チャタム級軽巡洋艦 (Chatham class Light cruiser) はイギリス海軍の軽巡洋艦の艦級で、本級の基本設計はタウン級軽巡洋艦を元にしていたために本級はタウン級のサブグループの一つに分類されている。本級はタウン級の第三グループにあたり、1910年度計画により6隻が建造されたが、3隻が本国艦隊に、3隻がオーストラリア海軍で就役した。第一次世界大戦後の1920年にネームシップの「チャタム」がニュージーランド戦隊に編入されたが燃費の悪さから1922年に除籍され、1924年にイギリスへ送り返された。本級の船体は長船首楼型船体を採用していた。艦首は前方に傾斜したクリッパー型の艦首から中央部に主砲の「Mk I 1915年型 15.2cm(50口径)速射砲」を防盾の付いた単装砲架で1基、司令塔を基部とする艦橋と単脚式の前部マストが立つ。等間隔に並ぶ4本の煙突の舷側は艦載艇置き場となっており、艦載艇は2本1組のボート・ダビットが片舷5組で計10組により運用された。左右の舷側甲板上に15.2cm速射砲が防盾の付いた単装砲架で片舷3基ずつ配置されていた。甲板一段分下がった箇所で後部マストと見張り所が立ち、後部甲板上に15.2cm主砲が後ろ向きに1基が配置された。主砲は本級から「Mk XII 1913年型 15.2cm(45口径)速射砲」を採用した。その性能は重量45.36kgの砲弾を仰角15度で12,344mまで届かせられるこの砲を単装砲架で8基を搭載した。砲架の俯仰能力は仰角15度・俯角7度で旋回角度は240度の旋回角度を持っていたが実際は上部構造物により射界の制限を受けた。砲の旋回、砲身の上下・砲弾の装填の動力は人力を必要とした。発射速度は毎分5~7発である。他に近接火器として「ヴィッカース 1900年型 Mk I 4.7cm(50口径)速射砲」を採用している。1.5kgの砲弾を仰角12度で5,120mまで到達できた。単装砲架は360度の旋回角度を持っていたが実際は上部構造物により射界の制限を受けた。俯仰は仰角30度・俯角5度で発射速度は毎分25発だった。これを単装砲架で4基を搭載した。他に主砲では手に負えない相手への対抗として53,3cm魚雷発射管を単装2基ずつ装備した。本級はヤーロー式石炭・重油混焼水管缶12基とパーソンズ式直結タービン2基2軸を組み合わせて最大出力25,000shp、最大速力25.5ノットを発揮した。なお、「サウサンプトン」のみタービンはブラウン・カーチス式だった。機関配置は第一次大戦前の「装甲巡洋艦」と同じく機関区前部にボイラー室、後部に機関室を置く旧時代的な配置を採っていた。
出典:wikipedia
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