背面投げ(はいめんなげ)とは、野球の投手の投法の一つである。普通の投げ方では、投手はまっすぐになって構えた後、ボールを持った腕を大きく後ろに振り、その反動で大きく振り戻してボールを投げる。しかし、この投げ方では後ろに振った様に見せてそこでボールを投げてしまうのである。ボールは投手の背中側から出るので、これを背面投げという。後ろに振るのでは力も入らず、十分に力のあるボールは投げられないが、ルール違反ではないため、打者の意表をつくことを目的に使われる場合がある。プロ野球の公式戦においては6月15日、中日ドラゴンズの小川健太郎が読売ジャイアンツの王貞治に対し、3回にカウント2ストライク0ボールから背面投げをした(投球はボール球)。これに対し、審判だった松橋慶季は「ありゃあ!! 本当にやりやがったあ!!」と語っている。また6回でも王に対し、カウント2ストライク1ボールから再度背面投げをした(この投球もボール球)。背面投げでタイミングを狂わされた王は3回を右飛、6回を見逃し三振になった。反則投球ではないかとしてプロ野球ルール委員会が開かれ、正規の投球であると認められた(小川は試合前に、ボークになる変則投球について審判にそれとなく確認はしたものの、巨人側にバレるのを懸念して、はっきりと背面投げが正規の投球として認められるかどうかまでは聞かなかった)。当時の正捕手だった木俣達彦は「たった数球しか投げない背面投げなのに、毎日200球近く投げて練習しており、背面投げの練習に付き合わされるのは大変だった」と語っている。この背面投げは後にフジテレビ系列のテレビ番組「トリビアの泉」で紹介され、斉藤明夫によって再現された(この際、レフト前にヒットを打たれている)。斉藤はプロ野球マスターズリーグで頻繁に披露し、ファンを沸かせている。また、2005年1月3日放送の「徳光&所のスポーツえらい人グランプリ」の対決企画で、投手のゴルゴ松本が打者の阿部慎之助を相手に背面投げを試み、見事に見逃しストライクをとっている。
出典:wikipedia
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