スエヒロコマンダーは、日本の元競走馬、種牡馬である。1992年の阪神3歳牝馬ステークス (GI) の優勝馬スエヒロジョウオーの初仔である同馬は、1997年7月にデビューしたが初勝利まで8戦、2勝目までさらに11戦を要したが、明け4歳となった1999年の稲荷特別（900万円以下）、松籟ステークス（1600万円以下）を連勝しオープン入りした。同年4月に中京競馬場で代替開催された小倉大賞典 (GIII) で初重賞勝利を飾る。その後金鯱賞 (GII) 2着、鳴尾記念 (GII) 1着と勢いに乗ったがGIでは今一歩届かなかった。その後も8歳まで活躍し、2002年9月の札幌日経オープンで鳴尾記念以来の勝利を挙げたが、2003年1月の日経新春杯11着を最後に現役を引退した。コマンダーインチーフの後継馬として新冠町農協畜産センターを経て2004年より優駿スタリオンステーションにて種牡馬供用される。2008年までに3世代がデビューを果たすも、産駒成績不振のためいったんは同年7月に種牡馬を引退し、功労馬として余生を送ることになった。しかし種牡馬引退直後にイナズマアマリリスが中央競馬の重賞勝ちを記録したことにより、2008年12月に種牡馬として復帰することとなった。復帰後も種付け頭数が劇的に回復することはなく、2010年いっぱいで改めて種牡馬を引退した。去勢手術を施されたうえで、岩手県遠野市の遠野馬の里で功労馬として余生を送っている。2011年6月より栃木県那須郡那須町のブレーヴステイブルにて余生を送っている。

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