Risa/Asir(りさ・あじーる)は、竹島卓・横山和弘・野呂正行らにより富士通研究所で開発されたオープンソースの計算機代数システム・数式処理エンジン Risa (Research Instrument for Symbolic Algebra; 記号代数のための研究道具)とインターフェイス実装 Asir からなる(Asir = Risa の逆さ綴り)である。2000年以降、オリジナルを安定版(STABLE)とし、開発版(HEAD)は野呂正行の転出先である神戸大学へ中心を移し、OpenXM contrib2 として OpenXM コミッターによって開発されている(神戸版)。Risa/Asir は Windows・Macintosh及び各種UNIX上で動作し、開発は主にFreeBSD上で行われている。コマンドラインインターフェイス(CLI)はコマンド codice_1 によって端末から利用するアプリケーションである。Windows版の 「asirgui.exe」 は端末上で asir を呼び出した状態を模したソフトウェアであり、マウス操作を想定した一般的な グラフィカルユーザインタフェース(GUI)ソフトウェアではない。Machintosh版では10進BASICのインターフェイスを模した cfep を利用することができる。 Risa/Asir のユーザ言語 Asir はC言語に似たプログラミング言語である。標準入力から対話的に利用することができるほか、予め Asir で書かれたソースファイルを読み込んで動作させることもできる。ユーザ言語 Asir はC言語を下敷きとして設計されているために多くの特徴をC言語と共有しているが、プログラム変数が型を持たない・ codice_2 や codice_3 文を持たない・有理数に対する計算が通常のように使用できる・リストが扱えるなどの点で Asir 独自の特徴が見られる。各オブジェクトは可読な形式での入力からパーサーにより中間言語に変換され、Risa によって各々に応じた型を持つ内部形式に変換される。オブジェクトの型は codice_4・codice_5・codice_6 によって確認できる。Asir のプログラム変数は必ずASCIIの大文字で始まり、Asir では通常はプログラム変数を宣言することはしない。Asir の各対象はそれぞれ必ず何らかの型を持っているが、プログラム変数にはどんな型を持つ対象でも代入できるという意味で「変数には型が無い」。型を持たない変数を用いることによる豊富な代入操作が可能である。また、函数内に現れる変数は全てデフォルトで局所変数となる。大域変数を利用するには codice_7 の宣言が必要である。Asir では不定元と変数は明確に区別され、不定元は数学で用いる意味と同じく係数体上超越的な元である。不定元及び函数名はASCIIの小文字で始まるため、元に対し意図せぬ代入が行われる恐れは無い。
出典:wikipedia
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