インドオオノガン（"Ardeotis nigriceps"）は、ツル目ノガン科オオノガン属に分類される鳥類。別名インドノガン。インド西部固有種。以前はインド全域とパキスタンでも生息していた。全長オス120cm、メス90cm。胴体の背面は黒い斑点のある黄褐色、頭部や腹部は白い羽毛で覆われる。雨覆や風切羽の先端は白い。後肢の色彩は淡黄色。オスは頭頂が黒く、頸部は白く胸部に黒い横縞が入る。種小名"nigriceps"は「黒い頭の」の意。メスは頭頂が褐色で、頸部は灰色で胸部の横縞は不明瞭。草原や半砂漠地帯に生息する。農耕地にもよく飛来する。食性は雑食で、昆虫類、小型哺乳類、植物の根、果実、種子などを食べる。繁殖形態は卵生。繁殖期は雨季である3-9月で、雨量が少ない年には繁殖しない。オスは喉を膨らませ、尾羽を逆立てメスに求愛する。1羽のオスは複数のメスと交尾する。地面を掘った窪みに、1回に1個（まれに2個）の卵を産む。抱卵と育雛はメスのみが行う。雛は孵化してから1か月ほどで飛翔できるようになる。開発や放牧による生息地の破壊、乱獲などにより生息数は激減している。1984年時点では、インド西北部に750羽程度しか生息していないとされる。

出典:wikipedia