『ワギャンランド』は、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)が1989年2月9日に発売したファミリーコンピュータ用のアクションゲーム、およびそのシリーズ作品名。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第50弾。主人公は1987年に同社より発表された『エレメカ』に登場する「ワギャン」。音波で攻撃するが敵を倒すことはできない、ボス戦はしりとりや神経衰弱といったミニゲームで行うなど、特徴的なキャラクターとゲームシステムが人気を集め、続編が数タイトル発売された。過去に発売された「ワギャンランド」シリーズは以下の通り(価格は全て税別)。iアプリ版とS!アプリ版は「ナムコ・ゲームス(旧・アプリキャロット ナムコ)」で、EZアプリ (BREW) 版は「ナムコEZゲームス」で配信中(それぞれ、コンテンツ内の他ゲームも全てまとめて月額315円(税込))。また、公式のシリーズ作品ではないがカタログIPオープン化プロジェクトにて許諾された作品について以下に記載する恐竜とロボットを掛け合わせたような外見を持つ緑色の不思議な生物「ワギャン」を操作し、マッドサイエンティストの「Dr.デビル」に征服された故郷の島「ワギャンランド」を取り戻すため、様々なステージをクリアしていくアクションゲーム。右方向に進み終点を目指す横スクロール式のステージがほとんどだが、一部には左方向や縦方向に進むステージも含まれる。各ステージの最後に待ち受けるボスキャラクターとはしりとりや神経衰弱など知恵比べの要素が強いミニゲームで対戦を行う。ワギャンは口から発する「ワッ」「ギャー」といった声による音波攻撃を行うことで敵をしびれさせることができる。音波で敵を倒すことはできないものの、しびれている敵は上に乗ることができ、足場として利用できる。ステージ内に配置されている拡声器のような「ワギャナイザー」を取るたびに、ワッ→ギャ→ガー→ギャーと、音波も大きくなり、しびれさせる時間も長くなる。ワギャナイザーを4つ集めると一定時間移動速度が上がり体当たりで敵を退治できる無敵状態になる。また、最終面では、多くの場合、敵を倒す音波を撃てる「スーパーワギャナイザー」、自在に空を飛べる「ワギャコプター」、Dr.デビルとの戦いの際に4つの勝負(しりとり、神経衰弱、モザイク当て、数字探し)のうち1つ選んで取り止めにできる「おまもり」など、いくつかのアイテムが登場し、そのうち1つを選んで入手することができる。このゲームには体力やライフといった概念は無く、ワギャンは敵や罠に触れてしまうとすぐにミスとなってしまう。しかしジャンプ能力は高く設定されており、またステージ構成も複雑でないためアクションゲームとしての難易度はやや低めである。加えてキャラクターのかわいらしさ、明るい雰囲気のゲーム画面や音楽、反射神経よりも知力やひらめきを要求するミニゲームなどの要素から、当時のテレビゲームのメインユーザーだった男児だけでなく、女児を中心とした女性層からの支持も得た。日本では幅広い層から支持を集めたこのゲームシリーズではあったが、海外では発売されなかった。その理由として日本独自の言葉遊びをコンピュータゲーム化した「しりとり」を海外向けに作り直すことが困難だった点が挙げられる。このしりとりゲームはミニゲーム扱いとはいえ作品中で重要な位置を占めており、ワギャンランドシリーズを代表する要素の1つでもあった。シリーズ第1作。アクションシーンはジャンプと音波攻撃を駆使して進む。しかしボスキャラクターとの対戦をアクションではなくミニゲームで行う。また、背景は単純な線と明るい色使いで描かれている。この作品のボス戦の曲は、『ワギャンランド2』のボス戦のBGMとともに『スーパーワギャンランド』でも使用されていて、『ワギャンランド』のものが流れるのはこの作品のミニゲーム同様、しりとりと神経衰弱の時である。1991年にはゲームギア版も発売された。ゲーム内容はファミコン版と同一ではなく、ストーリーもDr.デビルが再度ワギャンランドを襲ったという設定になっている。『ワギャンランド2』より後の発売となったこと、液晶画面に残像が残りアクションゲームには向かないという当時の携帯型ゲーム機での利用を考慮し、ステージ構成の変更や差し替え、アクションシーンで使用できるパワーアップアイテム数種と、ミニゲームで制限時間を止められるアイテム「砂時計」の追加がなされた。