『観世音菩薩伝』(かんぜおんぼさつでん)とは周兆昌の著書。仏典には詳述されない観音菩薩の人生を描く。伝記形式で書かれているが、その典拠として著者があげているものには、神秘的な出自を持つ文書を含む。訳者の周兆昌は1983年まで天道日本総天壇(現:天道総天壇)の指導者であった。かつてはこの教団から刊行されていた。中国では原典となる著書が既に多数存在し、ポピュラーな物語りだった。周兆昌はそれを日本人の天道の信者向けに翻訳し好評を得た。中国語版から吹きかえられた物語は、日本人の心をとらえ、訳者として日本語の巧みさを現わしている。改訂版が東宣出版から発行されている。中国には、登場人物の名前などが共通する小説『観音得道』があり、ドラマ化、映画化が何度も行われている。『汝州志』という書物に原作となるエピソードが記されており、中国では広く受け入れられている。紀元前250年頃、西域に存在したとする興林国(こうりんこく)の第三王女・妙善姫が主人公。後に観音菩薩となる彼女だが、この時はあくまで人間であった。著者は前書きにあたる「観世音菩薩御聖誕の縁起と考証」で興林国がコータン(ホータン王国)周辺一帯を指すものだとしている。
出典:wikipedia
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