ムツェンスク(, Mtsensk)はロシア南西部オリョール州の都市。オカ川上流の支流・ズーシャ川沿いに位置する。モスクワとシンフェロポリを結ぶ高速道路M2が通り、モスクワからの距離は290km、州都オリョールからは北東へ49km。またトゥーラ・クルスク・ベルゴロドを結ぶ鉄道も通る。人口は47,807人(2002年国勢調査)で、オリョール州内ではオリョール、リーヴヌィに次ぐ規模。ムツェンスクは、原初年代記のイパチー写本において、1147年の条で「ムィチェンスク」()の名で初出する。当時はチェルニゴフ公国の一部であった。1320年、ムツェンスクはリトアニア大公国に併合され、1504年にモスクワ大公国の一部となり、リトアニア大公国やクリム・ハン国の侵入に対する南部国境の守りの拠点とされた。17世紀以降モスクワ大公国が南に領土を広げると、国境の要塞としての重要性を喪失し、農産物のいち集散地となった。1778年に市の地位を得、穀物取引で栄えた。19世紀には織物などの近代的工場も立地し始めた。第二次世界大戦ではモスクワ南方の拠点として独ソ両軍の争奪の対象となっている。ムツェンスクの今日の工業はそれほど盛んではなく、繊維業やアルミニウム製錬などの工場がある。イヴァン・ツルゲーネフの生家は15km北の村スパスコエ・リトヴィノヴォ()にあり、博物館を併設する。ムツェンスクには17世紀・18世紀の歴史ある聖堂建築などがよく保存されている。代表的なものに生神女福音大聖堂(1670年代)、至聖三者大聖堂(1777年)がある。ニコライ・レスコフの小説『ムツェンスク郡のマクベス夫人』、及びこれを原作とするドミートリイ・ショスタコーヴィチのオペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』の舞台でもある。
出典:wikipedia
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