『覇邪の封印』(はじゃのふういん)は、1986年に工画堂スタジオからPC-88版が発売されたロールプレイングゲームである。数多くの家庭用パソコンや家庭用ゲーム機に移植され、どの機種にも布製のワールドマップとメタルフィギュアが同梱されていた。Windows向けにもプロジェクトEGGでFM-7版およびX1版、MSX2版が配信されている。破邪の封印は誤記。本作を基にしたゲームブック『覇邪の封印 - バァンドゥラの魔獣』も双葉文庫(双葉社)のファミコン冒険ゲームブックシリーズから発売された。なお本作のパッケージに描かれている女性形の魔物は、ラスボスの「テラリン」である。また、地名や装備名は主にギリシア神話、地元獣の名前は主に中国の伝奇小説(西遊記など)から取られている。舞台は人や妖精、魔獣が共存する、剣と魔法が君臨する異世界で、長らく平和が保たれていたが「バァンドゥラの通路」の封印が解かれたため異次元から邪悪な魔物が侵入してくる。聖アルカス公国を治めるアルカス王家には「先史の勇者イアソンが隠されていた異次元の通路を塞ぐ方法を入手していた」という古くからの言い伝えがあった。平和と希望を取り戻すため、長老たちに選ばれた主人公(後の「覇邪の勇者アーガス」)は「覇邪の封印」を手に入れるべく旅に出る。本作には独特のシステムが数々搭載されており、本作の難易度が非常に高い理由となっている。ファミコン版は工画堂ではなくアスキーから発売された。パソコン版と違い、プレイヤーの視界が最初から3マス*3マスある。バッテリーバックアップはなく、当時アスキーが販売していた外部記憶装置のターボファイルに対応している。ターボファイルがない場合には100文字以上ものパスワードを書き留める必要があった。セガ・マークIII版はセガ(後のセガゲームス)が開発・販売を行った。タイトル画面には工画堂を表す"KGD"とアスキーを表す"ASCII"がクレジットされている。また同社が発売したRPGとしては初となる作品だった。再プログラムがされており、戦闘画面が対面視点になっている、任意戦闘から強制エンカウントになるなどやや仕様が変更されている。ファミコン版とは異なり、バッテリーバックアップによるセーブが5箇所まで可能だった。なお、パソコン各機種版にはプレイ中のBGMがなく、セガ・マークIIIおよびファミコンへの移植にあたっては新たにそれぞれ独自にBGMが追加された。セガ・マークIII版はFM音源ユニットに対応している。またメガドライブの周辺機器ハードメガCDで本作の続編でもある『新・覇邪の封印』の発売が予告されており、開発は工画堂スタジオ、販売はセガが担当予定でCD-ROMの大容量を生かした新作として発売予定だったが、諸事情により発売中止となった。
出典:wikipedia
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