ラボ・パーティ(英語表記Labo Party)とは、現在(株)ラボ教育センターが運営する外国語教育団体。通称ラボ、LABO。(株)テック(TEC・東京イングリッシュセンター)を母体として1966年に発足。創立者は詩人の谷川雁(ラボにおいては「らくだ・こぶに」という筆名を使用)と榊原陽。「ことばがこどもの未来をつくる」がスローガン。本部は東京都新宿区。仙台、大宮、名古屋、大阪、広島、福岡などにも支部をもつ。原則として0歳から大学卒業までの学生を対象とするが、大人対象のグループもある。関連会社に(株)ラボランド、公益財団法人ラボ国際交流センター(内閣府所轄)がある。子どもに対し、主に英語を主体としたコミュニケーション教育、異文化教育などを行う。英語力習得だけが目的ではなく、文法や構文の学習は行われない。英検やTOEIC、TOEFL等の指導も行っていない。全国に約3600教室が存在し、それぞれの教室をパーティと呼ぶ。会員は6万ほど。(より)なお先生のことはテューターと呼び、生徒のことはラボっ子と呼ぶ。また、テューター(先生)がラボっ子(会員)を指導したり、何かを教えるのではなく、ラボっ子の自主性を大切にし、ラボっ子が自ら活動を企画したり運営したりすることも多い。しかし、「(・・・)ラボとはなにかということを、当事者であるわれわれがうまく説明できない」(『佐藤学 内田伸子 大津由紀夫が語る 言葉の学び、英語の学び』 15頁)と、ラボ教育センター自身もラボが一体どのようなものか、簡単に説明できない難しさを感じている。一方、門脇厚司氏は、ラボ・パーティへの参加によって子どもに「社会力」が身につくことを、アンケート結果によって示している(門脇厚司 田島信元『大人になったピーター・パン 言語力と社会力』 アートデイズ 2006年)。主に英語と日本語を中心とした言語活動と、異年齢集団活動による社会力の形成がラボ・パーティで達成されていると思われる。その授業は主に、テューターと呼ばれる指導者個人の家や地域の集会所に小グループの子ども達が集まる形(パーティ活動)で行われる。各グループは「○○パーティ(○○はテューターの姓)」と呼ばれる。テューターは一定水準以上の語学教育能力を持ちながら家庭に入っている女性が中心。組織は全国に広がり、数万の会員がいる。ラボ・パーティは教育機関として政治的、宗教的中立を守り、特定の政治、宗教団体との関連も特に認められない。幼児から大学生までを会員としている。主な活動は、英語(時に他の外国語)と日本語で劇(テーマ活動と呼ばれる)を作り上げたり、ソングバード(SB)と呼ばれるアメリカ、韓国、スペイン等世界中の童謡や伝統的な子供達の歌を歌いながら踊ったり、テーマ活動の発表を中心としている。ラボのテーマ活動の特徴として、大道具から小道具にいたるまでの一切の道具類や衣装を使用しない事があげられる。ラボっ子の発表時の服装はTシャツにジーンズであるのが通例だ。よって、すべての表現は(例えば、家や森・海など)身体表現である。また、一般的な演劇のように台詞だけで展開していくのではなく、詳細な状況説明をするナレーターが存在する。パーティで開かれるパーティ活動の他、地区や支部単位での活動がある。地区はパーティを超えたより広い地域の多くのラボっ子とラボ活動を行い、支部はそうした地区より広い地域のことを指す。各パーティによっても差があるが、ラボっ子およびテューターは、三ヶ月~半年に一回、近隣の他のラボ・パーティと互いにテーマ活動やソングバードを見せあい交流する、発表会を一つの目標として取り組んでいる。この発表会は年に1回~数回程度で、支部(これは一般的な、「関東」などのくくりと同規模)や全国規模で発表会が行われる。更にラボ・パーティ全国レベルの活動として、サマーキャンプ、ウィンターキャンプ、スプリングキャンプなど全国からのラボっ子の集まるキャンプや、親子で参加することの可能な「ファミリーキャンプ」などが行われている。キャンプは全国で毎年1万人規模の参加者が集う一大イベントとなっている。ラボのマークやライブラリーの絵を使った帽子やボールペン、バッジなどのグッズも販売されている。コミュニケーションや異文化交流など教育全般に対する活動が中心である。英語(外国語)を教えるというよりは、総合的なコミュニケーション教育の側面が非常に強い。また、ライブラリー(後述)により子供たちの想像力を掻き立て、語学を超えた教育を目指している。