パワーローダー(Power Loader)とは、工画堂スタジオ・うさぎさんチームの戦術シミュレーションゲーム「パワードール」シリーズに登場する、いわゆるリアルロボットに該当する架空の作業機械である。同社いるかさんちーむの「ブルーフロウ」および「ブルーブラスター」にもパワーローダーと呼ばれる兵器が登場するが、パワードールのものとは別種のものであるため、本稿では「パワードール」シリーズにおけるパワーローダーについて記述する。パワーローダーは、車輪や無限軌道ではなく「脚」によって移動する。特にオムニ独立戦争から登場した、機動兵器として運用されるものを「装甲機動歩兵(装甲歩兵)」と呼び、狭義で「パワーローダー(PLD)」という場合、こちらを指す。装甲機動歩兵は豊富な搭載兵器と優秀なアビオニクスを持ち、全天候行動能力を有する。また、バリエーションは戦闘攻撃型、偵察型、突撃型等多岐にわたり、あらゆる作戦行動に対応可能である。装甲機動歩兵は、2532年に超光速航行技術理論が確立して以来地球側との軋轢を感じ始めたオムニ軍によって、その3年後の2535年から、オムニ星が戦場になることを想定し、陸地の56%が平野と森林であるオムニの環境に適応した兵器として、配備が開始された。開発に当たり、オムニの兵器開発チームは開拓当初から使われている二足歩行型パワーローダーに着目、兵器としての研究開発を軍に提案した。まず陸軍と空軍が、それに遅れて海軍と海兵隊がこの開発計画に正式に参加し、2532年11月に陸海空軍機動戦闘用ローダー開発計画(ATR)として政府に正式に承認された。設計に当たり、民間機を兵器にフィードバックすることは不可能であったため、基本設計を元にレイランド・ダグラス社によって再設計が行われた。装甲機動歩兵が陸戦兵器であるにもかかわらず、搭載された電子装置をベトロニクスと呼ばずにアビオニクスと呼ぶのは、このレイランド・ダグラス社が航空機メーカーであったことに起因する。以下、単に「PLD」と書いてある場合は、装甲機動歩兵を指す。また、特に記さない限り、オムニ独立戦争時にオムニ軍がジアス動乱時のPLDを運用している「パワードールFX」「パワードール・オムニ戦記2540」は外してある。オムニ軍のPLDは人間に近いプロポーションを持つことで知られている。これは、武器を手に持って立ったときに、武器が地面と接触しないようにした結果腕が短くなり、パイロットを守るためにコックピットを機体背面に移し、可動範囲の広い照準装置として「頭」を備え付けたためである。このため、敵味方に「巨人兵」という心理イメージを与えることとなった。また、ブロック構造を大幅に取り入れられており、修理や仕様変更を容易としている。この「パイロットを守るためにコックピットを機体背面に移す」という発想は、実在の兵器であるイスラエルのメルカバ主力戦車と類似している。オムニ独立軍も、イスラエル軍同様に過度の死傷者を出すことが命取りとなると考えたのであろう。なお、X-3シリーズまではすべてコックピットはオートバイのようにシートにまたがり、オートバイに酷似したハンドルを操作して操縦する。これは起動中に発生する振動、衝撃を操縦者がバイクのライディングのごとく自身で吸収できるようにするためである。X-4シリーズ以降は改良によりコックピット内の振動衝撃は抑えられているため、車のように座席に座って操縦するように改められている。また、パワーローダーの共通仕様として足で操作するペダルはない。地球政府軍のPLDは、民間機の生産設備を接収した際に得た技術を基に開発されている。オムニ軍のものと比較すると、人型にこだわらないデザインが特徴的である。比較的人型に近い格闘用機であっても、精密なマニピュレータに殴る突くなどの衝撃を与えることを嫌い、作業や銃の保持に使う腕と格闘用の腕を別々に持つなど、独創的なアイデアが盛り込まれている。この時期のオムニ軍のPLDの特徴として、射撃戦能力の向上が挙げられる。これは砲やミサイル類の発達による装備の射程距離と命中精度の向上、そして「ポケット」という、予備弾倉や備品を携帯できる装備が搭載されたことの二つが原因である。さらに、一般部隊による運用性の向上も図られている。これによって格闘戦の必要性が減じた上、格闘戦能力を必要とするPLDの使われ方が相対的に減じたため、火力の低い格闘用のC型の需要が極端に小さくなることとなった。しかし、その高い機動力と生存性のため、特殊部隊では愛用されている。ジアス、及びジアスPLAのPLDは、地球政府軍の残党、寝返ったオムニ軍の部隊、そしてジアスに協力する企業の3つのルートから調達されたものが殆どである。装備は、地球軍のものとオムニ軍のものが混在している。長らくオムニ軍はX-4シリーズの派生型を採用していたが、2635年に次期主力PLD開発計画(X-5計画)を発動した。この計画にリッペンバールト社のLVP-3シリーズとディジエム社のPDXX-9シリーズが参加。二社のPLDは搭載されたAIの特性が異なる。LVP-3シリーズは、機体制御におけるAIへの依存度を高めにすることで練度の低い兵士でも扱いやすくなっている一方、PDXX-9シリーズは、AIへの依存度を低く抑えることでパイロットの腕が機体に反映されやすくなっている。最終的には、一般部隊での運用性が高いLVP-3シリーズがX-5として制式採用された。サイフェルト軍のPLDはサイフェルトが独立した際、領土内にあるリッペンバールト社の研究施設で入手したX-5計画プランを元に開発したもので、オムニ軍のX-5シリーズとほぼ同等の性能を持っている。PLDには固定武装は一切無く、両手、肩(X-1系のみ背中)に備えられたパイロン、そしてポケット(X-4以降)に様々な武器を搭載することで、あらゆる作戦行動に対応することができる。ゲーム中では、ポケット装備以外はこれらのタイプに分類されている。なお、「パワードール2」「パワードール2ダッシュ」「アドヴァンスドパワードール2」では、D1タイプ及びRタイプの武器を多用すると、エンディングで表示されるキャラクターの射撃の命中率が100%を超えるという珍現象が発生する。これは命中率を被弾させた敵の数を発射回数で割った値で示しているためで、バグではない(同様の現象は、同じくRタイプの武装を用いる自走砲による支援砲撃、航空人員による爆撃でも発生する)。この他、手榴弾と発煙弾がジアス動乱時からポケット装備として登場している。PLD、特にX-3系以降の空挺能力を有するものは、作戦区域に部隊を展開する方法が、徒歩以外にも多数用意されている。PLDの特性として、以下のものが挙げられる。
出典:wikipedia
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