ワギャンランドシリーズにはジャンプした際にジャンプボタンを押しっぱなしにしておくと下降がほんの僅かだが緩やかになる特徴があるが、ゲームギア版ではそれが無い。シリーズ第2作。雲や湖の上を渡る特殊ステージの登場、パワーアップアイテムの採用など、アクションシーンも変化に富むものとなっている。ミニゲームには新たに「数さがし」「音神経衰弱」「パネルじゃんけん」が加わった。しかし数探しを除く2ゲームは本作のみの登場であり、後の作品には採用されていない。なお、この作品の主人公はワギャンの息子であるワギャン2世だとされている。また、この作品のラストバトル戦のBGMは、『スーパーワギャンランド』のラストバトル戦のBGMとしても採用されている。ボス登場のBGMも同じく『スーパーワギャンランド』で採用されている。ボス戦のBGMは『スーパーワギャンランド』の他、DS版(後述)でも採用されている。本作および前作では、ワープゾーンや出口で上下いずれを選ぶか、など、ルートをある程度選択できるが、以後の作品ではそれらは無くなった。ナムコ初のスーパーファミコン用作品。グラデーションを多用した立体的なグラフィックにステレオ化された音声など、上位機種への変更に沿った表現方法の向上が図られている。ミニゲームにはスーパーファミコンの機能を活用した「モザイク当て」が新たに加わり、以前の数さがしは「数字探し」に名前が変更された。前2作からボスキャラクターやステージ構成、BGMの引用がされているため、内容は新作というよりも総集編の趣きが強い。シリーズで初めてパスワードコンティニューと難易度設定が採用され、後の作品にも定着した。本作以降はファミコン版『ワギャンランド』および『ワギャンランド2』にあったルート選択やワープゾーンが無くなり一本道となった(ただし、難易度によってステージの数が異なる)。また、しりとりで「ん」で終わるパネルを選ぶと負けになるルールが追加された。ファミコン版シリーズ第3作。舞台はワギャンランドから、ワギャン族の遠い親戚に当たる「ヒソピソ族」が住む宇宙都市に変わる。宇宙が舞台ということでジャンプ力が異常に高かったり、天地が反転していたりと重力を仕掛けに利用したステージが多いのが特徴。ボスキャラクターとのミニゲームをプレイヤー同士で遊ぶ対戦モードが初登場した。また本作のエピローグがそのままスーパーワギャンランド2のプロローグへとつながるようになっている。スーパーファミコン版シリーズ第2作。『ワギャンランド3』のエピローグからそのままの流れで本作のストーリーが展開する。一度クリアしたステージにも再度足を運んだり、「特殊装備」といったアイテムを駆使しての攻略など、広大な冒険が展開される。アクションシーンには『ワギャンランド3』と同様に重力を利用したステージや、今作初登場のステージでは、十字キーの押した方向に一定距離動く特殊な操作のロケットブースターで敵をひたすらかわしながら空を行くステージ、特殊装備のひとつ「水中モーター」を使って文字通り水中を進むステージ、小さなキャラクタを操作するステージといった変わり種が盛り込まれ、また、ミニゲームには新たに「ローマ字当て」と「早押ししりとり」が加わった。なお、この作品のみDr.デビルが味方になった。本作では裏ルート経由で、本来進むべき表ルートをある程度飛ばすことができ、この辺はファミコン版『ワギャンランド』および『ワギャンランド2』に近い。ただし、真のエンディングを見るためには双方クリアしなければならない。以前までの作品から数世代後の世界という設定のシリーズ。主人公はワギャンから「タクト」と「カリン」の兄妹に、敵キャラクターは地底世界の住人である「ナマーズ族」に交代した。ステージ間に挿入されるデモシーンでは、島に発生した異変の原因を探る2人の冒険が文章で展開される。タクトやカリンをはじめとしたキャラクターデザインは以前のワギャンシリーズよりも丸みを帯び、ゲーム中のグラフィックも黒い線で縁取りされたキャラクターにパステルカラーを多用した柔らかい色合いの背景で構成されるなど、スーパーファミコン版前2作と比較すると対照的な物となった。ミニゲームは一新され、制限時間内に規定数の問題を解くという知能検査に近い内容の物に変更された。S!アプリ版『スーパーワギャンランド』を拡張したような内容。