『キューティーハニー』は、1973年に永井豪とダイナミックプロによってメディアミックス企画としてリリースされた漫画とアニメの作品名。加えて、いくつかある派生作品の内、2004年5月公開の実写映画の作品名。また、それらとすべての派生作品における主人公の名前や主題歌の題名。微妙に作品名が異なる派生作品がいくつか存在するが、個別の記事が無いものについては本記事で扱う。正確な作品名については歴代作品を参照。主人公の如月ハニーは体内に「空中元素固定装置」を内蔵している少女の姿をしたアンドロイド。人間を大きく超える運動能力を持ち、装置によって自在に衣装、所持アイテムを変えられ、その衣装に応じた能力を発揮できる。宝石や美術品を狙う犯罪組織パンサークローの刺客対キューティーハニーの戦いを、ハニーにメロメロである早見一家とハニーとの愉快なやりとりを交えて描く。ハニーが姿を変えて刺客の前に現れ、対決の時「あるときは○○、またあるときは△△、しかしてその実体は…」と刺客の前に現れた時の姿を告げ、「ハニーフラッシュ!」の掛け声と共に如月ハニーからキューティーハニーに変身、「愛の戦士キューティーハニーさ!」と名乗りを上げ、刺客との戦いが始まる。制作局であるNETの放送時間が26分である為、放送時間26分用(キー局バージョン)と30分用(ローカル局バージョン)が作られた。ミッション系の全寮制高校「聖チャペル学園」に通う女子高生・如月ハニーは如月博士が作ったアンドロイド。彼女は体内に装着されている空中元素固定装置の力で女戦士キューティーハニーに変身し、空中元素固定装置を奪おうとする世界規模の犯罪組織パンサークローと戦う。女の永遠の憧れ、宝石・貴金属等を強奪し収集する世界的犯罪組織。幹部・怪人は全て女性。組織名は「豹の爪」の意。オリジナルである本シリーズは、元々東映サイドにおいて夜7時台放送を想定した少女向けの企画としてスタートした。同じくこの枠の放送を意図して企画された『ミラクル少女リミットちゃん』と企画コンペが行われ、本作はこのコンペにより同枠の採用は見送られ、土曜夜8時30分枠での放送となった経緯がある。変更された土曜夜8時枠は、当時『8時だョ!全員集合』(TBS系)による40%近い視聴率に対し他局は苦戦しており、NETは『魔獣怪人大変身!!』と銘打ち、折からの「変身ブーム」に便乗した変身ヒーロー番組枠にして子供たちの興味を引こうと画策、『人造人間キカイダーシリーズ』や『デビルマン』、『ミクロイドS』といった作品が放送された時期であった。本作の企画は『魔獣怪人大変身!!』向けに練り直され、少年層やヤングアダルト層を意識した企画に変貌、原作者の永井豪の要望もあり有名な全裸変身が盛り込まれる事となる。脚本は、SFアニメや特撮ものに多くの代表作を持つ三人のベテランがほぼ等分に分担した。本作のベースとなったのは企画時、永井豪が週刊少年チャンピオンに連載していた少女が主人公のバイオレンスマンガ『あばしり一家』。同作品のキャラクターが主人公を含め名前を変えて登場している。また「七変化」や決め台詞などに映画『多羅尾伴内』からの要素も盛り込まれている。本作は視聴率も善戦しており(平均8.8%、最高10.5%)東映側も第3クールへの準備をしていたが、放送枠消滅に伴って2クールで完結した。強く、セクシーで、しかもファッショナブルなハニーのキャラクターは、永井豪の弁によれば「男性にも女性にも支持される」ことを目指して造型されたという。1990年代終わり頃まで夏休みの定番再放送アニメとして長く親しまれた。最終回では「金田パース」「金田光り」といった演出を見せる金田伊功が参加している。また非常にインパクトのある強烈な同名主題歌は、少女アニメの枠を越え、アニメ史上最も有名な主題曲の一つとなっており、『キューティーハニー』を見たことがない層にも広く知られている。そのため数多くのリメイクが作られたにもかかわらず、アレンジャーと歌い手の変遷を伴いつつも全作品で変わらずにこの主題歌が歌い続けられている。映画「キューティーハニー」『新・キューティーハニー』(しん・キューティーハニー)は、1994年から1995年にかけ、永井豪とダイナミックプロの漫画作品『キューティーハニー』OVAで展開された新シリーズ。全8話。前作TVアニメの続編。オリジナルシリーズより約20年ぶりに製作された作品で、少年チャンピオン版漫画に準ずるキャラクターデザインを採用しており、第1作の100年後を描いている。劇中の超過激な変身シーンが多い。高品質のセル画を10000枚使用したとのこと。当初は全4話で終了予定であったが、レンタル成績が好調で12話まで製作される事になる。