「恋人たちのクリスマス」(こいびとたちのクリスマス、原題:=クリスマスに欲しいのはあなただけ)は、アメリカ合衆国の歌手マライア・キャリーとウォルター・アファナシエフによって製作された楽曲。多くのハンド・ベル、バック・コーラス、シンセサイザーを使用しポップな曲調に仕上げた。マライアが1994年に発表した5作目のスタジオ・アルバム『メリー・クリスマス』に収録された楽曲。クリスマス・プレゼントは要らない、サンタクロースにプレゼントとして運んできてほしいのは(歌詞中の主人公の)恋人だけというサンタクロースへの願いをうたった内容の楽曲である。そのため、日本語タイトルの"恋人たちのクリスマス"と楽曲の歌詞には差異が生じている。この楽曲はアルバムからのファースト・シングルとして1994年12月にリリースされ、いくつかの国の音楽チャートでトップ10入りのヒットを記録している。また、1998年11月に発売され、日本で最も売れた洋楽アルバムとなったマライアのファースト・ベストアルバムであるザ・ワンズに日本版ボーナストラックとして収録されている。クリスマスの季節になると毎年のようにチャートの上位に戻ってきており、クリスマス・ソングの定番のひとつとしても世界中で親しまれている。この楽曲のオリジナル版は、当時の米ビルボード誌のコマーシャル・シングルはチャートイン出来ないというチャートルールにより、アメリカ合衆国の総合シングルチャートHot 100にはチャートインしていない。ただ、総合エアプレイチャートBillboard Hot 100 Airplayには最高12位につけており、大ヒットを記録している。イギリスでは3週間にわたって連続で2位を記録し、合計40万枚以上を売り上げている。UKチャートが毎年発表しているクリスマスチャートの1994年版では、イースト17の「ステイ・アナザー・デイ」に1位を阻まれ、第2位に甘んじている。このシングルはオーストラリアと日本でも最高位2位を記録している。日本では、この楽曲がテレビドラマ『29歳のクリスマス』に主題歌として起用されたことから大ヒットを記録し、洋楽シングルとしてはオリコンチャート史上2例目、ダニエル・ブーンの『ビューティフル・サンデー』以来、19年ぶりにミリオンセラーを達成した(1995/1/16付け達成)。ソニー・ミュージックエンタテインメント発表で1994年12月21日に日本での出荷枚数が100万枚を突破(101万枚)し、累計では130万枚を売り上げている。また、ライヴツアーの日本公演では、マライア自身のヒット期である1996年、1998年の公演でアンコールで歌われて以来、日本公演ではクリスマスの時期でなかったとしても、アンコールでは必ずこの曲が歌われるなど高い人気を維持している。2000年には、1週のみであるがBillboard Hot 100の83位にチャートインした(これは1999年にチャートの改正が行われ、コマーシャル・シングルもチャートインが可能になったため)。米ビルボードはチャート上クリスマス・ソングに制限を設けているが、この楽曲はクリスマス・シーズンになるとラジオで大量オンエアされ、その制限をものともせず毎年チャートの上位にランクインしている。2005年には、米ビルボードのHot Singles Recurrentsチャート(Hot 100へのチャートイン資格を失った楽曲のためのチャート)で第1位を記録した。同時に、 Hot Digital Songsチャートでも1位を記録した。この年「恋人たちのクリスマス」は、もしHot 100へのチャートイン資格があれば年間チャート6位につけるほどのヒットとなった。2006年12月には、この楽曲のマスタートーン(着うた)が50万回以上ダウンロードされ、RIAAからクリスマス・ソングのマスタートーンとしては初となるゴールドに認定された。2007年には、UKチャートが2006年末より新たにダウンロード数のチャート包含を始めたことから、クリスマス期間中、同チャートで最高4位を記録した。2012年2月にBillboard Hot 100のルールが変更され、一度Hot 100へのチャートイン資格を失った楽曲でもHot 100の50位以内相当のポイントを稼いでいればHot 100への再チャートインが可能となった。それにより2013年1月2日付のHot 100では最高21位を記録。2016年1月9日付のHot 100ではさらに記録を更新しHot 100で11位、Billboard Streaming Songsチャートでは自身初のトップ10入りとなる8位を記録した。アメリカでのCDは発売されていないに関わらず、2006年12月現在で全世界でのシングル売上は600万枚を超える大ヒットとなっている。1994年の最初のオリジナル版がリリースされた時には、この楽曲にはリミックスは製作されていなかった。マライアは2000年に日本でシングル盤が再発されることが決まった際、新たに"So So Def" remixというリミックスを製作した。このリミックスではヴォーカルを新たにとり直し、ゲストにはバウ・ワウとジャーメイン・デュプリを迎えた。またラップをとりいれており、よりアーバン・ビートな楽曲になっている。このリミックスは、日本で2000年にリリースされた再発盤のほか、2001年に発売されたマライアのコンピレーション・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』にボーナス・トラックとして収録されている。「恋人たちのクリスマス」には、3種類のミュージック・ビデオが存在する。一つ目は1994年に製作された、ホームビデオ風のビデオで、このビデオは「恋人たちのクリスマス」のなかでは最も著名なビデオとして知られており、最初に世に出た、この楽曲のオリジナルのミュージック・ビデオである。ビデオは、マライアが雪とプレゼント、恋人の3つでクリスマスを祝うという内容になっている。マライアの元夫トミー・モトーラはサンタクロース役でカメオ出演している。 二つ目のビデオは1999年に製作され、ナンシー・シナトラにインスピレーションを受け、マライアがゴーゴーダンサーズに囲まれ1960年代風のスタジオでダンスをするというビデオである。1960年代風のこのビデオは、白黒で撮影されている。リミックス・ヴァージョンのビデオも作成されており、このビデオにはマライアやゲストのラッパー陣の直接の出演はなく、全編アニメーションで構成されている。このアニメーションは、マライアの1999年のシングル楽曲「ハートブレイカー」のビデオに登場する同様のアニメーションキャラクターをベースにしている。加えて、ビデオにはアニメーションでマライア、デュプリ、バウ・ワウの3ほか、また当時のマライアの恋人であるルイス・ミゲル、彼女の愛犬Jack、サンタクロースが登場する。ビデオの監督は、クリス・クリングルが努めている。
出典:wikipedia
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