カリガネ(雁金、学名:"Anser erythropus")は、カモ目カモ科マガン属に分類される鳥類。アルバニア、アルメニア、イラク、イラン、インド、ウクライナ、ウズベキスタン、エストニア、カザフスタン、ギリシャ、グルジア、クロアチア、シリア、スウェーデン、スロバキア、スロベニア、セルビア、大韓民国、チェコ、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、トルクメニスタン、日本、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブルガリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポーランド、マケドニア共和国、モンゴル、モンテネグロ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシア夏季にロシア北部やスカンジナビア半島で繁殖し、冬季にインド、中華人民共和国(黄河、長江)、日本、ヨーロッパ東部、カスピ海や黒海沿岸域などへ南下し越冬する。日本には冬季に越冬のため主に伊豆沼に少数飛来する(冬鳥)。全長53-66センチメートル。翼開張120-135センチメートル。体重2キログラム。全身の羽衣は暗褐色。額から頭頂にかけての羽衣は白い。腹部に不規則な黒い横縞が入る。尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)の色彩は白い。翼が長く、静止時には翼の先端が尾羽よりも後方に突出する。眼瞼は黄色。嘴は小型で短く、色彩はピンク色。後肢の色彩は橙色。幼鳥は額の白色部や、腹面の横縞がない。湖沼、水田などに生息する。マガンと混群を形成することもある。和名のカリは鳴き声に由来し、元々はマガン属の構成種広範を指していた。食性は植物食で、草(スゲなど)、木の葉などを食べる。繁殖形態は卵生。ツンドラや森林ツンドラ境界線の地表に巣を作り、5-6月に1回に3-8個(平均5個)の卵を産む。抱卵期間は約25日。雛は孵化してから約35日で飛翔できるようになる。カリガネを意匠化した雁金紋が家紋として使用された。開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している。特にヨーロッパでは絶滅の危険性が高い。1981年にはスウェーデンとオランダ間の渡りを復活させるため、カオジロガンを仮親とした試みが進められ成果をあげている。ハンガリーでの1950年代以前における越冬個体数は120,000羽以上、1980年代における越冬個体数は数千羽と推定されている。洞庭湖での1996年における越冬個体群は600羽と推定されている。日本では1978年に多摩動物公園が初めて飼育下繁殖に成功した。
出典:wikipedia
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