しかし、製作会社の倒産により8話で打ち切りとなった。他の「ハニー」シリーズとはコスチュームが違い、上は青色で下は赤色である。パンサークローとの決戦から数十年後、「キューティーハニー」こと如月ハニーはコスプレ・シティの市長の秘書として働いていた。ある日、街にドルメック率いる悪の軍団が現れた事からハニーは再びキューティーハニーに変身してドルメックと戦うことになる。やがて戦いの最中、ハニーがかつて倒したパンサーゾラが復活し……。『キューティーハニーF』(キューティーハニーフラッシュ)は、1997年2月15日から1998年1月31日までテレビ朝日系列にて放送されたリメイク版。5年間続いたセーラームーンシリーズの最終作『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』の後番組として製作された。この作品では永井豪は「原著作」である。その上で、実質の原作者・飯坂友佳子が少女漫画に翻案した形で企画当初より参加・漫画化した。コミックスのカバーとカラーイラストは飯坂友佳子描き下ろしセル画となっている。番組終盤にハニーをサポートする女性科学者・神崎美津子役として初代ハニー役・増山江威子がゲスト出演している。第1作と比べ、少女向けアニメ的な作品となった。これは原作の漫画版が少年漫画雑誌で連載されていたことに対し、本作の漫画版は少女漫画雑誌『ちゃお』に連載されていたことと、枠として『セーラームーン』の視聴者層にそのまま見続けてもらうために制作されたためである。『キューティーハニー』の原作や第1作のようなギャグ・お色気要素が少なく、原作にはなかった恋愛、近親憎悪、三角関係、結婚、出産などの女性視聴者を意識した要素が加えられた。とはいえ、少年漫画雑誌『別冊コロコロコミック』や男女兼用の学年誌にも漫画版が連載されており、もう一人のハニー「ミスティーハニー」という戦闘的なライバルが登場したりと男性視聴者に対する配慮も見受けられる。本作におけるハニーはアンドロイドではなく、空中元素固定装置の種子から生まれた人工生命体であり、最終回では青児との間に生まれた娘が登場している。バンダイのアンケートによると、1997年の「好きなキャラクター」で3歳から5歳女児と6歳から8歳女児の2部門で本作が1位を獲得している。『キューティーハニー THE LIVE』に出演した原幹恵や竹田真恋人も、本作をよく見ていたという。10月以降は土曜18時30分から(ただしABCテレビは新・部長刑事アーバンポリス24(土曜日19:30-20:00枠で放送)のため放送時間を土曜日17:00-17:30(変動もあった)枠に繰上げ)に変更になったが、およそ一年で終了、次番組『アニメ週刊DX!みいファぷー』に交代した。朝日放送では放送時間移動を機にテレビ朝日から事前に番組素材を受けての自社送出としたため、提供表示がブルーバックに変更されるとともに、提供クレジット時のBGMも廃止された。国際指名手配の秘密犯罪組織。ハニーの空中元素固定装置を使って無限に宝石を生み出そうと企み、そのためにハニーを狙う。その野望は宝石だけにとどまらず、世界を手中に入れんとする。シスタージルと同格の大幹部「プリンスゼラ」がレギュラーとして登場したり、一般怪人より上位の「精鋭戦士」が設けられたりと、原作よりも大がかり、かつ機能的な組織として描かれている。『キューティーハニーF』は、1997年夏の東映アニメフェアにおいて公開された、同作の劇場版。伝説の秘宝・「古代蝶」は持つ者をエメラルドの城へ導く。ハニーがこの秘密を守るため、悪の組織・豹の爪に生死を懸けた対決を挑む。『Re:キューティーハニー』(リ キューティーハニー)は、2004年にリリースされたOVA版。ガイナックスと東映アニメーションのスーパーアニメーター夢の競演。実写映画作品からのスピンオフ作品。全3巻がリリースされている。作品自体は映像・音楽・演出ともに水準以上のクオリティを持つが、一般的な知名度は低いままシリーズが完結・終了した。キャラクターデザインはカートゥーン風になっており、『F』では控えめだったお色気描写やギャグが多く描かれている。謎の秘密集団「パンサークロー」による近未来の都市の破壊行為が多発していた。警視庁公安8課の秋夏子率いる警官隊が出動する。科学者・如月博士の創り出した美少女アンドロイド・如月ハニーは、戦闘時には愛の戦士・キューティーハニーに変身。キューティーハニーとパンサー怪人たちの戦いが始まる。
出典:wikipedia
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