語学力を付けるだけの組織ではないため、もちろん英検やTOEIC、TOEFL等の指導も一切行っていないまた、活発な国際交流活動の歴史も長く、1972年より北米4Hクラブを中心とした一ヶ月ホームステイや1988年には高校生1年留学を行い、諸外国からのホームスティの受け入れ等も行っている。現在は交流の範囲をアメリカ、カナダ、オーストラリア、韓国、中国、ニュージーランド等に広げている。ラボっ子とは、ラボ・パーティにおいて活動を行っている子供たちをさす。男女関係なくすぐに仲良くなれるのが特徴。その年代は幅広く0歳児からのプレイルーム、幼稚園、小中高大生や社会人まで異年齢従長の活動を実施している。パーティでの活動の中心的役割を担ったり、地区の活動にも参加しリーダーとして活躍する事も多い、また高校生は季節ごとに行われる各地のキャンプでのシニアメイトとして活動する事も可能である。大学生では、パーティでの活動のほか支部活動に参加し、キャンプでの大学生コーチ、カレッジメイト、表現活動、などの活動に参加できる。テューターとはラボ・パーティにおいて活動をラボっ子たちの指導をしている成人女性指導者のことをさす。基本的には女性しかなれない。ラボっ子同様に年齢層は幅広く、20代から70歳以上のテューターも存在する。テューターは月に一度から数ヶ月に一度の割合でテューター研修というものを行っている。テューターがキャンプに参加すると、キャンプ中はロッジマザーなどと呼ばれ、ロッジのお母さん的な役割を果たしている。なお、毎回ではないが、ラボっ子と一緒にホームステイに行き、ステイ先でのラボっ子の様子を聞いたり、日本の本部へ連絡する役割も一部テューターが補っている。ホームステイに行くテューターのことを通称シャペロンという。テーマ活動やソングバードに使われる音源を収録したCDを(ラボ・)ライブラリーとよび、通常4枚組1セットで販売され、一部は一般の書店でも市販されている。1990年代にCD化される前は、収録時間約15分×13トラックの専用テープ(通称「ラボテープ」。あらかじめ収録されているのは12トラック分で残りの1トラックは自由に録音可能。音声はモノラル)と再生機(通称「ラボ機」)のセットになっていた。主に英語圏の童謡、わらべ歌(ナーサリーライム)等を英語のみで収録し、ラボっ子は音楽にあわせ踊ったり、ジェスチャーをして楽しむ。フォークダンスに近い。なお、1990年代のCD化の際にリニューアル録音された歌も多い。4年に2本新作が発売される。英語と日本語が(中国語などの言語が使われたものもある)1センテンスずつ交互に語られ、CDを聞くだけで物語が把握できるようになっている。とりあげる題材などは、「注文の多い料理店」(宮沢賢治)や「ピーターパン」、さらにはシェイクスピア作品など有名な作品も多く、「オバケのQ太郎」もそのうちの一つとなっている。ただ単に文を朗読するのではなく、効果音や音楽も多く使われ、映像は無いが、映画並みであるともいえる。例えば物語を語るナレーターには久米明、江守徹、岸田今日子、宇野重吉、橋爪功、渡辺篤史、戸田恵子、上川隆也などの著名人、更に、観世流能楽師・観世栄夫や狂言の重要無形文化財保持者だった六世野村万蔵とその子息の四世野村万之丞(現:野村萬)・二世野村万作・野村万之介が参加した作品もある。また、ドラえもん (1979年のテレビアニメ)第一期の声でお馴染みの大山のぶ代や、『犬夜叉』などでお馴染みの成田剣、その他にも速水奨など、現役で活躍し人気のある声優も朗読などで参加している。絵本等によらないオリジナルのイラストも、絵本作家の司修ら以外にも、赤瀬川原平や高松次郎のような現代画家まで含み、音楽担当者にも林光や間宮芳生、三枝成彰、谷川賢作の名が見られる。テーマ活動とは、ラボっ子が主体でグループを組み、協力して1つの劇を作り上げる活動のことをいう。世界で親しまれている物語を扱うことが多く、英語と日本語を主に言語として利用している。テーマ活動とはまた、一般的な劇とは全く別のものといえる。大きな違いとしてまず、道具や衣装を使わず、人の身体ですべてを表現するということがある。動物や妖精、木や海などはもちろん、悲しみや怒りなどの抽象概念についても身体で表現する。また、一般的な劇のように劇の方針や動きを指示する監督や演出家がおらず、お話の収録されたCDと絵本だけを参考に、お話理解・演出・出演まですべて話し合いの上で自ら作っていく、ということも他とは異なる特徴である。道具においても、演出についても1から作るという方針のため、話し合いの中でメンバー全員が共にお話について考え、議論し、内容が決められる。基本的には、テーマ活動をするにあたって、ゴールとして発表会があり、ラボっ子同士作り上げたテーマ活動を見せ合い、感想をいい合うという習慣もある。