幌向（ほろむい）は、北海道岩見沢市の南西にある地域である。かつて幌向原野と呼ばれていた地域はこの岩見沢市幌向の他、幌向村（現・南幌町）の全域、北村砂浜、および江別市のうち千歳川より東に位置する江別太地区と豊幌（旧称幌向太）地区などにまたがる広い範囲であった。1882年（明治15年）11月13日に官営幌内鉄道・幌向太駅（現JR北海道・幌向駅）が開業。1895年（明治28年）に幌向村のうち幌向駅周辺が岩見沢村（当時）へ、1901年（明治34年）には江別太と幌向太が江別村へそれぞれ編入される。なお1900年（明治33年）に岩見沢村から北村が分立する際、編入された幌向の一部がさらに分割されているが北村の字名として独立してはいない。その後幌向太は1925年（大正14年）豊幌へと改称され、さらに1962年（昭和37年）幌向村が南幌町へ改称のうえ町制施行することにより、現在の幌向は完全に岩見沢市の地名となった。ただし幌向川に接する江別市内の排水機場にはその名が残っている。

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