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芋粥

「芋粥」(いもがゆ)は、1916年(大正5年)9月の『新小説』に発表された芥川龍之介の短編小説である。『今昔物語集』の一話に題材をとり、「鼻」と並ぶ古典翻案ものの一つと位置づけられる。本作品は芥川の想像力を生かして、「自由」の追求がテーマである。平安時代の元慶か仁和年間の頃、主人公の五位(位階の一つであり、名前は不明)は摂政の藤原基経に仕える、だらしのない格好をした40歳過ぎの侍階級の下級役人である。彼は才覚もなければ風采もあがらず、日ごろ同僚からも馬鹿にされ、道で遊ぶ子供に罵られても笑ってごまかす、情けない日常を送っている。しかし、そんな彼にも、ひそかに持っているある夢があった。それは、芋粥(山芋を甘葛の汁で煮た粥)を、いつか飽きるほど食べたいというものだった。ある集まりの際にふとつぶやいた、その望みを耳にした藤原利仁が、「ならば私が、あきるほどご馳走しましょう。北陸の私の領地にお出でなされ」と申し出る。五位は戸惑いながらその申し出に応じ、彼に連れられて領地の敦賀に出向く。しかし、利仁の館で用意された、大鍋に一杯の大量の芋粥を実際に目にして、五位はなぜか食欲が失せてしまうのであった。この短篇は、今昔物語集の巻26第17話「利仁の将軍若き時京より敦賀に五位を将て行きたる語」を下敷きにしている。原典は実在の人物である藤原利仁の権勢を見せつけるエピソードに重点が置かれており、五位の精神的自由の近代的解釈を叙述の中心とする本作とは大きく異なる。また、うだつの上がらない小役人である主人公の描写が、ニコライ・ゴーゴリの1842年の作品「外套」の記述の一部と酷似しているとの指摘もある。1959年5月28日、日本テレビ系列の木曜20:30 - 21:30で放送された。『芥川龍之介シリーズ』の第5作にして最終作である。龍之介の三男・芥川也寸志が音楽を担当した。1962年11月25日、NHK総合テレビの『こども名作座』(日曜10:00 - 10:30)で放送された。

出典:wikipedia

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