テーマ活動をつくるグループも多彩であり、幼児だけや大学生だけなどの年代別のグループもあれば、幼児から大学生以上までが一緒やるグループもある。このように、様々な年代と共に交流を行いながら、物語に親しみ、発表会で表現する、このようなサイクルを重ねることでラボっ子の主体的な成長を促すテーマ活動というものは、ラボ式教育メゾットにおける要といえるだろう。長野県黒姫高原に3万坪にもおよぶラボランド黒姫(黒姫ラボランド)とよばれるキャンプ施設を所有している。そこで、春、夏、冬、GW期間などに全国からラボっ子が集まり、キャンプが行われる。キャンプといってもテントで生活するのではなく、ペンションと同じようなロッジが基本で、ラボっ子はロッジで寝泊りしたり、野外活動を楽しんだりする。それぞれ有名な山地や大河からロッジ名をとり、アンデス1やロッキー2のようによばれる。なおキャンプ期間外は貸し別荘として一般にも開放されている。3泊4日で行われることが多く、1棟30人前後で、それにシニアメイトが男女各1名(ただしシニアメイト世代になると男の数が減るため女同士のガールズロッジなどがある。男二人はない)、ロッジマザー(テューター)1~2人がつく。ラボランド黒姫以外は各地の旅館、ペンション、温泉地などをキャンプ地にあてている。近年の開催地は下記のとおり。過去には道後山(広島県)、高梁(岡山県)、高島(岡山県、瀬戸内海)、阿蘇(熊本県)、座間味島(沖縄県)、五箇山(富山県)、 平郡島(山口県)、蔵王(山形県)、石徹白(岐阜県)でも開催されていた。(2015年4月現在)キャンプ地では野外でフィールド活動などをしている。開催地や季節によって異なるが、黒姫の場合は夏は黒姫山登頂、冬は雪の野外活動などが行われている。また、三日目の夜にはキャンプファイヤーを行い、「キャンプソング」を歌う。キャンプ地、黒姫は「ラボランド」と言われる施設の為、キャンプファイヤー後は「ラボランドの歌」というテーマ曲を歌いキャンプの締めくくりを飾る。キャンプでは、ラボっ子たちは「キャンパー」と呼ばれ、割りふられた各ロッジ(活動場所)ごとに班として行動し、「シニアメイト」と呼ばれるリーダーが年下のラボっ子をまとめ、プログラムの進行を行う。シニアメイトになる事を希望するラボっ子は、原則として高校生以上で、「シニアメイト」登録を行った上で研修を受け、その後晴れてロッジ活動を運営する事になる。各ロッジには、ロッジマザーまたはグループマザーと呼ばれる数名のテューターが配置される。キャンプ本部には、「大学生コーチ」が存在している。大学生コーチは多くのシーンでラボ活動の企画・進行を事務局に代わって行う。そのため、大学生コーチ会議で決まった事は、全国のラボ活動に影響を及ぼす。キャンプにおいても、シニアメイトに対する指示を行う等、キャンプ全体の進行を大きく担っている。資格としては、大学生である事が原則である。ラボランドには上記で述べたとおりロッジに有名な名前がつけられている。以上24の宿泊ロッジがある。またなどがある。ラボをやっているラボっ子たちはたいていの子達が北米やニュージーランド・オーストラリア・韓国・中国へホームステイにいくことを望む。(より)なおホームステイではものたりないという子供たちのために北米へ1年間の留学(高校生以上)がある。なお2007年からは新しくケベック州ステイが始まり、第1号ラボっ子は10人で(+引率者1名)1ヶ月ステイしてきた。ラボは、北米全土にラボっ子のステイできる環境づくりに取り組んでいる。ラボの国際交流では事前活動への参加が必須条件となっており、ホームステイに行くことを希望しているラボっ子は事前に申し込みをし、ホームステイに行く前年の11月からホームステイに行く年の7月まで事前活動を行っている。また、ホームステイに行った後も事後活動というものがあり、未来へと続けることができる。また、活発な国際交流活動の歴史も長く、1972年より北米4Hクラブを中心とした一ヶ月ホームステイや1988年には高校生1年留学を行い、諸外国からのホームスティの受け入れ等も行っている。ラボっ子は毎年夏に以下の国にホームステイできる。ホームステイとは別にオレゴン国際キャンプがある。オレゴン国際キャンプとはアメリカのオレゴン州に行き、現地の子どもたちと自然を満喫しながら自然キャンプをする。というプログラムである。ホームステイより期間が短い。
出典:wikipedia
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