAI(30秒×3本)、東鳩製菓、なとりの珍味、ツノダ、吉田飼料、セイカノートである。過去にアニマックスやAT-X、フジテレビ721などで再放送されたことがある。フジ系列の地方局でも深夜に再放送されていた。また、2011年にはニコニコ動画で始まった「ニコニコアニメ名作劇場」配信作品の一つとして有料配信(第1話前半は無料配信)されている。次回予告はコブラが行い、最後は彼の「次回(サブタイトル)でまた会おう」の台詞で締める。玩具はかつてのポピーから、メイン商品のタートル号が「DXコブラタートル」の名称で出たほか、サイコガンなどの玩具やLCDゲーム「スペースコブラ プロフェッショナル」が発売された。本作関連玩具において一際異彩を放ったのは、この当時ポピーが意欲的に展開していたマシンロボのブランド名を冠しながら本作関連アイテムでもあった「マシンロボDX サイコロイド」(TVCMでは「フューチャーカー・サイコロイド」と呼ばれていた)。村上克司の手によるデザインで、アニメには1回だけ登場した。初のソフト化は1991年9月、バンダイビジュアルから発売された8枚組LD-BOX「スペースコブラ パーフェクトコレクション」。放送第16~19話のラグ・ボール編を1枚のディスクに収録するための措置として、第24話を繰り上げて第16話とし、以下のエピソード話数をひとつずつ繰り下げるという変則的な方法で商品化している。この初商品化のLDには、レコード用フルサイズを編集して作ったTVサイズOPが使われており、オンエア当時の音源と違っていたが、後年KSSから単品発売されたLDでは、オリジナルの音源をわざわざ発掘してオンエア当時のOPを再現している。2000年10月25日に本テレビシリーズ全話を収録したDVD-BOXが、2002年10月25日には原石版(廉価版DVD-BOX)が発売された。2005年12月23日には本テレビシリーズ全話と先述の劇場版を収録したDVD-BOX「スペースアドベンチャーコブラDVD 〜ザ・タートル号BOX〜」が発売された。タートル号(「ザ・サイコガン」編以降のリニューアル版のデザイン)をモチーフにした特製DVDボックスのほか、オリジナルフィギュアなどが同梱されている。2008年8月29日、新アニメシリーズの開始にあわせて本テレビシリーズ8枚と劇場版が単品で再リリースされた。『コブラ』生誕30周年を記念して、TV版『スペースコブラ』終了から25年ぶりのアニメ化。コブラ、レディ役にはTV版と同じく野沢那智、榊原良子を起用。原作で映像化されていないエピソードのうち「ザ・サイコガン」を全4巻で、「タイム・ドライブ」を全2巻で制作、DVDでリリース(後にBlu-ray Disc版も発売)。発売/販売元はハピネット。のちにアニマックスでも放送された。TVシリーズ第2作。OVA終了後に「六人の勇士」が2009年7月4日よりBS11にて放送予定だったが、急遽放送が延期され、開始は2010年1月2日となった。また、当初はTVシリーズ第1作『スペースコブラ』の出崎統が監督、鈴木清司が音楽監督を務める予定だったが、出崎の肺癌治療に伴い両者は降板し、OVAからキャラクターデザインを担当している清水恵蔵が監督を兼任する形で登板。アニメーション・プロデューサーには出崎の兄である出崎哲が起用され、コブラの声はOVA「タイム・ドライブ」で若かりし日のコブラの声を担当した内田直哉に変更された。これは前任の野沢那智が癌治療のために降板をしているためである。なお、野沢は放送終了から約7か月後の同年10月30日に、出崎は翌2011年4月17日にそれぞれ死去した。原作をほぼ忠実に再現しているが、アニメオリジナルシーンもある。また、本編終了後には「マリエとパペットマペットのLOVE×LOVE コブラ」というミニコーナーが設けられていた。2010年5月28日からキッズステーションでも再放送されている。ただし前述の「LOVE×LOVE コブラ」は、肖像権上の影響でカットされている。
出典:wikipedia
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