ジャン・ドゥ・ロール（Jean de l'Ours, 熊のジャン）は、ピレネー山脈の村が発祥とされる、フランスの口伝民話（伝説）に登場する半分熊、半分人間の血を持つ登場人物。類似するテーマの民話は、世界各地で語られている：ヨーロッパ、東アジア、中国、ロシア、インド、北アフリカ、旧ヨーロッパ植民地、"参照：, "昔々、一人の女性が森で大きな熊に会った。熊は女性を洞窟に連れて行き、大きな岩で入り口を塞いで閉じ込めた。熊と女性は子供 ジャン・ドゥ・ロール（Jean de l'Ours）を授かり、彼は強く成長した。ジャンは大岩を動かし、母と共に洞窟を離れる。ジャンは鍛冶屋で働くが、十分な給金が得られないために、鉄の杖を作り旅に出る。

旅の途中、ジャンは3人の男：Roue de Moulin, Coupe Chêne, Porte Montagne に出会い共に旅を続ける。森の中に城を見つけ、中に入る。3人が食料を得るために狩りをする間に、残りの１人は食事を作ることにし、夕食が出来上がったら鐘を鳴らして3人を呼ぶことになる。

最初にルウ・ド・モウリン（Roue de Moulin）が夕食を作ることになる。突然煙突から手、腕、耳、頭が落ちてきて、それらが集まって男になる。この男は悪魔であり、パイプ（タバコ）に火を付けるようにモウリンに頼むがモウリンは拒否、悪魔はモウリンを打ち付け、夕食の準備、ベルを鳴らすことが出来ないようにする。ほかの３人はベルの音を聞かずに帰宅したが、モウリンは何があったかについては話さない。それから、Coupe Chêne と Porte Montagne が夕食番を行うが同じことが起きる。

ジャンは、夕食番のときに現れた悪魔を殴り大きな石を悪魔の上にのせる。ジャンは夕食を作りベルで3人を呼ぶ。3人が帰宅する前に悪魔は岩の下から抜け出し、井戸に逃げる。

ジャンは何があったかを仲間に話し、4人は城の周囲を探す。井戸に悪魔が下に降りたロープを見つけ、Roue de Moulin, Coupe Chêne, Porte Montagne の3人は井戸を降りるが恐怖の為に引き返す。

ジャンは井戸の底に降り、城を発見する。城内には悪魔の妻である老女がいる。悪魔はジャンに3つの宝と3人の王女を与えると言う。ジャンはベルを鳴らし、コードでそれらを井戸の上に引き上げさせると、井戸の上の３人はそれらと共に井戸から逃げる。

悪魔はジャンが井戸の上に行く為に、白い鷲を与える。その白鷲は生肉を与えると上昇するが、井戸の途中でジャンは手持ちの生肉がなくなり、自らの腿肉を切って白鷲に与え、無事に井戸から脱出する。

ジャンは逃げた３人を捜しに町に行くが、3人はジャンを見つけると窓から飛び降りて逃げ、２度とジャンと会うことは無かった。

ジャンは一番若い王女と結婚して、宝物の中のお金で母に美しい馬車を購入する。ジャン、妻、母は森の中の城で永遠に平和に暮らす。

おわり

出典:wikipedia