音声言語(おんせいげんご)とは、聴覚を利用する言語。ヨーロッパで成立した近代言語学では人類の言語の発生、並びに本質は音声言語であるとされる。これを「音声言語中心主義」という(次のカッコ書きを参照)。(ヨーロッパ構造主義(言語学に関してはアメリカ構造主義(構造主義文法を参照)もあるので注意)の祖となった、ソシュールに始まる言語学を一般に近代言語学と言うが(現代の世界的な言語学はその後のチョムスキーによる影響が大きいが)それを「ヨーロッパで成立した近代言語学」とし、ポスト構造主義の代表的哲学者と一般に位置づけられているフランスの哲学者ジャック・デリダが、その言語学では「人類の言語の発生、並びに本質は音声である」としていると主張し(言語の発生が音声からであるのはほぼ自明でわざわざ指摘するまでもなく、一方の「本質」とは何なのかはよくわからないが)、それを「音声言語中心主義」(のことで、「ロゴス中心主義」()からの転なので誤訳。正確には「音声中心主義」)であると批判している、という話であり、一般的な文脈ではない)音声は1次元的(リニア)に認識されるため、聴覚で認識した順序でコミュニケーションが行われる。その際、音声の高低・強弱とその変化、音質、ポーズなど独特の特徴が見られる。音声言語はこれらの特徴を持つ言語である。音声は言語音と非言語音に分けられる、非言語音とは、うめき、咆吼など、単位に分けられないものを指す。音声言語という場合、言語音を中心に考えるが、非言語音も分析の対象になることがある。音声言語と口頭言語とは異なる。しかししばしば曖昧に用いられる。音声言語は、文の切れ目をそれ自身では明示しないことが特徴である。また、意味を特定したり、限定したり、明示しない。その結果、同音語は聞き手の知識、経験、感情、立場によってさまざまに理解される。音声言語はふつう口から発せられ、時々刻々と消えていく。このため話し手と聞き手がコミュニケーションの場を共有する直接的伝達に用いられることが多い。これに対して文字言語は筆記用具などの伝達道具を必要とし、またある程度の期間保存されるため、時間的にも距離的にも隔たった相手との間接的伝達を可能にする。しかし、19世紀に発明された電話・19世紀末から20世紀のいくつかの発明による無線を利用したラジオ放送・同様に同時期の録音再生技術、などにより、距離的に隔たった相手との1対1の、次いで複数とのコミュニケーションが可能になり、現代では時間的な点でも間接的伝達が可能となった。。
出典:wikipedia
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