ヤス・マリーナ・サーキット(Yas Marina Circuit)は、アラブ首長国連邦の首長国、アブダビのヤス島にあるモータースポーツのサーキット。サーキットの建設はアルダー・プロパティズが行っている大規模なリゾート開発計画の一環として行われた。設計者はヘルマン・ティルケ。当初はコースの一部にマリーナ沿いの公道を使用する予定であったが、この計画は廃止されて完全なトラック型のサーキットを建設することとなった。ターン18から19にかけては、隣接するヤス・マリーナ・ホテルの建物の下を通過するというユニークな設計となっている。全長は5.554kmでコーナー数は21となっている。ピットレーンは、入口では右へ分流し、ストレート右側にピットが配置されているが、その後サーキット本線の地下を通り、合流は左からという特異な構造になっている。7コーナーのヘアピン観客席の向こうには、屋内テーマパーク「フェラーリ・ワールド」の巨大な屋根がある。約1.2kmのバックストレートも大きな特徴であり、これは2009年にF1のレースが行われたコースの中では最長である。だが終盤のセクター3は低速コーナーが延々と続く区間であり、F1における平均時速は200kmほどである。平均速度は低速サーキットとして名高いハンガロリンクと同等である。選択式シケインやショートカットルートが多数配置されており、あらゆるレイアウトを利用する事ができる。新素材の衝撃吸収材が使用されているため、近年完成したサーキットの中ではランオフが非常に狭いのも特徴である。そのため全体的にスタンドと客席が近くコンパクトな形になっている。ランオフ部分のターマックはポールリカール同様、黒と水色のストライプ模様の舗装となっている。F1の開催は2007年のアブダビF1フェスティバルの中で発表され、2009年のF1世界選手権の最終戦としてアブダビグランプリが現地時間の午後5時スタートという世界初のトワイライトレースとして行われた。中東地域で行われるのはバーレーンGPに次いで2箇所目となる。トワイライトレース用として、コース全域に照明設備が設置されている。2本のロングストレートを備えているにも関わらず、オーバーテイクが難しいサーキットのひとつと言われる。2010年アブダビGPではチャンピオン決定戦として注目されながら、バトルシーンの少ない行列レースに終始して不興を買った。2011年に向けてコースレイアウトの変更も検討されたが、DRSの導入によりオーバーテイクが容易になったため見送られた。しかし2つのDRSゾーンが連続しているため、2つめのストレートでオーバーテイクをし返されてしまうシーンが多々見られた。アブダビ郊外のヤス島内のヤス・マリーナ地域にあり、アブダビ市内からタクシーで20-30分程度、アブダビ国際空港からタクシーで15分程度でアクセスできる。サーキット内にヤス・マリーナ・ホテルやマリーナ、ヘリポートがあるほか、徒歩圏内に数件の大型ホテルがあり、これらのホテルとヤス島内のショッピング・モール、フェラーリ・ワールドなどの間を無料循環バスが結んでいる。レース開催時以外は、フォーミュラカーやアストンマーティン、シボレー・カマロなどをレンタルしコースを走行できるプログラムが提供されている。
出典:wikipedia
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