東京音楽祭(とうきょうおんがくさい、Tokyo Music Festival)は1972年から1992年まで開催されていた音楽祭である。TBS内に籍を置く財団法人東京音楽祭協会が主催する国際音楽祭である。1972年5月13日、第1回東京音楽祭が日本武道館で行われ、通算第20回まで開催された。TBS渡辺正文プロデューサーが「日本での国際的大規模な音楽祭開催の必要性」を考え、同調した大橋巨泉などの協力者を得て開催されたのが始まりである。当時の司会は大橋巨泉、土居まさる、天地総子であった。その後は隔年ごとに帝国劇場と日本武道館で開催され、1977年の第6回大会から武道館で開催されるようになった。中継するTBSは日本レコード大賞とともに二大音楽イベントのひとつとして行われていた。レコード大賞等の年末に開催される音楽賞の様に「その年のセールス」に重点を置き評価するものではなく、あくまでも「楽曲」「歌唱」を評価ポイントとしている事が特徴である。ヤマハ主催による「世界歌謡祭」とともに、日本で開催された二大国際音楽祭であり、特に「東京音楽祭」の存在は、世界的ヒットやアーティストを輩出し、アメリカはもちろんフランスやヨーロッパ、アジア世界の音楽シーンを日本に持ち込み地位を高めた功績は非常に大きい。この東京音楽祭を誕生させ、成功させた渡辺正文をモデルになかにし礼が『世界は俺が回してる』という小説を書いている。指揮・音楽は第1回から第17回まで長洲忠彦が担当。大会の模様はTBSテレビ・ラジオの同時放送で、初期にはFENでもラジオ放送された。1974年まで関西地方は朝日放送で、1975年以降は毎日放送で放送されていた。毎年上半期(3月~6月)に初期には帝国劇場、第1回・4回と6回以降は日本武道館で開催されていた。海外から参加の楽曲は、数週間程度の公募期間があり、日本国内において財団法人東京音楽祭協会に在籍する審査委員会にて、厳正なるテープ審査が行われ参加曲が決まる。(アメリカなどでは、雑誌で参加アーティストを募る公募広告も存在する。これが功を奏したのが、東京音楽祭から世界的大ヒットとなったスリー・ディグリーズである)また連動した海外音楽祭の優勝者が参加権利を獲得する事例や、任意での音楽祭優勝者を優先する例も多々あり、マニラ音楽祭(フィリピン)、ホンコン音楽祭(香港)、ローズドール音楽祭(フランス)、フランス音楽祭(フランス)、マジョルカ音楽祭(スペイン)、ロサンゼルス音楽祭(アメリカ)、ソウル音楽祭(韓国)、ユーロビジョン・ソング・コンテスト(ヨーロッパ)などがこれにあたる。これは東京音楽祭が、国際音楽祭連盟(FIDOF)に加入しているためである。さらに、外国人歌手に日本の作曲や作詞による楽曲を提供し参加する事例も多く見られた。「若者は帰らなかった」オリベラ・カタリーナ(ユーゴスラビア)、「ミドリ色の屋根」ルネ・シマール(カナダ)、「18,19,20」サイモン・アンド・ベッティーナ(西ドイツ)、「トシヒコ」ベッシー(ギリシャ)、「トーキョー・メロディ」シューディー(モザンビーク)、「唇を奪う前に」アニタ・ムイ(ホンコン)、「時の流れに」ブラザース・フォア(アメリカ)、「ふたりの絵〜セラ」エマヌエル(メキシコ)、ルージュ「恋はノータイム」(西ドイツ)などが一例。これらの海外参加アーティストと「国内大会」で選出された日本人の優秀アーティストが一堂に会し、楽曲を披露し、音楽祭協会の音楽家や海外著名人・世界的歌手や俳優女優などで組まれるゲスト審査員団に投票審査され、受賞に至るのが世界大会である。審査中には、世界に広く知られた豪華大物アーティストによるステージが披露されるのも特長である。「国内大会」は渋谷公会堂や中野サンプラザで開催されていた。「世界大会」の2週間程前にその出場権をかけて開催される、日本人アーティストによる大会である。授与される賞は以下の通り。上記の「国内大会」とは別に新人アーティストのみにより開催される大会である。通例は「国内大会」の直前に開催され「東京音楽祭・シルバーカナリー賞」というタイトルでテレビ放送される場合もあった。授与される賞は以下の通り。1987年第16回から19回までの4大会(20回大会はアジアのアーティストのみで開催されたため、これを含めると通算5大会)が開催された。開催の経緯は16回・17回のコンテスト形式ではない、フェスティバル方式(選択アーティスト披露形式)において分類されたの構成で、アジアデーだけがその後引き継がれた形になった。世界大会における欧米勢とアジア選出歌手の認知度の差なども少なからず影響していることと、アジアの音楽を詳細に紹介したい意向が重なったため、この形式になった。従って、コンテスト形式でありながら実質アジア大会と言える20回大会以外は、賞による優劣を付けない配慮がなされた。海外各国からのエントリー曲をテープ審査により選出。その外国アーティストと、ゴールデンカナリー賞並びにシルバーカナリー賞を受賞した日本人アーティストによる、当音楽祭の本選となる大会である。さらに世界的大物アーティストによるゲストショーがある。授与される賞は以下の通り。(それぞれの賞は各回によって多少変動がある)
出典:wikipedia
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