ワールドマップや一部エリアが同一であり、ミニゲームも同じ「神経衰弱」「しりとり」「数字探し」の3種類である。S!アプリ版スーパーワギャンランドではボスがDr.デビルのみだったが、今作ではDr.デビル以外のボスも登場する。全般的にスーパーファミコン版『スーパーワギャンランド』に似ているが、しりとりの絵柄などは大幅に異なり、主なものではケータイやプリンターなどが追加されている。また新登場のボスが存在するなど細かな新要素がある。『ワギャンパラダイス』以来14年振りとなるシリーズ最新作。携帯ゲーム機であるニンテンドーDS対応。BGMは、これまでの作品のアレンジが多くを占めている。キャラクターはワギャンやDr.デビルをはじめ新たなキャラクターも登場する。キャッチコピーは「「ゆびさき」と「あたま」のスッキリ体操!」。ワギャン2世、ビッグプロトワギャン、微笑みの木を除く『ワギャンランド2』の登場人物およびワギャンの妻は公式な名称が無いため、便宜的につけた仮称である。また、『ワギャンランド2』のみ登場する人物の説明文で単に「微笑みの木」と書いてあるものは「微笑みの木(『ワギャンランド2』)」をさす。なお、ストーリーの時系列順でいうと、『ワギャンランド』→『スーパーワギャンランド』→『ワギャンランド』→『スーパーワギャンランド』→『ワギャンランド2』という順番である。ボスとの戦闘はこれらのミニゲームで行う。『スーパーワギャンランド2』までと『ワギャンパラダイス』では用意されているミニゲームが大幅に異なるが、いずれのゲームも規定のポイントを獲得すればクリアとなる。以下は『ワギャンランド』から『スーパーワギャンランド2』ならびに、『ちびっこワギャンの大きな冒険』に登場するミニゲームである。このうちしりとりと神経衰弱は初代『ワギャンランド』からちびっこワギャンの大きな冒険まですべての作品で登場している。シリーズを重ねるごとに新たなミニゲームが追加された。なお、伝統としてパーフェクトで勝利するとスペシャルボーナスとしてセブンアップ(残機が7つ増える)する。『ちびっこワギャンの大きな冒険』ではノルマを達成した時点で終了となり、ノルマ達成までにかかった総時間が短いほど高いボーナスがもらえる。長かった場合は"ほしのみ"が数個、短い場合は1UP。以下は『ワギャンパラダイス』に登場するミニゲームである。『ワギャンパラダイス』では従来のしりとりや神経衰弱などは登場せず、全て新しいゲームに入れ替えられた。ミニゲームの難易度はゲーム開始時に入力する年齢により決定される。ここではワギャンランドシリーズに登場するアイテムを紹介する。『スーパーワギャンランド2』以外のシリーズでは受け取ったアイテムを強制的に使用され、一部を除いて通常の音波砲を出せなくなる弊害があるため、あえて受け取らないという選択肢もある。『スーパーワギャンランド2』では、「特殊装備」という扱いとなり好きなアイテムを任意で選択できるようになる。ただし、ステージによっては必要アイテムを強制に持って行かなくてはならない場合や、整備中につき選択ができない場合がある。「特殊装備」には1 - 4までのレベルが設定されており、レベルごとに2種類ずつアイテムがそれぞれ用意されている。例えば、レベル3の「スーパーワギャナイザー」と「スーパーパワーモーター」、など、同じレベル同士のアイテムは同時に持つことができない。バッテリーレベルゲージが各々のレベルまで溜まっていないと選択(使用)ができない。屋外やライトのあるところで「充電」を行う、または「電池」を取得することでバッテリーレベルゲージを蓄積できる。上記の他にも『ワギャンランド2』にはステージ中にミニアイテムが配置されている。ただし使用できるのは一つだけで、新しくアイテムを取得した場合はそれまで持っていたアイテムは使用できない。ミニアイテムは最初に「!」マークと「?」マークの2種類があり、音波砲を当てることでアイテムが出現する。「!」マークは出現するアイテムがあらかじめ決まっているが、「?」マークはランダムとなっている。なお、アイテムを出現させずに直接取った場合は得点が加算される。シリーズ全作に存在する。ある場所に音波砲を当てるとそこで反応が起こる場所があり、続けて撃ち続けるとワープホールや1UPパネルなどが出現する。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。